COLUMN住まいの情報
スタッフブログ(527件)
記事一覧へ完成前の気密検査。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室、一級建築士で代表の鈴木です。豊川市で造園施工中のMさま邸。11月2日(土)~ 内覧会を予定しています。今回の住まいの特徴は外を楽しめること。お施主さまからの強い要望でもあります。リビングから楽しめる植栽は、リビングへの木陰にもなります。室内に落ちてくる木陰は床に移り、ゆらゆらと揺れます。高気密高断熱住宅になっている昨今は窓を閉めると、音が静かで景色によっては風が吹いているのかもわからなくなります。そういった意味でも植栽は外を感じられる優秀なアイテムになります。猫ちゃんを買われているお施主さまなのですが、迷惑をかけず外に出られるようにということでデッキに作ったベンチ兼用で檻のようになってます。猫が通れない大きさを測ってもらって6cmほどの隙間で施工しました。出入口は背の低いサッシがついているので開けっ放しにしておいても大丈夫。猫好きの方も内覧会にぜひお越しください。中庭空間は先日の内覧会でもめちゃくちゃ評判が良かったです。バーベキュー好きにはたまらない空間になるはずなのでそんな方々もぜひ。 それからいつものように完成前の気密測定を行いました。結果はC値 0.18。無事合格でした。

俵屋旅館。
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一級建築士でニコハウス設計室代表の鈴木です。みなさまにいい提案をするためには日々の勉強がかかせません。そのために多くの時間を学びに使わせていただいております。 先日建築を学ぶ研修にて、京都 俵屋旅館へ宿泊してきました。 誰もが知っている老舗旅館。今回初めて訪れさせていただき、最初に感動したことはすみずみまで行き届いたおもてなしの心。200年以上続く老舗旅館とはいえ、『慣れ』というものは少なからずあるはずだと思います。毎日のおもてなしの繰り返しの中で、注意の行き届かない部分がでてもおかしくはないはず。それが隅々まで行き届いた掃除、気遣いなど全ての方々が同じ方向を向いておもてなしが出来ていることに感動しました。住宅という高価なものを提供しているのに、そこまでの気遣いが出来ていなかったと気づき、今日以降少しづつにはなりますが実践していくことを決めました。部屋から見える庭と緑の美しさ。そして庭から室内へと移る陰影のグラデーション。この場に身を置くことで影の美しさをあらためて知ることができました。一般的に、住宅では明るく開放的につくってほしいという要望が多くありますが、明るさと解放感だけを求めた空間は落ち着きも情緒もなく、すぐに飽きてしまう。こうした陰影のある空間では、夕暮れまで自然光を楽しむことができ、薄暗くなれば灯りをともし居場所を造る。自然の枝葉が風に揺れる音だけの空間はゆったりとした贅沢な時間が流れ、改めて自然の持つ力を感じました。アクティブに使う芝庭は子育て世代には絶対に必要です。でもそれだけでなく、ゆっくりした時間が流れるしっとりした優しい庭も必要なんじゃないか。これから提案させていただく方々には必ず提案していくと決めました。(採用よろしくおねがいします♪)みんなで過ごす場所とは別に、一人でゆっくり過ごす場所。適度に小さく落ち着ける空間。私が子供のころのお話をすればおそらく押し入れのような空間。最近はヌックと呼ばれる場所がありますが、どんなに小さな住まいでもこうしたスペースを設けてあげることで、居場所が増え、より家族の仲が深まると考えます。みんなでリビングに集まってTVを眺めるという時代ではありません。家族が寝るまでを思い思いに過ごす場所が現代のリビング。スマホを触っている人もいれば、ソファーで横になっている人もいる。家族がそれぞれのことを適度な距離で過ごせる場所があると寝室は寝るためだけの部屋で十分になります。今後の提案には小さな居場所をより多くとる工夫を提案していきたいと考えます。 1泊の俵屋旅館では経験したことのない多くの想いを持ち帰ることができました。それは従業員さんたちのおもてなしなくては実現できなかったこと。あらためて感謝いたします。経験を積み、今後のご提案の幅が広がりました。ニコハウス設計室の今後の提案にこうご期待ください。お問い合わせはこちらから。みなさまよろしくお願いいたします。

