COLUMN住まいの情報
住まいの情報(93件)
記事一覧へ収納の考え方。
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どんな住まいにしたいですか?との要望をお聞きすると、必ず上位に来る収納。どのぐらいほしいですか、と、聞くと「なるべくたくさん」と答えられてしまうので、まず何があって、それをどこにしまいたいかをお伺いします。適材適所という言葉がありますが、収納はまさにそれがぴったりで、使う場所の近くにその収納があるべきだと考えます。そうするとあちこちにそれほど大きくない収納ができますがその方が片付けの効率は圧倒的によく、使いやすいと思います。またその収納する際のアクションの数を減らすことをおススメしています。アクションとはその手数。例えば①しまう場所に行く ②扉を開けて ③その中の引き出しを開けて ④収納して ⑤引き出しをしめて ⑥扉を閉めるこれだと6回のアクションになりますが、毎回これだと結構めんどくさい。そうなると隠すためにつけた扉が開けっ放しになったりするわけです。特にウォークインクローゼットなどは行く頻度が多いので、その扉の開け閉めをしないようになっていきます。 私の提案するクローゼットまたはウォークインクローゼットは基本的にオープンで扉はありません。パイプがついていたり、棚がついていたりするだけです。それが普段いる場所から見えないように作ってあげれば、①その場に行く ②しまうという2回のアクションだけで、かたずけが完結します。使う頻度が多いものほど、この2回のみだとさっとかたづけられるので、普段過ごす場所が散らかっていることも少なくなるはずです。おまけで扉がなくなるとコスト削減にもつながります。 それからかたづけが苦手な方がよくやる「物の上に物を置く」という収納。そうならないために収納には高さの変えられる棚板を設置しています。その奥行も深すぎると「物の手前に物をしまう」ということをやり、奥のものが何だったのかわからなくなるので棚板の奥行は300㎜を基本としています。あとはお伺いした収納したいものに合わせ200㎜~400㎜ぐらいの奥行を使い分けます。 ここから先は余談で収納棚板の材と収納自体の壁の話。 棚板の材にもこだわりがあり、シューズクローゼットや食品庫などはスギの無垢板を使用しています。足場板のような雑な材料で、節やソリもありますが、スギ自体が湿気の吸放出をしてくれ、臭いなどもとってくれるためです。素朴な材ですが既製品の棚にはないとても有利な部分だと思っています。 最後に収納内の壁材。見えない部分なので当社では構造用合板(ラーチ合板)のやすり掛け仕上げとしています。一般的には石膏ボードの上に仕上げがしてあることが多いのですが、収納の壁が白くないといけない理由はなく、物を当てても傷むことがなく強度があり丈夫です。住んでみて、足りない部分は壁にフックをつけたりも、合板なので問題なし。DIYで棚板を壁につけることも可能です。 何も考えず、普通に作ると「枕棚」という床から1800程度の高さの棚と「中段」とよばれる床から800程度の棚だけでとても使いづらくなってしまいます。 たかが「収納」ですがちゃんと考えて作ってあげると、使い心地のいい「収納」になります。

エアコンのサイズの決め方。
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当社で建てられる住まいには、取り付けるエアコンのサイズをアドバイスしています。求め方1.建物の断熱性能の数値を出します。その数字で、熱が外に何ワット逃げるかがわかります。(夏は何ワット入ってくるか)2.室内の目的の温度を、夏場は26℃・冬場は20℃とした時、設定温度を保つための必要なワット数がでます。屋外の温度は常に変化するのでそれはパソコンのソフトに任せます。3.室内から逃げていく(入ってくる)ワット数と、目的の温度を保つワット数がちょうどいいのが必要なエアコンのサイズです。※冬場の日差しはエアコンの能力の補助となるので安全側となりますが、夏場は日差しが入るか入らないかで求めるエアコンのサイズは変わってしまいます。住み方も重要です。 暖かい空気は自然と上に、冷たい空気は自然と下にいきますので、それを利用し、冬場は一階のエアコンを、夏場は二階のエアコンを使うことが、より省エネとなります。当社はこの地域の一般的な断熱基準より、2.5倍ほど上の基準でご提案していますので、6畳用エアコン2台を使わないぐらいで家中快適となります。 一生支払う光熱費が少なくなるのは、今回のコロナウィルスのようなことが起きて、家時間が増えてもおサイフにとても優しい!(年間10万円程度)これも一般的な住まいからすると半分から1/3ぐらい。適切なエアコンの大きさがわかると、なんとなくで買う大きなエアコンの必要がなく、経済的です。 10年間で100万~200万円もの光熱費の差額が出ます。光熱費で払うぐらいなら、10年に1回ぐらい海外旅行はいかがですか??どちらを選んでも同じ出費です(笑)

