COLUMN住まいの情報

スタッフブログ(527件)

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ストイックな配線。

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豊橋で施工中のEさま邸。おおよそ外壁のスギ板施工が終わりました。サイディングや板金などの住まいが立ち並ぶ昔からの街並み。スギ板の外壁はさっとなじみ,自己主張が少なく,街並みにとてもいい影響を与えているように感じます。外観は少し地味なぐらいがちょうどいい。植栽が施工されてはじめてちょうどいい住まいとなります。この現場は1階も2階も構造材が表しになっています。ダクト式の第一種熱交換換気を採用していますが,配管ルートがかなり限定されています。階高(1階床から2階床までの高さ)もいつも通り限界まで下げているので,熱交換の機械もめちゃくちゃギリギリ。同じく電気配線もルートが限られていますので頭を悩まします。かなりのストイック住宅。床下も配線で使っていますが,点検はちゃんと行けるよう工夫されています。コンパクトな住宅ですが,部分部分に抜ける視線を配置し,やさしい光が届く空間に仕上がります。大工さんの工事は佳境に入ってきました。月末には足場が外れ,来月より仕上げ工事に入ります。

床下エアコン利用の配筋。

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豊橋で施工が始まりましたTさま邸。この物件も床下エアコン採用物件です。べた基礎ベース下は地面なので,私が知る限りでは16℃ぐらい。冬は外気に比べて十分暖かいのですが,16℃ではちょっと寒い。弊社は床下エアコンの温度設定を22℃程度でおすすめしていますので,そのまま暖めると8℃分の熱の差は地面に逃げ続けることになります。地面の面積が〇㎡で温度差8℃,コンクリートの熱伝導が‥‥。というマニアックな計算をすると逃げる熱の量がわかります。ということで基礎下にはスタイロフォームを敷いています。地面なのでシロアリも気になるところですが弊社では薬剤土壌処理をしたあとに一般的なスタイロフォームを敷いて断熱しています。シロアリは暖かい環境の方が好みなので,基礎打継からシロアリ侵入リスクがあるのですが,それを防ぐために金属の板を打継部に設置しています。エアコンの暖気が回るように,構造は地面に潜り込む,地中梁の方式を採用しています。床下は基礎の立ち上がりが少ないので点検しやすいというメリットもあります。現場は基礎ベース打ちが終わり,明日には立ち上がりのコンクリートを打設予定です。基礎養生に入りますので,現場はしばらくお休み。じーっと待つことも大事です。

緑のガルバリウム。

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浜松で施工中のUさま邸。外部の工事がほぼ終わりました。最近は木板外壁ばかりでしたが,ひさしぶりのガルバリウム鋼板。お施主様の要望で緑のガルバリウム。緑は自然界に存在する色なのでいったんはお断りをしています。理由は植栽の色目とかぶって樹木や植物の美しさが発揮できないから。お互い引き立たせる方が理にかなっているので基本的にはモノトーンもしくは木板などにある暖色系をおすすめしています。まあそれでも…といわれるとしぶしぶOKをだします(汗)足場の解体待ちですが,撤去しだい,暑くなる前に植栽工事にすすみます。道路側は工事終わってますが,私の数え間違いで板の枚数が足りていませんでしたので外壁工事は途中でストップし,入荷待ち。大工さん,ごめんなさい。屋内も造作が順調にすすんでいます。加工が必要な階段かけ作業を行っていました。米松の丸柱 1本 10万円するのですがその加工。下地作成や石膏ボードなどはこなす作業ですが,こういった加工は大工さんの見せ場になります。時間をかけて,丁寧に作業していただいているのを見ると安心します。7月頃の完成に向けて工事は順調です。週末は残りの打ち合わせ。Uさま 引き続きよろしくお願いいたします。