この1年の建物金額のお伝え。
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一級建築士でニコハウス設計室代表の鈴木です。ホームページをリニューアルして以降、あちこちから『高そうに見える…』とのお話を聞き、高そうに見えるのはいいことな反面、敷居が高くなってしまったのではないかと感じますので今回は建物の金額についてお伝えいたします。 この1年間で完成した物件での費用感をお伝えします。※ 建築付帯工事は物件によって違いますが、プロの私でも付帯工事は何のことをさすのか坪単価と同じく??なので今回はわかりやすい浄化槽や太陽光発電などを除き建築費に含めます。 2階建て 27~31坪程度 2430~2850万円(税別)平屋建て 22坪程度 2200万円(税別)、35坪 3100万円(税別)すべて自然素材(床:無垢材、壁天井:しっくい、扉:造作、外壁:木またはそとん壁)で出来上がっています。ここ1年各物件の費用が気になる方は施工例へ。含まれていないもの:太陽光工事、エアコン工事、家具工事、外構・植栽工事、窓廻り(カーテンなど)、消費税 です。 含まれていないものの費用のおおよそエアコン2台:約15万円家具工事 :造作ダイニングテーブル約15万円、造作ソファー約30万円、その他引き出しなど 約2万円~外構・植栽工事:約120~300万円(駐車場、門柱、ウッドデッキ、植栽、芝貼り、境界目隠し) おおよそこのぐらいが弊社の場合の標準的な建物の費用となります。様々な勉強会に参加させていただく中で、全国の工務店さんとお話をさせていただく機会が多くありますが弊社の抑えられた費用には驚かれます。特別なことをしているつもりはありませんが、各物件ごと細かく1つ1つ部材ごと無駄なく注文をしています。無垢材のような自然素材ばかり使うため、物件によって材料が変わらず、捨てる部分が少なく流用が可能なため無駄がでません。そのため、産業廃棄物の量が一般的な物件に比べ少なっているのはお施主さまに気づいてもらえない特徴です(汗) 自然素材にこだわる理由は経年美とメンテナンス性です。無垢材、しっくいはプロでなくお施主さま自身で手入れをすることが可能です。手入れができるということは、プロの方を呼ぶ必要がありません。住まいは使っていれば必ずメンテナンスが必要になってきますが、その時に高額な費用をかけて新品の状態に戻す(リフォーム)するのは違和感を感じます。年数を経ることでしかあらわれない、木の艶感や色の変化は木造建築の良さではないでしょうか。自然素材ばかりを使った建築は高そうに見えてしまうようですが、メンテナンスを考えるとむしろお値打ちだと考えます。内覧会に来ていただくと、皆さん『木のいい香りがする』と気づきます。私たちはそれに気づきません。なぜなら普段からそういった家を造っているからで、気づかれる方はビニール製建材を使った住まいに住んでいるからだと思います。 木の香りだけでなく、足触り、肌触り、空気感、そういったものがビニール製の住まいでは体感することができません。 本物の材料を使いながら、抑えた費用で提供する。引き続きこのスタイルを続けていこうと思います。ここ1年各物件の費用が気になる方は施工例へ。各物件のおおよその費用もお伝えすることにいたしましたので、そーっと弊社の扉をたたいてみてください。やさしくお出迎えいたします♪

来月の内覧会に向けて。