機械に頼らない設計方法とは
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地球温暖化の話がニュースでも頻繁に取り上げられるようになりました。ニコハウス設計室の住まいは少ないエネルギーで快適な空間を作ることで結果的に「未来の子供たちに住みやすい地球を残す」ことへの小さな小さな貢献ができると思って提案しています。そういう住まいが増えることで、各家庭が使うエネルギーが減り、温暖化の原因となる二酸化炭素の量が減るわけです。快適で地球にやさしい、それを適度な断熱気密と自然エネルギーの有効利用をし、実現させています。 なるべく機械に頼らない設計方法には順序があります。1. 敷地の状況、周りの環境を現地にて確認し、その要素を取り入れた建物配置や建物形状とする2. 年間を通した太陽からの日差しを夏はカットし、冬は取り入れるよう配慮する3. 気候のいい季節はなるべく風が通り抜けるよう、窓の配置や開け方を考える。まずは以上の3つをプランニングする際に考えます。 それをしたうえで断熱や気密という建築の材料やつくり方への配慮をします。一定の地域で同じ家を作るメーカーなどは最初の手順を踏めないので断熱材と機械に頼った室内環境になるわけです。またその3つを気にしない、または詳しくない方も同じように断熱材と機械に頼った室内環境になってしまいます。 最後に住むご家族に工夫をしてもらう。例えば、東や西の窓は日差しの角度が低いので、どうしても室内に入ってしまいます。夏場はその日射を入れないように雨戸をしめてもらったり、緑のカーテンなどをする。冬場の天気のいい日はなるべく日差しを取入れ、家の中を太陽熱で暖める。少ないエネルギーで過ごすには、住む方の工夫も重要になってきます。 ニコハウス設計室では必要以上にならないよう、そして一般的な機械だけで「住み心地」がよくなるよう、OB客さまに協力をいただいて温湿度の常時計測をし、またその住み心地をお聞きし、さらによい住まいとなるよう努力しています。必要以上の断熱気密はお客さまのオサイフ負担を増やすだけですし、その数字上の満足度は建築側のエゴだと思っています。特別な機械(全館空調や床暖房など)を入れるのは使用エネルギーが増えるだけでなく、故障の際のリスクも背負うことになり、家族のオサイフ負担が増えるだけだと思っています。 機械に頼ればとても簡単に快適な住み心地が実現できますが、自己満足の環境では未来の子供たちに住みやすい地球を残せません。一件でも多くの家が地球へ気遣いが出来る住まいとなることを願うばかりです。

効率のいい部屋の暖め方
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本格的な冬がやってきて、外出する際にはその寒さにびっくりします。インフルエンザも流行ってきているようで、年末の大事な時期、みなさん身体には十分にお気を付けください。 寒い家にお住まいの方々へ、「効率のいい部屋の暖め方」を紹介します。 この時期の寒さの最大の原因は性能の低い窓のせいです。窓際に行くとひんやりするその「ひんやり」が原因なのです。コールドドラフトと呼ばれるのですが、下の絵のように窓を介して侵入した冷気は床面を伝って部屋の中へ侵入してきます。そのコールドドラフトを防ぐように窓際床面近くに暖房器具を置くと冷えた空気が暖められながら部屋に入ってくるので効率よく部屋が暖められます。これだけでも相当違うはずです。またコールドドラフトへの対策としてカーテンを長めにして床面につけてしまうのも寒さ対策として効果的です。(掃除が大変になりますが…) 次の対策として扇風機やサーキュレーターなどを使って天井面に向け、送風をおこなってください。寒い家ほど、下の図のように天井高さに対して一定の高さのところに暖かいゾーンと寒いゾーンの境目ができます。