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住まい設計の手法。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。蒲郡で建築計画中のIさま邸。先日、初回提案をさせていただきました。せっかくなので私がどうやって住まいを設計しているのかのお話をします。ご依頼をいただいて最初にすることは敷地の状況及び周辺環境の確認をしに現地へ行きます。ぐるりと写真を撮って、動画も撮影し、さらにアプリを使って太陽高度の確認もします。地図やグーグルマップではわからない情報が現地にはたくさんあります。私が特に意識することは① 視線が抜けるポイントがどこにあるか?⇒現地に行くと敷地の先の緑が見えたり、遠くまで視線が抜けるポイントがあったり、逆に空き地でも建築されそうな場所や隣の建物との距離や違和感を感じたり、とにかくいい場所悪い場所を洗い出します。② 周辺住宅の建て方を気にし、周囲を散歩します⇒周辺の街並みも気にしてうろうろします(笑)。周囲の人からすると変な人に見られそうですが、街並みに合わせた計画をすることで街並みもきれいになりますし、威圧的でなくなります。③ 日当たりの確認⇒最近はスマホの有料アプリで太陽高度が手に取るようにわかります。どのあたりから朝日が昇り、日射が入るのか?、冬至に日当たりは確保できるのか?、夏場西日はどのあたりまで影響するのか?別の方の敷地ですがこんな感じでわかります。④ 居心地のいい場所を探す⇒ 一番気持ちのいい場所を探し、その場所から離れた位置に駐車場を計画します。気持ちのいい場所はリビングということが多いですが、間違っても窓を開けたら目の前駐車場なんていう計画はご法度です。リビングが外部とつながり緩やかに地域とつながることが大切です。以上のことをふまえたうえで、計画案に取り掛かります。 計画をしていく上で、いい場所でない所はいくら日当たりが良くても窓は設けません。もしどうしてもその場所に窓が必要になる場合は、窓外に景色を造るべく植栽をします。またいくら自分の敷地だからと言って何をしてもいいとは私は思っていません。お隣りにも配慮し、お互いの生活が気にならないようなことは必要ですし、計画する敷地より北側の方には日当たりの確保も必要です。長くお付き合いする近所なのに、じぶんちの壁を見て息苦しく過ごしてもらうのは、逆の立場だったら嫌なはずです。人目が気になるからと境界ぎりぎりに高い壁をどーんと建てるのもいかがなものかと思います。見通しが悪くなり、交通事故の元になりますし、近所付き合いを遮断しているようにも感じますので、できればご近所の方が勝手に休憩しているぐらいのベンチが外にあるといいなと思います。そういったことを私たち設計者は『敷地を読む』と表現します。しっかり読み込んだ敷地に唯一無二の計画をいたします。間取りだけなら簡単そうに( 知れば知るほど難しいのですが)思われるかもしれませんが、複合的に様々なことを考えながら計画していることを知ると提案の深みがわかるかもしれません。Iさま、プランのご検討よろしくお願いいたします。

植栽工事。スタッフ自邸。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。忙しいスタッフに変わり、私がスタッフ自邸のブログを書きます(笑)3月に完成内覧会を予定しているのですが、植栽工事が佳境に入りました。道路と駐車スペースの境界は緩やかな築山で仕切ります。まだまだ小さな植栽ですが、いずれ大きく育ち歩行者も楽しめる緑の目隠しができます。敷地が広くゆとりを持った平屋の計画。走り回れる芝生の庭と高低差のある築山は飽きることなく子供たちが遊べます。室内から目が行き届くので親も安心。玄関と庭は適度な高さのウッドフェンスで目隠し。フェンスを造るときにいつも私が気を付けているのは、歩行者など外の人に対して威圧的になりすぎないようにすること。やたらと高い塀で囲むのは地域とのつながりを遮断しているようで個人的にあまりすきではありません。ちょっと見えるぐらいがちょうどいいと思っています。来週は暖かくなると天気予報で聞きました。落葉樹の新芽も少しづつ膨らんでくることでしょう。雑木の庭の目標は『庭先に小さな鳥が遊びに来ること』私の自宅では週末、庭先にメジロが来ます。たまに来るヒヨドリはメジロをおいかけるので悪者(汗)。バードウォッチングも毎日のように楽しめます。3月上旬には完成し、3月15日(土)16日(日)あたりでお披露目となります。平屋にご興味ある方、25坪らしくない大らかな住まい、楽しみにしてください。