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一級建築士でニコハウス設計室代表の鈴木です。豊川で施工中のMさま邸。11月2日~ 内覧会を予定しています。まだ予約ページはできていませんが、とても気持ちのいい空間になっていますのでぜひお越しください。今回の建物のポイントは① 南に高い建物が建つかもしれない敷地で、日当たりが変わらないための提案② 1件挟んだ北側に佐奈川沿いの大きな桜の木があるので借景を楽しみたい③ 道路からの視線を気にせず、BBQなど、とにかく外を楽しみたい東道路との高低差が50cmほどある敷地ですが、今はまだ南が開けています。一般的な計画をすると南の大きな窓から自分たちがのる車を眺めるだけのつまらない計画になりがちな敷地。こういった敷地でプライバシーを守りながら、外を楽しみつつ、使わないような余ったスペースを造らないように計画しています。間取りをする上でまず最初に計画するのは『家の間取り』ではありません。最初に計画しないといけないのは、①周辺環境のいい場所を探す、駐車場計画②庭の場所、建物の予算からのボリューム③間取りです。最初から間取りしたりしていませんか?回りの景色をよく見てから計画しないと、土地の良さは活かせませんよ。(汗) 室内は養生がとれ、掃除を行いました。何枚か写真は撮ってきましたが、間取りをどのように考えるのか?みたいな疑問を持つブログになっていますので見せすぎないように(笑)とても気持ちのいい空間になっていますのでみなさまぜひ内覧会へお越しください。外構工事の完成に向けて現場は動いています。

木製サッシの取付。
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設計アシスタントの鈴田です。先月末、開口がすべて取り付けられて建物らしくなってきました。自宅ではLDKの南面の大きな開口はすべて木サッシ、他は樹脂サッシのトリプルガラスを使っています。木サッシの施工は私自身初めてだったので詳細図から施工までとても苦労しました。枠だけで約60kg、ペアガラスを使っているのでガラス1枚で60kg引違いなので×2で開口部一箇所で180kgの重さが常にかかっています。 当日は道が狭いのでトラックが現場に入れず、大工さん、板金屋さん、弊社スタッフ総勢7人がかりで手運びです。あらかじめ施工してあったアングルの上に乗せて仮止めしました。室内空間は化粧柱を等間隔で見せたかったため、木製サッシはその柱ピッチに合わせてオーダーしました。柱より外側に取り付けるため、上下につくアングルが重要になってきます。上は重さで前垂れしないようにサッシ巾分の長いアングルを、下は下枠が乗るので重さに耐えれるような厚みのあるアングルを鉄骨屋さんにオーダーで作っていただきました。ガラスは後からつけたのですが化粧柱が邪魔してなかなか入らず…、取っ手を外すという方法でサッシ屋さんに3時間ほどかけて入れていただきました。自宅の経験を活かし、次回からはスムーズに施工できるようにしたいです。 木製サッシは熱伝導率が低く、断熱性能に優れています。またへーべシーベという機構を使っていて開けるときに障子(木製サッシの窓)が持ち上がるので約70kgほどある重い枠とは思えないほどスムーズに開けることができます。お値段もそれなりにしますが、自宅ではここがメインとなるため力を入れました。 取り付けが完了すると外との境界を感じさせない、やさしい空間になりました。絶賛工事中の平屋は現在構造躯体と木サッシが見ていただける状態です。等間隔に並んだ化粧梁で表現された室内空間は日本の古来の建築に習い、何度見ても日本らしい美しさを感じます。構造と断熱の大切さを学ぶ現場見学会はこちらから。ぜひみなさんにこの姿を見てもらいたいなと思いますので、この機会にご予約ください。ご来場お待ちしています。

内覧会の感想。
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一級建築士でニコハウス設計室代表の鈴木です。内覧会へお越しいただいたみなさま、どうもありがとうございました。内覧会でみなさんに見ていただき、多かった声として① 坪数以上の広がりを感じさせることのポイントが分かった気がする② ゆっくりしたくなる空間にするにはどうしたらいいか理解できた③ 上手に間取りをすると、欲しい空間が手に入りそうのような感想を持っていただけました。14日(月・祝)あと一日だけ追加で内覧会をさせていただきます。