送風機などはその熱の境目をより床面に近づくようにし、部屋の上下の温度差を少なくする効果があります。エアコンが効かないといわれるのは、天井近くに設置されていて、いくら温度を上げ暖めても床近くに座っているご家族のところに届かないためです。なのでホットカーペットや床近くで温めるファンヒーターなどが必須になるんですね。新しい家でも床暖が必要になるのは寒い家の証拠です(笑) 最後に廊下など暖房していない部屋との温度差。これはもう、どうしようもないのですが、暖房している部屋と、暖房していない部屋を断熱性のあるもので仕切ってあげることが大事です。簡単な方法としては「断熱ブラインド」というものがあります。例えばニチベイさんの「ハニカムスクリーン」 どんなものかはこちらから もちろん寒い窓にも使えます。その名の通り断熱性能がありますので、自宅で実験してみると窓際とブラインド室内側との温度差10℃程度ありました。注意が必要なのは空気の行き来はしますので、室内の熱が窓際に伝わりにくくなることによる結露の促進が出てしまうことです。それが嫌だなーと思う方は内窓をおすすめします。例えばYKKAPさんの「プラマードU」 どんなものかはこちらから 一番いいのはしっかりした断熱気密をして少ない電気で部屋中を暖めることですがそこまでを求めていないご家族は上記を参考にこの寒い冬を乗り切りましょう。 古い家なのでどうしていいかわかりませんリビング階段作ったばっかりにさむいよ~家は新しいんですけど、暖かくないんです など悩まれている方はご相談ください。ご相談はこちらからちょっとした内容でも遠慮なくお声かけ下さい。少しでも快適に過ごせるようアドバイスいたします。

夏の室内温度の対策方法
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例年より一週間ほど長かった梅雨がようやくあけました。外ではセミが鳴きだし、本格的な「夏」という感じがします。みなさん、熱中症には十分にお気を付けください。その熱中症、一番多いのは「住宅にいるとき」です。多くは65歳以上の方になりますが、家の中は思ったよりも暑いのです!出かける際には、家にいる人に「気を付けて」と一声かけましょう。 夏の室内温度ですがエアコンを使ってもなかなか涼しくならないという経験はありませんか??特に寝室が2階で、寝る少し前にエアコンをつけるなどしている場合は、エアコンの温度を下げて早めに冷やそうとしていませんか??すぐに冷えないのはエアコンのせいではありません。天井、壁、床が日中に暖められ「蓄熱」をしているからです。35℃をこすような熱が家に蓄えられ、それを頑張って冷やすのですが、天井、壁、床はいつまでたっても暑いまま!!夏の夜のコンクリートやアスファルトのような状態が家の中で起こっています。その熱が私たちに暑さを感じさせます。(太陽の光にあたったときに暑いとかんじるのと一緒) エアコンを使った快適な1階のLDKの涼しい気温は、2階に持っていくことが出来ればいいのですが、「冷たい空気は勝手に下がり、熱い空気は勝手に上がる」のが覆せない常識なので1階でエアコンを使っている限りとても難しい問題です。 じゃあどうしたらいいんだ!というとおすすめは2階のエアコンをつける。どこのお宅にも2階にエアコンがついていると思いますので思い切って2階のエアコンを使って下さい。出来れば吹き抜けや階段ホールなどに設置してあると、2階も冷え、1階にも素直に冷たい空気が下りてきます。そうすると1階の天井の温度は2階の室温に引っ張られますので、今まで1階でエアコンをつけていた時よりも快適になるわけです。さらには夜、寝る際に2階に行った時も、天井、壁、床が冷たい熱を蓄熱していますので、より快適に寝ることができます。それでも熱く感じる際は扇風機を使えば「弱運転」でも体感温度が2℃くらいは下がります。 それぞれの家の断熱の性能などにもよりますが、平成12年以降ぐらいに建てた家であれば、この方法でも驚くような電気代の増加はないはずです。それ以上に親御さんの熱中症対策ができ、ご家族みんながこの夏を涼しく乗り切れます。 ニコハウス設計室は夏場の室温を、「主居室28℃以下、それ以外のホールなどを29.9℃以下」を保証しています。快適な室温は家族の熱中症対策となり、快適な安眠をお約束できます。今年だけでなく、この先30年の快適性を考えて、家づくり、リノベーションをご提案しています。お問い合わせはこちらから。今なら来年の夏に間に合うかも…!