段取りが大事。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。豊橋市で施工中のFさま邸。現場の進捗は把握してはいるのですが、お施主さまからもいつも送っていただきます。都度質問をいただくので、疑問に思われる個所が洗い出されるようで参考になります。現在、床板貼りの真っ最中です。床材はいつもと同じくるみのユニ材。間仕切りは最小限で視線が斜めに抜けていく建物。小さな平屋(仮)タイトルで施工をさせていただいてますが、コンパクトなため現場の段取りがめちゃくちゃ重要です。いつもなら1週間ぐらいかかる作業も、コンパクトなので1~2日で終わります。次から次へと間違いのない段取りと、間違いのない材料手配がないと現場は止まってしまいます。大工さんがとても順調に進めてくれていますので、もうすぐ外壁のスギ板張り工事に入っていけそうです。屋外は軒天がキシラデコールのジェットブラックで塗装されました。いつもながら塗装屋さんの丁寧な仕事には関心させられます。Fさま、本日構造のチェックをさせていただきました。第三者機関の確認も終えました。コンパクトな屋根ですが、太陽光を6KWほどのせ、自家消費と緊急時の対策としています。光熱費は今後今以上に上がっていきますので、太陽光は出来る限り『必須』でおススメをしています。今年度の太陽光の搭載率は新築7件に対して6件。敷地の条件によって難しい場合もありますが、そのうち5件はZEH(ゼロエネルギーハウス)になっています。住む人にやさしく、地球環境にもやさしい住まい。小さなエネルギーで快適に過ごせる住まいを造っています。

小さな平屋の上棟作業。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。豊橋市で施工させていただいているFさま邸。週間予報は曇りのち雨でしたが、せっかく乾かした基礎を濡らしたくない想いで上棟作業をさせていただきました。私は名古屋の方へ出張していましたので、天候状況がわかりませんでしたがお施主さまはお休みを取り、弊社の関係者以上に写真と進捗を送っていただき状況がよくわかりました♪雨が降るまでに屋根を伏せようと意気込んで作業開始。この建物はミニマムに住むことを最大化するというのがテーマとしてあります。物価高により、コストは全て上がっています。そんな中今まで通りに建築をするのは難しい状況。価格勝負をし、利益を減らし、材料や性能の質を落とし、下請けのコストをカットする3重苦のような建築をしていては会社の身がもちません。会社として利益を確保しながら、材料の質や性能を落とさず、下請けさんもしっかり利益確保をし、お施主さまには価格以上の心地よい日常を提供する。それを実現する小さな平屋。見る人が見るとわかるスケルトンインフィルで、不必要な柱は一切なく、家全体の柱の数は31本。もちろん耐震等級は許容応力度計算の耐震等級3で必要壁量はその1.5倍以上とし、1000項目以上の検定対象は全て2割以上の余力を見ています。これは弊社独自の地震に対する作戦です。構造面だけでなく、断熱の性能はUa値0.33で気密はおそらくいつも通りC値0.1~0.2ぐらいにはなるでしょう。6畳用のエアコンで家じゅうが快適になるのもいつも通り。一切の妥協はしていませんが、唯一価格面がとてもお手頃。屋根の断熱はいつも通り、ネオマフォームの二重貼り。上棟が終わると屋根の断熱が入るので夏場だと作業効率がまったく変わります。職人さんたちの素晴らしい連携により、雨が降る前に二重目の野地板が貼られ、スタンバイしていただいてた板金屋さんにルーフィングを貼っていただきました。もういつ雨が降っても問題ありません。最終的には面材も貼れ、目地の気密処理も完了。心配された雨は降ることなく、無事上棟式を迎えることが出来ました。Fさま上棟おめでとうございます!とても喜んでらっしゃる姿を見て私たちもとてもうれしい気持ちになりました。また様々なお気遣いもありがとうございました。安全第一で進めていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。来週末には電気配線コンセント打ち合わせがございます。さぼらず予習をおねがいします♪