交通の便もいい場所なので、ぜひご体感ください。必ず今後の参考になるはずです。ご予約はこちらから。 今回の住まいでお施主さまの要望の中に『人目を気にせず、夜風にあたってゆっくりお酒を飲みたい』というものがありました。南道路で人や車の通りもあり、落ち着きのない庭を懸念されていましたので思い切った目隠しをさせていただきました。そのおまけ的な感じで外のキッチンも備えています。でもそのおかげで昼間だけでなく夜もカーテンなしでも生活できるぐらいに落ち着いた中庭空間が広がっています。『人目を気にせず夜風にあたってゆっくりお酒を飲みたい』ぴったりな空間が出来上がっています。リビングからの関係性もちょうどよく、キッチンにたった奥様からも眺められるちょうどいい距離感のデッキスペース。外でバーベキューをしても、かたずけが簡単に出来る外キッチン付き。照明はなるべくスタンド的なものを多用すると、光の重心が下がりより落ち着いた空間に変わります。今週からは気温が下がってくるそうで、お引渡しの頃には毎晩のように活躍する庭になることでしょう。まだ少し蚊がいたりしますが、気持ちのいい中庭的な外空間。夜の見学もおすすめです。私の予定が空いていれば、夜見てみたというのも対応できるかもしれません。備考欄にその旨ご記入ください。ご予約はこちらから。みなさまのご来場をお待ちしています♪

1年点検でわかる脱炭素。
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一級建築士でニコハウス設計室代表の鈴木です。豊橋市で昨年施工させていただいたEさま邸の1年点検でお伺いしてきました。25坪とコンパクトな住まいです。家具デザイナーらしく、いつ行ってもきれいに飾りつけされていて気持ちいい。1年経つと、当たり前ですが1年間の住みごこちがどうだったのかをお伺いできます。この住まいは踏み天井と呼ばれる昔ながらの天井で、2階の床の裏側が見えています。大きな梁に対して小梁と呼ばれる床合板を支持する小さな梁がリズミカルにかかっています。普段は見えなくなる部分ですが、この住まいでは目視できますので、確認すると1年の間に大きな梁は乾燥が進み幅が小さくなっていました。構造的には問題ありませんが、約5㎜ほどは縮んでました。普段、家具をデザインされている方なので木のことはよく理解されています。建築当時コストを抑えるため、プライベートな2階は思い切ってラワン合板を床に使用しました。合板の場合、床材と違い『実(さね)』と呼ばれるお互いがジョイントをする差し込みが出来ず、突き合わせるよう施工します。施工当時も『ささくれなど、どうだろう?』と少し不安だったのですが、普段から木をよく知るEさまなので、ご自身でオイルまで塗っていただきいい飴色変化をしています。引き渡し当時はささくれなど出たようですが、今は馴染んでむしろいい雰囲気。オイルを塗り、よく歩くところは人間の足裏で少しづつ研磨され、いい艶感になっています。私たちだけでなくお施主さま的にもラワンの床ありだよねーってお話になり、理解いただける方で費用押さえたい方には今後おすすめしてもいいかなと思いました♪コンパクトなので、大きな収納部屋は取れていませんが、上手にミニマルに住まわれているので雑多な感じはせず、しっとりした空間に癒されます♪1階と2階の温度差について、お話が出ました。1階には大きな窓があり、季節と時間によって日射は入ってきます。また日射が入ってなくても、地面からの熱の放射で暑く感じてしまいます。タープをかけるのが一番高価的ですが、植栽などが眺められなくなるので悩むところです(汗)今年はとりあえずタープなしで過ごされたそうですが、冷房エネルギーとは常に闘いが起こることになりますのでなるべく遮蔽することを改めてお勧めしてきました。今の時期の日射はまだ残暑が厳しいので必要ありませんが、問題は春先。日射をふせぐということは、3月頃の肌寒い時期の日射が入ってこなくなるということです。どちらを選ぶのが大切なのかというと、日射エネルギーを暖房エネルギーとして利用する方が有効です。そのため夏場は屋外で日射遮蔽をすることをお勧めしています…、来年はぜひ。 