湿度の対策と室内干し。
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じめじめとした日々が続きますが、湿度への対策はしてますか?室温が26度台ぐらいで60%台の湿度なら人にもよりますがそれなりに快適に感じるような気がします。(私は快適です)この季節の外気温は30度前後で湿度が80%ほどあるので、室内に取り込む場合はその差を「除熱」と「除湿」をしないと快適になりません。 窓を開けて自然の風で過ごしたい場合、その外気がもろに入ってくるので風をたよって体感温度を下げるわけですが風速1mで体感温度1度さがるといわれていますので、30度の外気温なら湿度を加味しても風速4mぐらいないと快適に感じません。扇風機の強運転にあたり続けるぐらいで同じぐらいですので、家族みんなで快適に過ごそうと思うとなかなか難しい感じがします。なのである程度の気温になった場合にはエアコンの連続使用をおススメしています。エアコンの良い所は湿度が下がる効果がある点です。車のエアコンなどで道路に水あとが残っているように、相当な量を「除湿」してくれます。エアコンは設定温度を目標に室温を下げようとするため、吹き出し口はとっても冷たくなります。そこが冷たくなると、冷たいジュースを入れたコップの周りのようにその部分に水滴が発生します。結露になりますが、これによって空気中の水分が減り「除湿」されるのです。 空気は温度が高いほど、持てる水分量も多くなるので、冷やされた空気は持てる水分の量が減り、持てなくなった分が結露として目に見えた水分になります。それが外部に排出され、屋外に流れ出る水に変わります。それを連続的に続けることで部屋の「湿度」がある程度快適な領域でおさまります。室内干しをした際にも室温の持てる水分以上はエアコンで除湿されるので有効に働いているんですね。 この時期は「ドライ運転」と「冷房運転」どっちが省エネですか?とよく聞かれます。私が知っている限り「冷房運転」です。「ドライ運転」はエアコンの冷たーい部分に連続的に結露を起こさせるように運転するので、冷やすエネルギーがたくさん必要です。また目標の温度設定があるわけではないので、いつまでも結露を起こす努力をし、結果的にエネルギーがたくさんいるようになります。洗濯物を急速に乾かしたいわけではなければ、普通に「冷房運転」をしたまま、室内干ししてみてください。きっと乾いていることでしょう♪あと余談ですが、洗濯物を乾かすのには太陽の光はあまり関係がありません。大事なのは洗濯物周りの100%近い湿度の空間に風の道を作ってあげて、低い湿度の空気を通してあげることです。室内干しなら扇風機などでそよ風を送ってあげてください。その際、「強運転」の必要もありません。とにかく風だけを通過させてあげると乾き具合もそうとうに変わります。 家じゅうが快適にしたいなーという方は思い切ってお問い合わせください。お問い合わせはこちらから。今までなんだったんだと思うぐらい快適に過ごす方法をご提案いたします。

高断熱の家、夏は暑い?
