結露はどうしたらいい?

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弊社で今年お引渡しした方から、連続して同じ質問が来ました。

『結露が出ましたがどうしたら防げますか?』

皆さん疑問に思い、どうしていいかとのことなので住まいの情報としてお伝えします。

 

弊社は基本仕様として樹脂サッシをしようしています。

商品名はYKKAP 330 ないし 430。樹脂窓のペアガラスないしトリプルガラスです。

先日より急に寒くなりましたので、室内との寒暖差は約20℃ほどはあったでしょう。

そんな中で、みなさんの自宅の状況を確認するとおおむね22℃ぐらい、相対湿度55%といったところです。

そうなると12℃ちょっとぐらいのものに触れると結露します。

夏の冷たい飲み物のコップと同じ状況がうまれます。

これに対して何か対策ができるのか?という問題になるわけですが、質問のあった方にお返しした言葉は『物理現象なので不可能です』

理不尽なように聞こえるかもしれませんが不可能です。(絶対に不可能ではないですが窓廻りの空気を激しく動かす必要があるので)

どうしても結露させてくない場合は室内の湿度を50%以下ぐらいまで下げてあげることで対策できます。

だから今同じような樹脂窓を使っている住まいで結露が出ていないのは乾燥している証拠です。

どちらをえらぶのか?はお施主さま次第。

常時結露しているとカビの心配があるので不安を覚えますが、太陽が出てきて外気温があがり、結露水が乾くようならお付き合いしていく方がいいでしょうとお伝えしています。

 

みなさんの家はおおよそですが室温21℃~23℃ぐらいにはしているでしょう。

その時に結露するかどうかは湿り空気線図で確認できます。

私が自宅で調べた限り、樹脂窓ペアガラスで外気温が0℃ぐらいの時に窓廻りが11℃ぐらいだったので私の自宅も結露しています。トリプルガラスは13℃超えぐらいなので普通に生活していると結露は出ません。

アルミサッシなどではサッシ表面温度が外気温に近づくので人が住んでいる状態で結露を防ぐのはほぼ不可能。

 

ということで結露をどうしたら防げるのか?

結論として

① 高性能な窓に変える

② 室内環境を結露しない程度まで相対湿度を下げる

しかありません。

①はお金がかかります。

②は乾燥します。

どちらを選ぶか、もしくは結露とお付き合いをするのかご自身で判断ください。

私は結露とお付き合いをしています。

 

みなさんのご参考になれば幸いです。次回の住まいの情報は冬の気になる乾燥について『お金をかけない加湿の方法』を書く予定です。