コンパクトながらこの住まいでは階段下をヌックとして利用しています。一般的には物入にしてしまいそうですが、計画当初の通りしっかりヌックで活躍。マットなどを敷くか迷われたそうですが、お子様がここから出てこなくなるだけでなく、そのまま寝てしまいそう…とのことで床座のままに。それでも普段からずーっとここを使われているらしく、やっぱり人間は狭いほうが落ち着くんだなということを改めて実感。この住まいで他にもチャレンジしたことは、トイレの窓の有効活用。一般的にトイレの窓は換気や明るさのために窓を設けますが、コンパクトな住まいの場合、それだけではもったいない。この住まいでは玄関ホールの抜けた視線としっとりした明るさ確保のため、トイレの窓も景色を切り取る窓として採用しています。陰影礼賛の話をしたことを覚えていますが、その通りの使い方をしていただき、またこの窓の存在をほめていただき設計者としてとてもうれしく思いました。 点検時にお聞きする最後の内容は使用エネルギーがどのぐらいなのか?脱炭素社会に向けて、少ないエネルギーで快適に過ごすことは、建築屋の使命でもありますので出来る限り聞き取りをするようにしています。この住まいは熱交換の1種換気を採用し、C値は0.2程度。エアコンは冬用の床下エアコン6帖用と、2階の夏用エアコンの2台。簡易的な全館空調となっています。オール電化で光熱費も高くなっている中で、このエネルギー使用量はすばらしいと思います。太陽光はついていないため創エネはできませんが、エアコンを使わない月はおおよそ350~400KWhほど。電気代にして12,000円前後。エアコンを使うと、夏場、冬場共650KWhほど。エアコンの分は250~300KWhぐらいでしょうか。1日10kwh使わないぐらい。1月の電気使用量と、8月の電気使用量はほぼ同じぐらいなのに、電気代が5000円ほど変わっているのは、改めて今後上がり続けるであろうエネルギーコストの怖さを感じました。 コンパクトで居心地がよく、打ち合わせの時のように話がはずみあっという間に1時間半経過。Eさま、コーヒーとおやつご馳走様でした。今後も引き続きよろしくお願いいたします。次回は2年点検ですが、その前にぜひ撮影させてください(汗)。

内覧会のおすすめポイント②
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一級建築士でニコハウス設計室代表の鈴木です。豊橋市で内覧会をさせていただくKさま邸。おすすめのポイントその②を紹介します。 最近は様々なものが高くなり、当然建築材料も高くなっています。建築は様々な部材から作り上げますので、材料高騰に対しての影響がどうしても大きくなります。お施主さまには遠慮をせず要望を出してもらうことをするのですが、一般的に要望を叶えようとすると1階が大きくなり2階が小さくなります。例えば1階に欲しいもの :LDK 18帖、パントリー 2帖、スタディスペース 2帖、土間収納 2帖、ファミリークローゼット 3帖、ランドリールーム 3帖、広い洗面2帖、脱衣と洗面を分ける…、欲しいものが増えると廊下も増えます2階にほしいもの:寝室 6帖、子供室4.5帖×2、納戸 3帖1階に欲しいものが30帖以上に対して、2階に欲しいものが18帖階段はどちらにも必要ですし、トイレもどちらにもあったりするので12帖の差を屋根や吹き抜けで処理することになります。1階が大きいほど予算は上がっていきますので、ここが設計士の腕の見せ所になるわけです。Kさま邸ではお打ち合わせの際にパントリー、スタディスペース、ランドリールーム、土間収納、大きな明るい洗面、LDKを1階に求められました。でも住まいはなるべくコンパクトに…。どう解決するのか?Kさまの要望の一部をご覧ください。 私が平面計画をする際に気にしていること。平面的な比率『みんなが使うパブリックなスペース』:『家族しか使わないお風呂などのバックヤード』はパブリック>バックヤードとしています。いくら要望が多くても普段人がいない場所に面積をとられている住まいは、収納小屋を造っているような感覚になるからです。