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毎日が過ごしやすい季節になり窓をあけていても本当に気持ちがいいです。ずーっとこんな感じの季節ならいいのですが、この先には暑―い夏が待ち構えているわけです。 この時期のお客様にある質問、「高断熱の家は夏暑くないですか?」というもの。そのままなら「暑い」です。高断熱よくないじゃんって思われるかもしれませんが、あくまで「そのまま」ならです。窓から入る日射をそのまま取り入れているのが一番の原因。高断熱の家で、特に軒の出が少なく、窓が多い家はこうした現状になっています。(低断熱の家も昼間は温室のようになりますが、断熱性が低いと夜にはさっさと暑さが逃げていきます) 最近では緑のカーテンなどを使って日除けをしているケースが増えました。室内に入った日射を緩和するレースカーテンと室外ですだれなどの日除けを使い日射を防ぐ方法では熱の影響が7倍ぐらい違います。窓はたくさんあると思いますので外で防ぐのはとても大事です。 日射の入り方(日除けの仕方)を検討して風の通り抜けに配慮して、あとは木陰の下が涼しく感じるのと同じように、屋根の断熱を強化してあげると家の中は思った以上に涼しい空間が生まれます。風がなく外気温が暑いときには窓を開けても暑いだけなので、エアコンを使って冷やします。熱が逃げにくいということは一度冷やすと、その冷えた室温を保ち続けてくれるわけです。 そういった理由から当社では断熱に気を使った家を造っています。そのおかげで少ないエネルギーで家族が笑顔で気持ちよく暮らせる住まいが続きます。

日射の取入れと日除けについて。
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間取りのご提案の前にお話を聞く際、冬場に打ち合わせをすると「明るく、太陽の日射を取り入れ、暖かく」と言われ夏場に打ち合わせをすると「なるべく自然の風で熱くならないようにしてほしい」と言われます。矛盾しているようですが、これを実現するためには「季節による太陽の角度」「その土地での日当たり」を計画する際に取り入れていくことが重要となります。 まず「季節による太陽の角度」ですが太陽が一番高い夏至の日は12時頃78度ぐらいの高さにあります。また冬至の日は12時頃32度ぐらいの高さにあります。ですがここで気を付けないといけないことがありまして、夏至の角度が一番高いのですが、実際にはその日よりも8月とかの方が暑いわけで、夏至の角度を気にして夏の日差しの検討をするととーっても暑い日差しがばんばん入り込む住まいになります。(この間違いはよく目にします)ちなみにお盆の頃で69度くらいで4月の末頃と同じ角度になります。そうなると暑い日差しをカーテンなど何もせずにいれたくないとなると4月末の頃に日射が入らないような設計をしていく必要があるわけです。4月末は日射を入れたいよってなるならばそこには住んでる人が、日射を防ぐ工夫も担うわけです。(カーテンやすだれなど) ここまでは真南に向いてるときはそうなるよーって話なので実際にはその敷地に合わせた「その土地での日当たり」を考慮していくわけです。それは周りに建つ建物、周りに生えている樹木、またその土地の方位がどうなっているか?などです。それを計画案の中に落とし込んでシミュレーションをしていきます。 まず冬はどうなんだということでこの時に庇の長さを長くしてみたり、短くしてみたり、シミュレーションのソフトも最近はとても優秀です。次に夏のお盆ぐらいはどうなんだということで植木は落葉樹想定なので夏場は緑になって影ができています。優秀なシミュレーションです。 ここまで検討するとあなたの家はみごと、太陽の日射をうまく利用できる住まいになるわけです。別ページにも書いてありますが太陽というのは無料で利用できる最高の暖房器具であり、最高の照明器具でもあります。たくさん使っても一切請求はきませんし、壊れることもありません。 地球に住んでて当たり前に利用できる「太陽」を設計に取り入れてうまく利用しましょう。住まいは箱を置くことではありません。決まったプランから選ぶのはそういったことを一切無視することになるので絶対におススメしません。長く住む住まいだからこそしっかりした設計の上で進めてみてはいかがですか?お問い合わせはこちらから。住み心地のいい家は家族をずーっと笑顔にしてくれます。

自然の風の利用方法。
