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建物ごとの基礎配筋。

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基礎工事が2件進んでいまして,それぞれ基礎配筋の検査が終わりました。ニコハウス設計室では基礎の配筋を許容応力度計算によって決めています。標準となる基礎形状の配筋をもとに入力し,NGとなった部分の配筋を変更したり,その配筋のピッチを変更します。標準としてベースと呼ばれるべた基礎の平らな部分の配筋は13㎜の鉄筋を20cmピッチでタテヨコに配置します。あちこちで基礎配筋を気にして見ることがありますがほとんどの会社はこの仕様のように思います。この配筋で許容応力度計算がOKとなることはもちろんあります。でもNGとなることももちろんあって,その場合は基礎の梁(立ち上がり部分)を細かくしてベース部分の地反力を受ける面積を細かくする方法と,ベース部分の配筋ピッチを細かくする方法があります。今回検査を行った2つの物件でもこのベースの配筋ピッチはそれぞれ違います。2枚の写真は同じ物件ですが場所によって配筋のピッチが変わります。私自身も建築をやりだした頃は基礎配筋のピッチが一定なことに疑問を持ちませんでしたが,今は同じなことに気持ち悪さを感じます(汗)建築は基礎から作っていきますが,構造計算は屋根→梁→壁,柱→基礎という順番に行います。理由は単純で荷重は上から掛かるから。基礎図だけ先に作るなんて言うのは出来るはずがないんですね。あと標準だけで作っているのもちょっと疑問を感じます。でもそれが世の中の”普通”だったりします。許容応力度計算による耐震等級3を目指すには写真のようにたくさんの検討項目のOKを出す必要性があります。こうやってOKが並ぶと私としても安心して提案が出来ます。その上で,制振ダンパーを専門の方に配置していただき,耐震対策としています。地震が起こってしまうのは困りますが,いざというときに引き続き住めるよう配慮してご提案しています。安心した家に住みたいなら,”標準”で造っていない家の方が”安心”だと思います。オリンピックとだだ被りの今月末には内覧会がございます。ご興味あればぜひいらしてください。ご予約はこちらから。世の中の住まいが全て”いい住まい”となることを願っています。

植栽の大切さ。

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現在動いている4件の現場。1件は電気屋さん,水道屋さん,建具屋さんの仕上げ工事で完了。1件は大工さんの工事が終盤。2件は基礎工事がすすんでいます。基礎工事だけ雨の影響がありますが,今のところ長雨でないので順調に進んでいます♪ 現在参加させていただいている設計塾でも頻繁にでてくる植栽の大切さ。いい建物には必ず素敵な植栽がセットされています。お施主さんの仕事の合間に少しづつ進んでいるリノベモデルですが,こちらにも先日植栽の第一期工事がおこなわれました。植栽前と植栽後を見比べるのが一番なので,植栽前の写真ですがこんな感じ。いい家は出来たかなと思いますが,このまま駐車場に土間を打って,塀で目隠しをしたぐらいでは味気ない。残したいと考えた昔からある柿の木だけではポツンとしていてとても寂しそう。そこに植栽をふんだんにつかった造園工事をすると…だれが,どう見たって植栽後はよく見えると思います。建物もなんとなく落ち着きが出て,ご近所の方も楽しめる雑木林になります。植栽の力はこれほどまでに雰囲気を変えてくれます。角地などでは外構を含めていくと300万円とかそれ以上の費用が掛かってしまいますが,それだけの価値は十分にあります。植栽,外構のために少し建物を小さくして,敷地にゆとりをもった建て方をするのもいいでしょう。それほど大事な植栽。家だけを考えず,敷地全体を考えて計画していくと居心地のいい住まいになると思います。