バックヤードに面積をとられた家は、おおよそ動線(廊下)にも面積をとられ、住んでみるとみんなで過ごす場所の面積が狭いことに気づきます。家族でゆったり過ごすのが住まいの目的なので、このようになってしまうのは寂しい。とくに多いのがリビング空間に動線が集中しているケース。ソファーの位置がいつも微妙に違ったり、部屋の真ん中はみんなが通るから何も使えなかったり。階段の位置がポイントになりますがTVのあたりから2階に上がるような動線は一番落ち着きません。 Kさま邸では要望をすべて入れさせていただきました。お話をさせていただいて優先順位をつけてもなくすものがなかったからです。その上で十分な広さを持ったLDKを提案しています。それでも1階の総床面積は32帖。階段も玄関も浴室もあります。無駄な廊下スペースは一切なくし、動線に絡まない落ち着けるリビング、ダイニングスペースをとっています。パントリーはリビングを通ることなく玄関→パントリー→キッチンという神動線を造り、リビングが散らかりません。土間収納からパントリーへという動線も確保。消して派手さはない間取りですが、奇抜でなくなるべく『普通』の間取り。無駄は極力そぎ落としてます。要望だけ聞くと32坪ぐらい必要そうですが、ぎゅっとすることで28坪にまとまっています。ぎゅっとした坪数分、素材は妥協していません。無垢材、しっくいなど自然素材のみの建築。 無駄を省くコツを内覧会でお伝えできると思います。内覧会のご予約はこちらから。今週末はご予約できる時間が少なくなってきました。お早めにご予約ください。

内覧会のおすすめポイント①。
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一級建築士でニコハウス設計室代表の鈴木です。豊橋市で内覧会をさせていただくKさま邸。おすすめのポイントその①を紹介します。見た目は近隣にならって切妻屋根のシンプルな外観ですが、適度に植栽が植えられちょっとした公園のような雰囲気になっています。『ちょっとした公園』という表現が今回の建物にはぴったりな気がするのは外構計画の作り方によるものです。軒下空間が1.2mほどあるのですが、その下にあるデッキ空間がとても気持ちいい。道路沿いの計画地ですが、一般的な南側に駐車場をとるという安易な計画はしていません。住宅地を見ていると南の大きな窓の先に駐車場という計画はよく見るのですが、その窓のカーテンがあいているのを見たことがありません。カーテンが閉まっているということはおそらく窓も開けないでしょう。なぜなら道路から丸見えになるし、リビングが落ち着かなくなるからです。だから駐車場はリビングから見えない位置に造ることが重要です。また、大きすぎる庭は草取りが大変になるだけで、いずれ使わなくなってしまいます。適度な芝庭と、有効利用できる場所さえあれば十分だと思います。お休みの日にデッキチェアに腰掛け、外気浴を愉しむ。ゆったりとした時間が流れ癒されそうです♪今後、鳥が来るように巣箱も設置予定ですが、庭先で鳥の声が聞こえてくるとよりよくなるでしょう。庭には、外用のキッチンが備わっています。室内での片付けだけでなく、屋外での片付けも可能です。キッチンには、夜間も使えるように照明が設置され、電源も備えているのでコーヒーを入れたりすることもできます。 建物から道路までは4mちょっとと、それほど広くない庭ですが囲ってあげることで充実した庭空間を実現いたしました。今週末は雨が気になる天気なので、この庭を楽しんでいただけるかは微妙なところですが楽しさは伝わるかなと思います。敷地を隅まで有効利用することは大切です。内覧会へお越しいただき、ぜひご体感ください。ご予約はこちらから。よろしくお願いいたします。

景色に向かう。