しっくいでしっとり。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。岡崎にて施工させていただいているKさま邸。仕上げ工事の下地紙クロス貼りが終わり、しっくい塗装工事もあと少しとなりました。しっくいが塗り終わると壁や天井のしっくい部分にあたる光がやさしく柔らかい光に変わります。もしかしてこれは建築にかかわっている人だけが感じる違いなのかもしれませんが、一般的によく使われているビニールクロスとは全く違う優しい光。変な艶もなくしっとりした感じがおちついた空間の印象をもたらします。私が提案する建築はなるべく装飾を施さないシンプルな物。装飾はお施主さまにしてもらう。その方が飽きても取り替えられますので間違っても柄の入ったアクセントクロスというものは絶対に使いません。私に合ったことがある方はわかると思いますが、絶対に断ります(笑)店舗的な建築なら定期的に全面改装するのでアクセントクロスなどを使うのは悪くないと思いますが、住宅は30年以上住むわけなのでやめた方がいいと思うのが理由です。もう一つ、クロスで仕上げるとメンテナンスが一般の方ではできなくなります。その点、しっくいであれば一部汚れたとしても上からDIYで塗ってしまえば元通り。廃盤がないのでいつまでも手入れができます。来週、外構造園工事の打ち合わせをお施主さまとさせていただきます。その時に造作ソファーの色も決めていただく予定。造作ソファーの色の私なりのアドバイスの仕方ですが、① 木質に合わせた暖色(赤など)にする② 補色関係にある寒色系(青など)でアクセントとする③ 飽きないようモノトーン系(グレーなど)にし、クッションや小物などで色を入れるその3つからまず選択してもらうと、選びやすいように感じます。私が個人的に好きなのは①の暖色。無意識に進めてしまうかもしれません(汗) 完成に向け、左官工事、外構造成も進んでいます。平屋の落ち着いた佇まいで絶景の家。養生が取れるのが楽しみです♪

電気配線打ち合わせ。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。豊橋市で施工中のIさま邸。先日電気配線の打ち合わせをさせていただきました。電気配線はスイッチの位置、コンセントの位置を確認していただく作業です。最初にお話しさせていただくこと。①今後の配線変更はできなくなります理由:電気配線が終わると、大工さんが壁や天井の石膏ボードを貼ります。それを終えてしまうと石膏ボードをはがさないと配線変更ができなくなり、手戻り工事となるためです。そのためにしっかり予習してきていただくようにしています。②完成後は見積金額ではコンセント増やせません理由:当たり前ではありますが、完成後にコンセントを増やしたいといわれても、新築見積時の金額では増やせません。ついで仕事ではないし、完成後に配線を増やすのはなかなか大変な作業です。そのため予習がかかせません(汗)弊社の構造はストイックに造ってありますので、天井裏のスペースが少なかったり、構造が表しで配線のルートがなかったり。電気屋さんにとってはなかなか手間のかかる配線工事になっています。間取りと構造を同時に考え、配線ルートも考えたうえで電気屋さんにバトンタッチします。これを考えておかないと施工できないような無理配線になってしまいます。特に換気系のダクトは径が20cmほどあったりしますので、階高(1F~2Fの高さ)を低くしている弊社は構造の梁の大きさと合わせて十分な検討をしています。コンセントとスイッチを考えるだけでも、施工者側はたくさんのことを検討しているので時にはできませんということも。出来上がってからの見た目も大事なので、コンセントの位置形状は目立たないようにというお伝えもさせていただきます。Iさま、配線打ち合わせありがとうございました。借景の良さが伝わったのではないかと思っています。引き続き安全第一で工事を進めていきますのでよろしくお願いいたします。