休み中の学び 。

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休み中,そして休み明けから学びの機会が多く,また打ち合わせ依頼もいただき充実した日々を過ごさせていただいてます。ゴールデンウイーク初日は飯塚豊さんの工務店設計塾,卒業イベントで東京出張させていただきました。フランクロイドライト設計の自由学園明日館にて,最後の講義と表彰がありました。たくさんの工務店さんが集まる中で,3度目ということもあってか?!総合賞をいただくことが出来ました。みなさんのプランは素晴らしいものが多く,毎回多くのことを学ばせていただいてます。プランがもっと上手になるよう引き続き学びを続けようと思います。卒業イベントでは吉村順三さん設計の旧園田邸を見学させていただきました。入った瞬間から初めて感じる鳥肌が立つ感覚。いい住まいを五感で感じてくることが出来ました。約70年前に完成した住まいですが,いい住まいは年月を経てより味わい深くなることを改めて体験することが出来ました。写真撮影NGでしたのでとにかくメモる。そして覚えているうちに,古本を購入し,さらに学び今後に生かします。半日時間がありましたので仲良くなった工務店さんと,東京江戸たてもの園にいき前川國男さんの自邸見学に行きました。フランクロイドライトからのアントニンレーモンド,そして吉村順三さん,前川國男さんという建築の流れを学べた貴重な2日間でした。みなさんでリアルで会えたのも久しぶりでのども潤いました(笑)

草屋根の住まいの地鎮祭。

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豊橋市で建築計画中のTさま邸。長らく待ちました,解体工事が無事終了し,地鎮祭を迎えることができました。Tさまの住まいはとにかくコンパクトにということで3人家族ですが,22.6坪という大きさでまとめました。お互いの距離が近づき,家族が集まって暮らす住まいです。その中にたくさんの『楽しむ』を詰め込みました。雨の日でも外で食事ができるよう,屋根付きデッキは日当たりの悪い南側でなく,あえて北側に設置し,親御さんの住まいとの関係性を持たせる提案をしました。初の試みで屋根には草屋根をもうけます。バルコニーはつまらないので絶対に使わなくなりますが,草屋根なら外に出たくなる楽しさがあります。平屋部分が草屋根になりますので,『周りの植栽が大きくなったら,木登りで草屋根に登ろうね』ということを目標に周りに樹木も植えさせていただきます。親御さんより,『安全第一でよろしくお願いします』と励ましの言葉をいただきました。地盤調査より着手いたします。この住まいは内覧会を予定しています。草屋根のある楽しい住まいが完成いたしますので今から楽しみです。Tさま引き続きよろしくお願いいたします。

電気配線打ち合わせ。

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豊橋で施工中のEさま邸。先日,電気配線とコンセントをメインとした打ち合わせを行いました。Eさま邸はコンパクトな2階建ての中に想いをぎゅっと詰め込んだ住まい。家具をつくられたり,設計されたりする方なので予習もしっかりしていただきました。すばらしい!使い方もとても具体的に考えられていて,でも細かく指定しすぎずで,さすがだなと思いました。今後30年以上住んでいく家なので,あまり細かなものまで決めてしまうと今後の使い方に支障が出てしまうのでほどほどがいいと思います。この建物は1階も2階もほとんどの部分が構造表しのため,配線ルートがかなり限られます。見えてる天井はほとんど仕上がり。電気屋さんは若干泣きながら考えないといけません(汗)打ち合わせの初めに,相談が…といわれていたのでどんなことかと思ったら,階段の照明にイサムノグチの細長い障子の照明を使いたいとのことでした。明かりがつけば夜は外からも見え,優雅な気持ちになるので大賛成。Eさまのすごいところは簡易的なモックアップを作ってきたところ。家具を設計されている方らしいなあと思いました。設置予定の場所に合わせてみて,長さや高さを検討。遠目から見て,また外からも見て,具体的な打ち合わせが出来ました。こういったものを作ってこられたのは初めてだったので,ものすごく関心し,私も参考になりました。普段よりも充実した打ち合わせになったと思います。具体的にいろいろお話しできたのはとてもよかったです。Eさま,お打ち合わせありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。 