木外壁工事

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ニコハウス設計室で提案する外壁素材はおよそ3つ。ガルバリウム鋼板,スギ板,そとん壁。雨風から住まいを守る過酷な壁なのでメンテナンス性を考えてのことです。 最近は採用率の多い,スギ板の外壁。田原市で施工中のHさま邸でもスギ板外壁工事が始まりました。今回の張り方は『大和張り』1枚目の板を等間隔で隙間をあけて張り,その上に2枚目のスギ板を重ねて張っていく方法。1枚目だけ張ってあると写真のようにしましまです。スギ板は乾燥で縮むことも考えられるので,外壁を張る前にプレカットをして,先に塗装をして張っていきます。これで縮んでも塗装された面が出てくるだけなのでぱっと見は縮んだことに気づきませんし,塗装で保護されていますので安心です。メンテナンス性を考えてと最初に書きましたが,このスギ板の張り方だと一部がもし傷んでもその部分だけ張り替えることが可能です。廃盤になることはないので材料に困ることもありません。がんばればDIYでも張り替え可能で塗装だって出来ます。再塗装をしなくても乾燥さえしっかりしていれば悪くならないし,エイジングされたスギ板はそれはそれでとてもかっこいい!色あせていくエイジング的変化がどうしてもいやだと思えば,そのスギ板を下地として上から別の外壁材を張ることも可能です。このあたりがメンテナンス性のいいポイントだと思っています。『さね』といって縮んでも下地が出てこないように板通しを突き合わせて張っていく加工のある外壁もありますがそれだと部分的に傷んだ際に張り替えがとても大変です。『サイディング』は『さね』のある代表的な外壁なので材料的にも部分張り替えは困難ですし,DIYではとても無理です。サイディングの柄も時代と共に廃盤が出ますし。見た目も〇〇調で安っぽいのでニコハウス設計室では絶対に使いません。お好みの外壁が最初の3つでしたらぜひお声掛けください。お問い合わせはこちらから建築中の現場案内も可能です。みなさまよろしくお願いします。

晴れと雨の地鎮祭

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早すぎる梅雨入りのせいか,雨が多かったり,晴れが続いて暑かったりですがみなさま体調には十分お気をつけください。 今月から田原市で着工する方々の地鎮祭が執り行われました。雨予報だったり,くもり予報に変わったりとなかなか読めない天気のため,車にはいつもテントをのせています。Fさまの地鎮祭は汗ばむ陽気の中,晴れ間ものぞいて無事執り行われました。打ち合わせ中,一緒に遊んでくれる娘さんが,つまらなそうだったのが申し訳なかったなと思いました。地盤調査を終え,基礎工事より着手いたしました。外壁の色などとても悩むと思いますが次回の打ち合わせもよろしくお願いします。 Sさまの地鎮祭は週間予報で晴れでしたのでほっとしていましたが,近づくにつれ雨マークに変わってしまいました。ぬかるんでは大変なので前日にテントとブルーシートで養生させていただきました。あいにくの雨でしたが,無事地鎮祭を終えることができました。昨日,地盤調査も終わりました。周辺環境からは悪い感じはないですが,いい結果がくることを願います。 どちらの方もウッドショックの影響で木材確保が難しい中になってしまいましたが,なんとか材料は確保できています。7月の上棟に向けて安全第一で工事を進めてまいります。

床を張りだしました。

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ずいぶん前になりいつから始めたのかもうる覚えのリノベモデル工事。しばらく大工さんがいない間に外構工事がすすみ,お客さまの駐車場部分の緑化ブロックの工事と芝張りが終わりました。建物は完成していませんが,来週から植栽の工事が来る予定です。植栽まわりを飾り付ける土留めにもなる,石も到着しています。ちょっと重いですが,設置しながらの植栽工事。完成が楽しみです。また先日からリノベ工事に大工さんが復帰していただきました。今は室内の床張り工事が進んでいます。ちょっと豪華に1本物のくるみの130㎜幅の床。柔らかいので足腰への負担が少なそうです。明日はハーフユニットバスの工事が入ります。少しづつですが完成が見えてきました♪引き続き,よろしくお願いします。

建物配置の確認。

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先日無事解体が終わりましたと連絡いただいた田原市のSさま邸。6月の着手に向けて,地縄を張りに行きました。山を望む側が南になる,とても気持ちのいい敷地。普段から見慣れているとなんとも思わないようですが,家の窓から山を眺められるのは好条件の敷地だと思います。その山を望む側をひらいたプラン。気持ちのいい陽射しが入り込み,庭仕事などの合間にはデッキに腰を掛けてゆっくりしたり。解体時に残された垣根でプライバシーが守られていますので,工事中のお昼休みも気持ちよさそう。来週末に地鎮祭を行い翌週より,着工します。広い敷地に似あう,平屋の住まい。8月の暑い時期に断熱構造の内覧,11月ぐらいには完成の内覧会ができる予定です。