住宅プランニング道場最優秀賞 受賞。

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ニコハウス設計室 二級建築士で設計アシスタントの鈴田です。 昨年の8月から近畿大学主催、YKKAP株式会社講演の住宅プランニング道場に参加していました。高断熱の先をいく差別化手法ということで省エネ住宅が当たり前のスペックになった今、これからの新たなビジネスプランを生み出す手法をこの半年間学んできました。 住宅コンセプトの考え方として①クライアントの要望を論理的に整理して,答えを導きだす手法②PEST分析をして問題点を洗い出しそこからアイデアを出す手法など今までに考えたことのないような方法で新しい商品開発をしていくというとても学びとなる塾でした。 最後は「あなたが理想とする30年後の住まい」をテーマに課題を取り組み、発表のために博多へ。発表会場は石蔵酒造博多百年蔵。歴史ある建築物で国の登録有形文化財となっています。  発表は6分間という時間制限があるので限られた時間でいかに伝えれるのかが勝負でした。数ある作品の中でなんと最優秀賞をいただくことができました!!小さな2つの平屋というタイトルで、日本は取り壊された住宅の平均築年数が30年と他国と比べてとても短命です。これを低炭素で長寿命な家をつくろうと思うとお金がかかってしまう…私の考えた小さな2つの家はコストを抑えながらも開放感のある小さな家をつくることでより多くの方に快適な住まいを提供できるという内容です。苦手意識を持っていたパースも仕上げることができ、挑戦することの大切さを実感しました。今後の仕事に生かしていきたいです。

漆喰DIY工事。スタッフ自邸。

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ニコハウス設計室 二級建築士で設計アシスタントの鈴田です。 木部の塗装が終わり、漆喰のDIYを始めました。漆喰のDIYと聞くと塗る作業がメインだと思われるかと思います。(私は思っていました…)しかし、塗るまでの養生がとにかく大変でした。マスキングテープで汚れないように木部に貼っていきます。おそらく2日ほどはかかったのかなと思います。 プロの塗装屋さんはマスキングをやらずに綺麗に塗っていくのでプロと素人の差を感じました…。 漆喰と水で分離しているので撹拌機でしっかり混ぜます。1時間ほど置いてから漆喰塗りのスタートです。 漆喰はドイツのクイックアンドイージーを使っています。強アルカリ成分なのでカビの繁殖を抑えることでき、水周りにもおすすめです。大理石、石灰など天然のものしか入っていないのでこどもでも安心して塗ってもらうことができました。においもほとんどなく、家に入った時は木のいい香りに包まれています。 なかなか進まない漆喰DIY。この日は友人家族を呼んで総勢10人で塗っていきます。友人の家は築9年になりますが当時床のオイル塗装を一緒に塗ったのを思い出しました。子供たちの塗りたい!の気持ちが強く、ローラーが足りませんでした…。  みんなで作り上げる家。時間もかかり大変ですが完成したらいい思い出になるのかなと思います。 2回塗りタイプでやっと1回が終わったところですが、きれいに塗れるコツを少しずつつかんできたので仕上げも頑張りたいと思います。2月上旬完成を目指していきます!