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春の足音が近づいてきましたので、これからの季節は花粉を度外視すれば気持ちのいい風を取り込みたくなるものです。特に夏場の夜間の涼しい日などでは、その風を取り込むことで気持ちよく過ごすことができます。そんな「風」はどうしたら家の中に入れることができるのかは考えたことがありますか? 「気持ちのいい大きい窓をつけよう」「あちこちに窓をつけよう」…基本的にはそれでいいのですが余分な大きさの窓は家の断熱の性能を損ないます。ホテルや見晴らしのいい場所ならいいと思いますが、普段生活する家で必要以上の大きさの窓は生活上、断熱だけでなく防犯的にもデメリットです。またあちこちに窓をとることも、同じ理由でデメリットへと変身してしまいます。いかに効率のいい付け方をするのかで室内への風の取り込みはとーーーっても大きく変わります。 まず平面計画でその差がでますのでどうしたらいいのかをお伝えします。これから建築をお考えの方は以下を工夫するととーっても気持ちのいい風が取り込めます。1. それぞれの部屋に2箇所以上の窓を設ける2. 一つの面にしか窓を設けれない場合は風を取り込みやすい「タテスベリ窓」を設ける3. 一つの面にしか窓を設けれない場合引き違いなど正面の風しか受け止められない窓は避ける4. それぞれの窓はどの方向から吹いた風でも取り込みやすいように配慮する これを意識するだけで随分と風を取り込みやすくなります。特に2については別名「ウインドキャッチ窓」といわれるぐらい風を取り込む効果が絶大です。 次は立体的に考えてみます。京都の町屋に代表される「重力換気」という方法。暖かい空気は勝手に上に上がっていき、冷たい空気は勝手に下に下がってくるというあたりまえのことを利用した方法。この方法の最大のメリットは特に風がない日でも勝手にできる上下の温度差で換気が出来るという点です。また高い位置につけた窓は防犯的に開け放しにしておいても問題になることがすくないため、夏場などは特に有効です。そのポイントとしては1. 階段室や吹き抜けを利用して高低差のある窓をつける2. 上につける窓は夏の日射を避けるため、必ず北側につける3. 上につける窓は家の中でもなるべく高い位置、または天井付近につける4. 可能ならば防犯に配慮した開け放しができる小さな窓を1階の床付近につける 住まいを考えるうえでこの2点を「ちゃんと考えて」設計してあげると気持ちのいい風が取り込めます。また地域によって吹く風の方向が違うということを理解してあげたり、その土地の周辺環境を考えて風の通り道を考えたりしてもらうと、その効果はより大きなものになるでしょう。 住まいは箱を置くことではありません。その地域、その土地に合った計画がとても大事です。気になった方、お問い合わせはこちらから一生住む家だからこそ、しっかり考えましょう♪

太陽の熱を蓄える方法。
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ニコハウス設計室では住み心地への配慮と同時に地球環境にも配慮した住まいを造っています。エネルギーをたくさん使って快適に過ごすのは簡単ですが費用もかかれば、その機械を動かすエネルギーもたくさん必要です。そうすると電気や石油などのエネルギーを多く必要としますので結果的に二酸化炭素を必要以上に排出し、地球温暖化へとつながってしまうわけです。 なるべく自然の力を利用する方法として冬場におおすすめしたいのが「蓄熱」です。どんなのかというと夏場、道路にカンカン照りの日差しが当たり、夜になってもその道路は熱いままです。その夜になっても熱いというのが道路に蓄えられた「熱」です。太陽が出ていればお金を払うことなく利用できる無料の暖かい熱。 「蓄熱」はその太陽の熱を室内のコンクリートなどにため込み夜間に有効利用する手法です。いわゆるパッシブというやつです。信じられないかもしれませんが、冷たそうなコンクリートに日中の日射などをため込むと、冬場の夜でもほんのり暖かさを感じる床になります。オイルヒーターなどを使っている感覚に似ています。うまく利用すると、とてもエコな自然の暖房です。 もちろん夏場の熱はいらないので、これを利用する場合は冬だけそのコンクリートに陽が当たるよう、しっかりとした住まい設計が大事になります。 どうせ新築するなら、無料で使える自然の力は最大限活用しましょう。

特別な機械をおすすめしない理由。