5年点検であった不具合。

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豊川で以前施工させていただいたAさま邸。5年点検に伺ってきました。この建物は初めて内側と外側,両方の断熱に挑戦した住まい。今でも十分通用するとうか今でも十分最先端な断熱気密性能を持った住まいです。無垢の部分は5年たったいい経年美化がでていました。お子さまが大きくなられて,いろいろ物はあふれていましたがちょうどいい距離感を感じる住まいです。当時はまだウッドショック前でしたので棚材などは全て無垢のスギを使っていて,今ではちょっと高級すぎな感じの仕様。建具の調子が悪いと聞いていたので,見てみると上吊り戸が使っている間に下がってきてしまい,床面に着地してました。無理に開け閉めされていて,上吊りの部品が故障してしまっていましたので後日早めに取り替えます。外壁はガルバリウムとスギ板貼りの住まいですが,軒下のガルバに白さびが出ていました。雨で流される部分のガルバリウムはきれいなのですが,軒下は定期的に洗浄しないと白さびがでてしまいます。このブログを見ている方々も軒のある住まいでガルバリウムを選択される際には要注意です。その他はとてもきれいな状態で,安心しました。電気代が高くなったという世の中ですがこの住まいは13000円ほどでおさまっていたようです。少ないエネルギーで過ごされていることは感心します。次回は10年点検でお伺いいたしますが,その間に何かあった時には遠慮なくお声掛けください。早めの対処が大事になりますので。Aさま,お時間とっていただきありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。

中間領域のある住まいのご提案。

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田原市で建築計画中のKさま邸。初回提案をさせていただきました。敷地は南北に長くゆとりのある敷地の建て替えのご相談。北側道路ですが,昔の家あるあるで南側に玄関がありますので駐車場も南側。そうなると庭はあるものの車がおいてあるので楽しめるような庭になっていませんでした。南側には素直にお庭をとり,北側から入る計画とさせていただきました。奇抜でなく,落ち着いた雰囲気がご希望だったので道路側から見た時に落ち着いた構えとなるよう平入り(軒先側から入る玄関)としました。細長い敷地でも間口はしっかりあるので,日当たりは良好。余裕があるため,雨の日でも外が食事ができるよう中間領域も設けました。二階は子供部屋だけのため,部分二階になるのでカタチをまとめるのが難しいなあと思いました。計画案はとても気に入っていただけて何よりです。Kさま,引き続きよろしくお願いいたします。

雨上がりの上棟式。

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豊橋で施工中のEさま邸。雨で1日延期しましたが快晴の中,棟上げ作業が行えました。今回の建物は大屋根の骨格がきれいな住まい。構造用合板が表しになる住まいで,骨格の美しさを見せたいため,45cmピッチで登り梁が入ります。2階の床合板の上の大量の登り梁。これをピン工法でとめていきます。たくさんあるのでなかなか進んでいる感じがしませんがやっていれば終わります(汗)。屋根面は厚物の合板で水平剛性をとることと,一次気密を取るので切妻の登り梁は三角の形状をしています。等間隔にならぶ登り梁はとても美しい骨格表現だと思います。この建物では1階の天井も2階の天井もほとんどの梁が表しになるのでこれらの材料は全て仕上がり。断熱材を内側に入れることは出来ないので屋根も壁も外断熱で納めます。ネオマフォームはグラスウールの倍ぐらいの断熱性能を持っていますが,屋根面はネオマフォームを150㎜敷きました。目地はきっちり気密テープ。ケラバ(屋根の側面)もきっちり貼ってあります。このあたりはもう手慣れたものです。木造住宅を長持ちさせるために大事なのは『通気』通気が取れているつもり…では,うまく空気が流れず高湿度の空気の対流により屋根の下地を腐らせていってしまいます。弊社では2重に屋根をかけ,しっかり通気層をとることにより対策しています。屋根は断熱面がとりあえずの防水層になり,二重でかけた屋根の上のルーフィングと屋根材が一次防水になります。万が一,雨が入ったとしても,断熱が防水層になり通気がしっかりとってありますので風で乾きます。手間と材料費は倍以上かかりますが,雨の多い日本ではこのぐらいがちょうどいいと考えています。夕方には無事作業を終えることが出来ました。前日の雨がありましたので,晴れが続くことを確認し,今回は養生をせず少しでも乾燥が進むよう風をとおすこととしました。Eさま上棟おめでとうございます!またたくさんのお気遣いもありがとうございました。落ち着いた表情のかわいらしい家になると思います。安全第一で進めてまいりますので引き続きよろしくお願いいたします。