賑やかな上棟作業。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。豊橋市で施工中のIさま邸。気持ちのいい冬晴れの中、上棟作業をさせていただきました。施工させていただく住まいは約27坪のコンパクトな住まい。小さな子に家の絵をかいてもらったような三角屋根のかわいらしいおうちです。今回の建物も軒の高さが低いので、2階建て?という疑問を持たれたりしますがちゃんと2階建てです。またいつもと違う部分で収納を兼ねたロフトスペースがあります。2階の部分は弊社でよくやらせていただく、構造表しの屋根裏のような空間。家のカタチそのままが見え、力強い構造によって守られている感覚を持ちます。構造はいつも通りとてもシンプル。2階の柱は外周部を除くと数本しかありません。これはスケルトンインフィルと言って、構造以外の不必要な間仕切りは造作工事で造るものとしています。間仕切りはいつでも壊したり追加したりすることができ、将来的な家族の変化に対応しやすい空間となります。いつもは米松の梁を使いますが、今回はコスト的なメリットがあるハイブリッド集成材を多用しました。見える景色がいつもと違い新鮮に感じます。いつも通り弊社の屋根は2重。一重目は水平構面(水平面の構造をなす部分)の厚い合板を敷き、その上に外断熱を施工いたします。外断熱の面は一重目の屋根防水も兼ねています。その上に通気を兼ねた垂木を施工し、二重屋根の完成。一般的な屋根の倍以上の材料と手間をかけていますが、より安心できる防水や構造とするための、弊社ならではのやり方。『このやり方いいなあ』と思ってもコストも手間もかかり、慣れてないとなかなか真似できないでしょう。16時頃には二重目の屋根下地となる合板が貼られ、当日中にルーフィング工事まで終え、雨と朝露対策は無事終了。いつも通り、完ぺきな仕事をありがとうございます。暗くなるのが早いので、16時半過ぎには上棟式をさせていただきました。四方固めを行いお待ちかねのお餅投げ。ご近所もたくさん集まってこられ、にぎやかな雰囲気の中お餅投げをしていただきました。みなさんの楽しそうな顔とても印象に残りました。小さなお子様にも少しだけ投げてもらい、とてもいい思い出になったのではないかと思います。最後はお施主さまにねぎらいの言葉をいただき、1日の上棟作業は無事終了。Iさま上棟、おめでとうございます。日々変化していくご自宅の姿、出来る限り足を運び、たくさん写真を撮って建築を楽しんで下さい。たくさんのお気遣いもありがとうございました。安全第一で引き続き頑張ってまいります。宿題は電気配線の予習となりますので、サボらずあらかじめ考えておいてくださいね♪

熱心なお引渡し。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。今月内覧会を開催させていただいたOさま邸。先日お引渡しをさせていただきました。 内覧会の際に床下エアコンを22℃設定にしていましたが、日中日差しが入ると贅沢にも暑いなと思ったので20℃ほどにいたしました。いつも熱心に私の話を聞いてくれるOさま。お引渡しの際も、メモ帳を持ちながら聞いていただきました。最近は説明する部分が多く、特に高性能な家の使い方的なところにとても多く時間を使います。以前は30分程度だった引き渡しですが、今では1時間30分近く様々な説明をさせていただきます。たくさんしゃべっていたらいつの間にか1時間過ぎていたという感じです。説明書に保証書がついているので、ぶ厚い説明書を機器ごとたっぷりとお渡ししますが、アナログすぎてデジタルにしたいといつも思います。フォルダにデータを入れて、共有出来たらいいのになと思いますが、保証書がついている以上何ともなりません。今後の取説のバージョンアップは急務ですね。冬エアコンと夏エアコンの使い方も説明が必須です。間取りを提案する際によくお話しすることですが、『3月はまだ寒い、でも9月はまだ暑い』室内に入る日射が同じような感じに入ってくるので日射を入れたい3月と日射を入れたくない9月のどちらを優先するのかという話。入らないものを入れるようにすることは不可能なので、弊社では3月に日射がしっかり入るように設計し、9月はタープなどの日よけにより外で防ぐことを標準解としています。お引渡しの最後は鍵の確認をしていただき、無事終了。Oさま、新築おめでとうございます。お引越しから数日たちましたが、快適に過ごされていますでしょうか?下足入れの棚が足りていなかったのはごめんなさい。温湿度計と一緒にお持ちいたします。絵本棚や家具など、今度訪問させていただくのが楽しみです。引き続き、よろしくお願いいたします。