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新しいお客さまと話をしていると必ず出てくるお話が、「床暖房」、「全館空調」などです。当社ではそういった、お金のかかる特別な機械は一切おすすめしていません。また頼んだ会社でないと直せないものも存在しません。全て、一般に流通しているもののみで自然エネルギーを有効に使った住み心地のいい住まいを造っています。 それをおススメするのはなぜか?? その1機械である以上いつかは必ず故障します。その時に何十万円もかかって直すのは家計に大きな負担を与えます。もしくは機械ごと交換しないと…なんてなったときには壁を壊したり、同じサイズの機械があるのかの心配もしなくてはいけません。一般に手に入る商品であれば、普通の電気屋さんで修理、交換が可能です。その2特別な機械を使った場合、故障すると室内環境の担保ができなくなります。故障してから直るまでの間の室内はどうなるのでしょう?間違いなく普段よりは住み心地の悪い環境が生まれます。すぐに直せるものならいいですが、そうでなかったり、もしくは高いからもうやめようってなったときにはやはり住み心地が悪くなってしまいます。一般に手に入る商品だと、簡単に修理、交換が可能で、なおかつその程度のものが故障していても、家全体の住み心地に大きな影響を与えません。その3特別な機械はおおむね、思っている以上に電気などのエネルギーを必要とします。大きな地震など災害によりライフラインが止まるとどうなるでしょうか?その快適な機械も止まってしまいます。さきほどと同じく、室内環境は悪くなってしまいます。その点ニコハウス設計室では可能な限りの自然エネルギーを有効利用しているため、氷河期など地球環境に劇的な変化がない限り、半永久的に無償でその恩恵をうけられます。 そういった理由から当社では「特別な機械を使わない家づくり」をしています。住み心地がよく、ランニングコストのかからない住まいはオサイフにも住んでるご家族にも笑顔をもたらします。新築、リフォームするならそんな住まいをおすすめします。

自然素材のよさとは
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ニコハウス設計室ではほぼすべてのお客さまが自然素材のみで新築、リフォーム、リノベーションされています。当社がなぜ自然素材をすすめるのか。 1. お客さま自身でお手入れができる住んでいけば使われている材料は必ず経年劣化や変化もしくは、外的要因で傷みます。人が住んでいればしょうがないことです。アフターのしっかりしている会社でもそうでなくても、一定の期間が過ぎると出張費的なものもあったりして、お金の心配もしなくてはいけなくなります。まあいいかなーって使っていると、自己再生するわけではないのでどんどん傷んでいき、最後は業者さんに頼み、それなりの出費につながるわけです。それが自分で出来ることだったら、今はやりのDIYでちゃちゃっと直してしまえます。へこんだ床や無垢材は、アイロンで簡単に直せますし、汚れた壁もさっと塗装しなおせば一瞬できれいになりますし、画びょうをさしても改めて塗ればその穴はすぐ元通り。それが新建材と呼ばれる材料だと、床を補修するとなんか色が違ったり、余計目立ったり、よく触ることのおおい壁はどんどん黒く汚れて、でも張り替えは無理だし。やり方は教えさせていただいてますので、家族みんなで大事な我が家をちゃんとお手入れしてあげましょう。 2.肌触りがやさしい当社では特に室温に対して、気を使っていますので真冬にはだしで過ごすことも全然可能なわけですが、その触れる相手が無垢の床材だとさらっとしてとても気持ちがいいです。それは無垢の材料が少なからず、湿気などをすったりはいたりしてくれているからです。これが新建材の合板フロアーだとキズのつきにくいコーティングがされていて、湿気などは一切関係なし。それだけでなく、これは個人的な意見かもしれませんが、触れてる足の裏がなんとなく気持ちよくない。夏場のじめじめする日でもさらっとしているのは、無垢の床の気持ちよさならではです。また壁についても、ビニールクロスは床と同じくべたっとした感じがしますし、下地となる石膏ボードのわずかな呼吸を妨げ、おまけに、埃がつもったり。その点、自然素材はいつまでもさらっとしています。 3.経年変化するそのままの色で長くいる新建材とは対照的に、最初白っぽかった床が1年経ち、2年経つと、きれいな飴色や黄色に変化します。この変化を楽しめるのは自然素材ならでは。新建材が変化するのはただの色あせ。表面にコーティングなどもされてるから、塗り替えも出来ません。無垢ならではの変化を楽しんで、いざ飽きちゃったってときは、オイル系の塗料を使えば床を張り替えたかのようなプチリフォームができます。最初は少し高くても、結果的にお値打ちになるような気がしませんか?? ニコハウス設計室ではそうした理由から無垢をおススメし、メンテナンスに慣れていただけるようDIYでの工事参加をお願いしています。