電気配線の打ち合わせ。

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浜松で施工中のUさま邸。現場は外断熱が終わり,防水処理が完了しました。上棟式から3週間ほど。先日,電気配線の打ち合わせを行わせていただきました。コンセントとスイッチの位置確認。SNS等ネット上でコンセントは多い方がいいとか,書いてあるようですが,実際に多く付けてもたぶん使いません。またコンセント,スイッチは空間を美しく見せるという意味ではとても邪魔なものになります。なるべく目立たず,隠していくことも大事です。 そんなポイントだけをお伝えして,基本的には好きに決めていただいてます。といっても絶対ダメなところはお断りしてますが…(笑)みんなで真剣に打ち合わせをしていますがお子様は退屈で仕方ありません。最近はどこのお子さまもスマホを渡され,動画を見ているケースが多いのですが,窓際のベンチを作る予定の場所で,のんびり座っておとなしくしてました。小さな子は本能で窓際の気持ちよさそうなところでゆっくりします。窓際は掃き出し窓ばかり付けるのではなく,佇む場所としても大事になります。こういう使い方をしてくれると設計者としてうれしく思います。完成までまだしばらくかかりますがUさま引き続きよろしくお願いいたします。いつもお気遣いいただき感謝します。

平屋のご提案。

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豊川で建築計画中のYさま。先日,計画案のご提案をさせていただきました。 整形で高低差がなく,南道路というとても優等生な敷地。大きさも申し分なく,望まれる平屋の住まいにはぴったり。しいて言うなら学校が近く,道路に面してのプライバシーの確保が少し難しく,計画の仕方によっては南の庭が活きなくなりそう。囲ってしまえばいいのですが敷地が広い分あまりやりすぎると予算がかかってしまいます。南の日当たり以上に私が気に入ったのは北側の抜けた景色。ずっと畑が広がり,遠くには山々が臨めます。畑は接道の関係で当分の間はこの抜けた景色が楽しめそう♪ ということで南北に抜けのある住まいがこの敷地には適していると感じました。日当たりのいい南には季節を感じられる雑木林の庭をつくり,視線をゆるやかに遮ります。北側にはプライバシーの守られるデッキ空間をそなえ,天気のいい日は外で食事をしてもらえるよう。北側でもじぶんちが平屋のため,日当たりは悪くありません。また北側の植栽は南に向かって成長するため,室内から見る木々は光に照らされ,美しい表情を見せます。この南北に抜けた景色がこの住まいの最大の特徴になりそうだと感じました。構造上必要な柱は動線を仕分ける役目が主ですが,子供の成長に合わせて身長を刻めます。低く抑えた屋根は空間の広がりを感じさせる屋根勾配なりの天井と,落ち着きを生むための平天井を使い分ける予定。Yさまご検討よろしくお願いいたします。今からとてもいい住まいになる予感がします。

お引渡し 第三弾。

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3日連続引き渡しの最後は断熱リノベをしたFさま邸。築30年ぐらいの建物でリフォームは3度目ぐらいだそうです。5年ほど前ぐらいに別の会社さんで断熱のリフォームをされたそうですが,寒くて耐えられないというのが相談の最初でした。熱カメラで見ても,窓は変えたけれども床と壁の断熱が…,階間天井にいたっては気密が取れていないので風がさーさー。頭隠して尻隠さず的なやつですね。断熱気密をしっかりして,その上でニコハウス設計室らしい自然素材の住まいにする工事になりました。エリア断熱をしてLDK,水廻り,寝室が同じ温湿度空間になりました。予算的にダクトでつなげる熱交換は使えませんでしたが個別の熱交換をつけ,月一のメンテナンスを約束いただけました。勉強熱心なFさまはメモを取ってくれ説明のしがいがあります。換気扇をつけて,エリア断熱された入口のドアを開けたり閉めたりして,気密の高さを実感していただき,差圧ダンパーの大切さも感じていただきました。喜んでいただけているのがこちらにも伝わってくる気持ちのいいリノベ現場でした。懐かしいビフォーそしてアフターなんとなく面影が残りでも,気持ちのいい空間になりました。家具が入る前でしたが,お引越しが終わったようなのでまた遊びに行かせていただきます。Fさま引き続きよろしくお願いいたします。