週末の上棟に向けて。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。豊橋市で今週末上棟予定のIさま邸。上棟に向けて土台設置の工事をさせていただきました。弊社の土台と大引は国産ヒノキを使っています。材料をよく見ると、白っぽく汚れか?粉?がついているような状態ですがこれはホウ酸処理によるものです。シロアリ対策は化学薬品を使わずホウ酸にて処理しています。初期費用は高くなりますが10年の点検ぐらいのタイミング化学薬品を使ったシロアリ対策よりもお値打ちになります。理由は再施工の必要がないからです。化学薬品のシロアリ対策は一般的に5年保証で5年経つと揮発してしまい効き目がなくなります。ホウ酸処理は結晶化しそのままとどまりますので点検さえしっかりしていれば生涯有効なシロアリ対策になります。また目薬などにも入っているように人体にはほとんど無害(排出される)ため、人にも環境にもやさしいシロアリ対策になります。土台を敷いた後は表面にお値打ちな防水紙を敷きます。朝露や雨などによる水濡れを簡易的に防止する処置です。一般的には土台を敷いたあとに床合板を敷くことが多いのですが、弊社では上棟前に敷くことはしません。理由として、基礎断熱は基礎土間が室内になります。土間コンクリートの初期はたくさんの水分を含んでいます。コンクリートを少しでも乾かすため床合板を敷かないようにしています。これをしないと土間からの水分が抜けにくくなり、高気密の住まいの場合初期結露を起こす恐れがありますので、少しでも乾かすことがとても大事になります。安い防水紙を使用する理由は2つ。1つ目はどうせ廃棄してしまうのでお値打ちでいいということと、高価な防水紙の場合紙そのものが丈夫に出来ているためはがすときに苦労をするということ。防水紙は安いものだと1本4000円ぐらい、高いものだと同じような数量でも20000円以上します。金額が全然違うので、耐久性も全然違います。建物に使う防水紙。何を使っているか聞いてみるといいと思いますよ。週末は天気がよさそうで、何より。上棟式の後はお持ち投げ。賑やかな上棟になりそうです。Iさま週末を楽しみにしてください。

お施主さま監督の写真。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。豊橋市で施工中のFさま邸。ご自宅のすぐそばで建築をさせていただいてますが、お施主さまが建築に全力で興味を持っていただいていまして写真もたくさん送っていただきます。プロだと当たり前で素通りしてしまう部分に質問をいただくので、そういったことをブログを見ている方にもお伝えした方がいいかなと思いました。現在は基礎工事中ですが、基礎での質問。① 四隅のアンカーボルトが太いのは構造上からでしょうか?答え:アンカーボルトは今回2種類使っています。1つは土台を止めるためのアンカーボルトでM12のもの。もう一つ長いものM16のものは柱に直接止付けるためのアンカーボルトです。柱に直接止付けることによって、土台にせん断力を負担させないようにしています。壁の強さ(壁倍率)によって、土台のせん断力がNGとなる場合があります。今回の場合は土台のせん断についてはNGではありませんが、余力として柱に直接止付けるホールダウンを使っています。柱に直接止付けるということは基礎外側の温度をひろいますので断熱上、ヒートブリッジ(熱橋)になります。そのため室内側では、ホールダウンにつける金物と合わせて、ウレタンにて断熱補強を行い熱橋をなくします。そうしないとホールダウン金物まわりで結露が発生します。壁の中なのでとても危険です。 ② 基礎ベース打ち込みの丸い凹みは何かのあとでしょうか?答え:基礎断熱の物件で、床下エアコンを採用する場合一番怖いのがシロアリになります。シロアリは適温な状態の床下は居心地のいい空間になるためです。一般的な基礎では水抜き穴をつくり、基礎内に水が溜まらないようにつくります。しかしその部分を後で埋めても、シロアリにとっての侵入口となりますので水抜き穴は造りません。そのため、弊社の基礎は雨が降るとプールのように水がたまります。水が溜まるということは穴がないということなのでシロアリの侵入口がないということになります。給排水などの配管類も基本的にすべて基礎立ち上がりより抜きますので、目視でシロアリ点検ができ、先々まで安心です。穴は単純に水がたまった際に、全て平らだと水を抜くことが困難なため、一部分をへこましてその部分よりポンプで排水するためです。 とてもいい質問だなと思いましたのでより詳しく回答しました。現場監督Fさま、いつもご覧いただきありがとうございます。また疑問がありましたら連絡ください。十分すぎる回答をさせていただきます(笑)