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一級建築士でニコハウス設計室代表の鈴木です。岡崎市でこれから施工するKさま邸。元々が畑の敷地。建築許可をとっての建築工事です。草もたくさん生えていたし、畑で使っていたこともあって地面が凸凹でしたので敷地をきれいにすることからスタート。敷地はすごーく広いのですが、道路から徐々に下って行ってますのでそれをなだらかにする作戦。南に向かってなだらかに坂になるのは、室内から見ると地面が見えにくく浮遊感のある仕上げになると思います。先日からとても涼しくなり、作業もしやすくなりましたが景色のいいこの土地はいつも以上に気持ちがいいです♪自然が豊かなのは何物にも代えがたい贅沢だと思います。毎日自然に癒されることでしょう。 この自然に対して、住まいはなるべくどの部屋からも楽しめるよう奥行5mに対して20mほどの横幅を持つ住まいとなります。家の中でピッチングの練習が出来そうです(笑)寒くなるまでには、断熱施工ができます。太陽の日射熱をしっかり受け止めながら冬場の工事は暖かく施工が出来そうです。 この建物も木構造の梁あらわしという方法をとっています。せっかく木造で造るわけなので、木造の力強さは見えたほうがいいと思っています。何より整然と並ぶ梁の美しさは、日本の社殿などの伝統建築に学ぶ美しさがあると考えます。木構造を計画的に美しく造るのは、強い構造を造る上でもとても有利に働きます。現在、豊橋市で施工中の平屋の現場にて木構造の美しさを考える相談会を開催しています。構造見学会としてだけでなく、間取りをする以前に美しい構造計画を考える。それがいい住まいへの第一歩だと考えます。美しい木構造を考える相談会はこちらから。みなさま、ぜひご利用ください。梁あらわしは、仕上げをしないためコスト的にも有効な手段となります。

3か月点検であったこと。
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田原市で施工させていただいたKさま邸。お引渡しから3か月が経ちましたので、初期不良などがおこっていないかの点検にお伺いさせていただきました。弊社では点検を3か月、1年、2年、5年、10年の計5回行わせていただきます。ここ最近連続してあったことですが、『玄関のセンサーライトが点灯しなくなった』という事例。調べても特に異常らしいこともなく、そんなにすぐ壊れないかなとうことでチェックするとこの事例は元のスイッチが切れている…ということですぐ解決しました(汗)屋外のセンサーライトは普段から触らないのでスイッチがあることを忘れられているケースが多くあります。それをいつのまにか触ってしまっていて、故障に思われてしまう。なるべく触らない位置にスイッチをつけるように注意はしていますが、今後はより触らない場所へ移動しようと思います。 6月頃のお引渡しでしたが、『植栽が枯れてしまう』という事例。今年の夏は20日間ぐらいまったく雨が降らず、ものすごい暑さだったため植栽の被害をあちこちでお聞きします。玄関先の大きめのヤマボウシと、別の場所に植えられた山つつじ。お施主さまは、こまめに水やりをしていただいてましたが暑さに負けてしまったようです。昨日から涼しくなりましたが、暑さが落ち着いたころに植え替えさせていただきます。 それ以外では、基礎断熱を採用していますので、床下がかびていないかのチェックも行います。私が床下に潜っていくと、子供たちがざわつきだし、床の上から覗き込みます。興味津々。移動している間は適度に音をたてると、新しいアトラクションのように子供たちが楽しんでくれます♪点検の時に一番ほっこりする床下チェック。一周回ってみましたが、カビらしい形跡はありませんでしたのでご安心ください。 Kさま邸は夕方に遊びに行くといつもたくさんの子供たちがいます。ご近所の子たちが集まってきて、みんなで宿題をやったりしています。みんなに喜んでもらっている廊下を兼用したスタディーコーナー。お気に入りの場所です。最大で5人ぐらいは座れるでしょうか。お姉ちゃんたちはいつもここで勉強しています。期待していた通りの使い方でうれしくなります♪ 小さな子たちはお母さんの目の届く1階でゆったり。ソファーは以前から使われていたものですが、本棚が近くにあるリビングコーナーでくつろいで本を読んでいます。本がいつでも読めるから次女のお気に入りの場所だそうです。 弊社が提案し建築していただいた住まいですが、改めてお住まいになってからの姿を見て快適という言葉をいただくと、すごくうれしい気持ちになります。