敷地調査は念入りに。
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。
豊川市で建築計画中のTさま邸。
プラン作成前の敷地調査にお伺いしてきました。
Tさまは土地購入の前から『この土地はどう思いますか?』といくつもの物件を送ってきていただいた方。
そのたびに『この敷地ならこう建てて…』のような簡単な図面を送らせていただいてました。
そんな中から考えに考えぬいて、敷地購入に至りました。
購入が決まれば私はその敷地の状況がどうなっているのかを必ず現地にいって確認します。

今回の敷地は高低差が約1mほどあります。
玄関までのアプローチをどのようにとるのか?単純に階段にするのはつまらないので、緩やかに玄関へ楽しくアプローチすることを考えます。
また同時に車の配置も考えます。
道路からどのようにアクセスするのが一番良いのか?
現況の敷地のこともありますが道路と高低差のない部分の駐車場で本当にいいのかはよく検討します。
できるだけ敷地形状を変えないことはコストにとって大切ですが、長い目で見たときに駐車がストレスになるのはよくないためです。

当たり前ですが、お隣りの建物がどのように建っていて、どこに窓があるのか?も、もちろん確認いたします。
敷地だけを見て建てると気づかないことですが、今後お隣さんになる方との関係性はとても重要です。
また北側の敷地に対して、一切の気遣いなく計画するのも考え物です。
『自分の敷地だから関係ない』ではなく、お隣りへの日当たりに配慮しておくのが地域へ仲間入りするため、大事だと思います。
それによってプランが窮屈になることはありません。
そうしたことを配慮しながらご希望以上の提案をするのが弊社のやり方。
そしてどんなに日当たりが良くても確認することは太陽の動き方。


どこから朝日がでて、どこで日が沈むのか。
冬と夏では太陽の出る位置も角度も変わりますので、そうしたことを設計に反映させるのはプランを考える上で重要です。
今回の敷地はとても日当たりがいいのですが、広い道路に面しているためプライバシーへの配慮が必要になります。
様々なことを考えてプランをしていくのがニコハウス設計室のやり方。
間取りだけをみて家を計画すると後悔します。
必ず周辺環境や地域までを俯瞰してみて計画していきましょう。
Tさまこれからプランを考えさせていただきます。
引き続きよろしくお願いいたします。