着工が決まりました。

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田原市で土地選びからお手伝いさせていただいたFさま。プランが決定し,素材などの提案もほぼ受け入れていただき,着工準備に入りました。今回の土地は南東側に背の高いお隣の建物があり,そちらからの日当たりと景色は望めない敷地。なのでそちらは思いっきり閉じて,視線が抜ける開けた南西側に大きく開口をあけたプラン。シミュレーションで確認し,冬至でも9時30分すぎぐらいからは明るい陽射しが建物奥まで差し込みます。1F,2Fとも視線が抜ける南西コーナー方向に大きな開口を集中して取っているので,室内から見た時もそこに視線が集中し,気持ちのいい抜け感があります。日当たりがいいのでリビングをぐるりと囲うベンチ収納をしつらえ,昔懐かしい縁側的な使い方も可能です。そこでゆっくりしたくなるような場所を作って,さらにその外にはベンチの高さと合わせたごろっとなれるデッキもつながります。植栽も多めに取り入れて,季節を感じる居心地のいい住まいとなること間違いなし。ウッドショックの影響も心配ですが,材料の確保は出来そうです♪来週には地鎮祭を行い,地盤調査より着工いたします。

造作工事も大詰め。

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豊橋で施工中の水平ラインのきれいな和モダンのKさま邸。大工さんの造作工事も大詰めを迎えています。吹き抜けに面した,木製の格子手すり,窓際のTVボード兼用の日向ぼっこベンチ,小上がり和室のスタディーコーナー。全て大工さんの手作りです。床と壁が張れそうだよーっていうタイミングで大量の造作用シナランバーと集成板を現場に納品。やたらと切っていくと,材料が足りなくなってしまうので,おおよそこんな感じというカット図面を目安に現場でプレカットしてもらいます。気が遠くなり,間違いが許されない作業ですが,切ってしまえばあとは組み立てるのみ。来週には吹き抜けに足場がかかり,勾配天井にヘムロックの板材が張られます。その後,室内の木部塗装,仕上げのしっくいローラー下地となる紙クロス張りへと進んでいきます。7月頃の内覧会に向けて工事は順調です。

外壁の工事。

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大工工事が終盤に差し掛かっている豊橋市駒形町のKさま邸。一般的な住まいのたぶん5倍ぐらいの外壁下地の手間をかけて,ようやく外壁工事に入りました。今回の外壁はガルバリウム鋼板とそとん壁のコラボ。先日そとん壁の下地となる,外壁二重目の防水と,ラス網が張り終わり,中庭部分から左官屋さんによるそとん壁塗りがスタートしました。手間と費用は掛かりますが,その素材感はジョリパッドなどの樹脂のものと違い圧倒的な素材感があります。また色あせもほとんどなくメンテナンスもほとんどいらなく,経年変化を楽しめるというのも,この材料のいいところ。玄関側は全面的にそとん壁になるので,仕上がりが楽しみです。 でもほんとに高価な材料なので部分使いとすることが多く,その他の部分はガルバリウム鋼板を張り進めています。スギ板の軒天とも相性がよく,ご希望されていました和モダンの要素が十分に備わっています。深い軒もポイントですね。GW明け中旬以降ぐらいには足場が外せそうです。建物が大きい分,豪華すぎるかなというぐらいの外観になります♪完成内覧会も予定しておりますので,『二世帯』,『コの字の家』のキーワードが気になる方はぜひご来場ください。おおよそ7月末ごろを予定しています。