当たり前ですがアパートの時に比べると光熱費は下がり、快適になります。お聞きすると田原の方では、エアコンを使っている家が少ないようで、お友達の家はみんな暑いんだそうです。そんな中、エアコンをかけて家じゅうが快適だと、人気の家になってしまいますね(笑)冬も同じように快適なので、ますます人の集まる家になることでしょう♪スプリンクラーで水をあげていただいている芝生は青々しています。手入れをするとしないとではぜんぜん違いますので、そろそろ芝刈りをお願いいたします。 私の手から離れて3か月の住まいはみんなに愛される住まいへと少しずつ進化をしています。使い込まれることで、それぞれのご家族らしさが生まれると思いますがその姿が私は好きです。Kさまお時間をとっていただきありがとうございました。とてもいい住まい方なので、暮らし内覧会をぜひお願いします。 ニコハウス設計室では、実際に住んでいる住まいや新築完成内覧会を随時開催しています。今週末には豊橋市南大清水町の住まいをお披露目できます。現在は絶賛植栽工事中です。お施主さまがとても喜んでいただいている『プライベートな庭』のあるちょうどいい28坪の住まい。ご予約はこちらから。午前中の予約が人気ですが、午後はまだ余裕があります。アクセスもしやすい場所なので、みなさまのご来場をお待ちしています。毎週末に楽しめる特別なお庭の作り方をぜひご体感ください。

DIYの完成に向けて。
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ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。来週末からは新築完成内覧会。キッチンやリビングから続くデッキに、家族で楽しめるプライベートな外キッチン。自然を感じながら、家族で食事を楽しんだり、コーヒータイムを楽しんだり。毎日が楽しくなる仕掛けのある『外』をぜひ体感に来てください。ご予約はこちらから。 豊川でお施主さまがDIY施工中のMさま邸。先週家族全員でコロナにかかってしまったとのことで、作業予定が大幅に遅れてしまいました。もう何日もしっくい塗装の作業をしていただいているので、作業工程は手慣れたものです。だんだんと上手になっていくことも実感されているそうです♪吹き抜け部分は足場があるうちに塗っていただきましたが、事務所に帰ってきて『あれっ』と思ったのが2階勾配天井面に貼ってある養生シート。足場をとってしまったので、天井の養生がうまくはがせるか…。ビリビリビリっと途中でビニールが破れてしまわないように慎重にはがさないと残ってしまいそうです(汗)LDK空間に入ると大きな吹き抜けが現れますが、玄関ホールをわざと抑え目な光量にし、導かれるようにリビングへ行きたくなるよう計画しています。全てを明るく造ってしまうとメリハリのない空間になってしまいます。適度に暗い部分を造ることは日本家屋らしい陰影により、より外を意識した美しい空間になります。また視線が向かう先が大事で、導かれたリビング動線の先のコーナーに桜の見える窓を設置しています。その方向は桜から佐奈川という抜けた景色が楽しめる窓になっていて、この先景色が変わることが少ない窓。養生が取れるのが楽しみです♪現在塗装は地味~な暗い部分にさしかかっています。水廻りや収納などバックヤード部分。このあたりは照明を使いながら施工をしますが、しっくいが白いため、どこが塗装済みでどこが未塗装なのか…判断に迷います。目を凝らしながらの真剣勝負なDIYです汗残ったしっくいはまだ7缶ほどありました。出来上がったところは、とても上手な仕上がりになっています。『ほかの人の家でお願いしたら塗りたいと思いますか?』の質問にははっきり『もうやりたくない…』といっていただきDIYの大変さはこちらにも伝わってきました。完成し暮らしがはじまると、壁を塗ったお話は生涯ネタに出来ることでしょう。完成予定は1日余裕を見て24日。Mさまにはちょっと焦らせてしまいますが、設備仕上げ工事が待っていますので週末も作業頑張ってください!