実施設計前にすること。

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土地探しからご相談をいただいたFさま。いくつかの候補の中からライフプランをまじえた予算と周辺環境のご提案をし,土地の購入を決定されました。私が見た限り,坪数と周辺環境,日当たり含めて,どう考えてもお買い得でちょっと言いすぎかなーと思うぐらい推した土地。この購入はほんとうによかったと思います。そして,その土地でのプランが決まりました。コンパクトですが,敷地を生かしたとても楽しいプランができ,先日から実施設計(現場と見積もりで使う細かい図面)を書き出しました。 いつものことなのでおおよそプランの段階で『耐震等級3』となるようなイメージを持って提案しています。たぶん大丈夫だろう…の疑問のまま実施設計を進めていくのは気持ち悪いので図面を書く前に構造の確認をします。木造の平屋だろうと必ずやらなければいけない壁量の確認。耐震で3,耐風で2はしっかり取れています。耐力壁の次に床の剛性の確認。床倍率というものです。地震力や重量は耐力壁だけでなく水平構面と呼ばれる屋根や床の部分から柱に伝わり,基礎,そして地面へと伝わっていきます。大きな吹き抜けがあったり,階段が吹き抜けとは別の場所にあったりするとNGが出やすいです(汗)最後に一般的な重量だけでなく本棚などを置くかもしれない想定で割り増しの荷重をふまえて,梁の大きさを確認します。屋根からの力の伝わりが素直だと感覚的にはおおよそ梁の高さが270㎜以内でおさまります。300㎜以上の梁がある場合は力の伝わりの悪い,構造的にあまりよろしくないプランということが想像できます。田舎では『太い梁や柱が使ってあって丈夫そうだねー』ってよく聞きますが,梁は太いと自重でたわみますし,ただただ重いだけでいいことはありません。 実施設計に入る前に許容応力度計算にて『耐震等級3』であることを確認し,図面を書いています。1時間に1回ぐらいは目を休めようと思っていますが,集中しだすと平気で3時間とかが過ぎています。…気を付けようと思います(汗)

リノベモデルの施工状況。

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ながーいこと工事をしている事務所隣の古民家リノベモデル。お客さま優先のため,大工さんたちはそれぞれ豊橋,田原の現場へ旅立って行ってしまいました(笑)。それまでの間一生懸命進めてもらって室内は耐力壁の施工がほぼ終わり,勾配天井の石膏ボードも張り終えています。個室となる低い天井の部屋も構造表しの天井がきれいにおさまっています。外部は最後まで足を引っ張り,ドイツからはるばる船旅を終えた,外付けブラインドがつき,無事足場が取れました。総木板張りの落ち着いた外観は古民家らしく周囲に溶け込みます。ただ,外観が完成しただけなのでポツンとしてとてもさみしい。大工さんたちがいない間に,外構工事を進めましょうということで,先日からまずは高低差部分の目隠しとなる擁壁工事にはいりました。順調にいけば5月半ばから駐車場の整備が始まり,6月頃には造園植栽工事にすすみます。費用的にもどうしても後回しになってなってしまう植栽工事ですが,家を少し小さくしてでもそこに費用をかけるべき!と設計塾でもおそわりましたので,今後のお客さまには積極的に植栽工事を進めるという意味でもまずはリノベモデルからはじめます。ビフォーアフターを見たら造園と植栽の大切さがわかってもらえるかなと思います。その変化もぜひ体感ください。いつでも見学は可能です。お問い合わせはこちらからでもしばらくの間は駐車場が工事中のため,来社される方はご注意ください。ご迷惑をおかけしますが,みなさまよろしくお願いします。

上棟日和。

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田原市赤羽根町の現場。雲一つない気持ちのいい天候の中,上棟作業をさせていただきました。回りには小学校や中学校,ホームセンターなどもあるとても過ごしやすそうな場所。田原らしく,北側にはキャベツ畑が広がっています♪青空がほんとうに気持ちいい。お昼には棟があがり,一重目の屋根,防水,そして二重目の屋根まで無事終わり,夕方5時過ぎ無事上棟式を迎えました。Hさまおめでとうございます。お餅投げがやりたいとのことでしたので,コロナが少しでもおさまっていればと思いましたがウイルスには逆らえません。少し残念な気もします。…がでもご家族で式に参加いただきお子様たちも喜んでるんじゃないかなって思えるとてもほほえましい,思い出に残る式になりました。最後におHさまからねぎらいの言葉,丁寧な品もいただき,ありがとうございました。安全第一で頑張っていきますので今後もよろしくお願いします。せっかくの建築ですので遠慮することなくどんどん足を運んで,仕事と進み具合を見ていただければなと思います。Hさま,本当におめでとうございました!!