リノベアワードで感じたこと。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。

先日参加してきた、YKKAP 性能向上リノベの会主催の性能向上リノベデザインアワード2025の表彰式。

昨年は応募はしたものの、別の予定があり参加できませんでしたので初参加となりました。

私がリノベーションの相談を受ける際に、必ずお伝えしていることがあります。

『その住まいをあと何年使いますか?』

『将来その住まいをどうされますか?』

予算も限られているため、みなさんまずは気分を新たにきれいにすることを考えます。

ただし、プロの私が見た際に構造的な心配のある建物、温熱(断熱気密)に心配のある建物はあたりまえのように存在します。

その部分は見なかったことにして直すことが本当に家族のためになるのか私は疑問です。

30年以内に大きな地震が来ることがわかっているのに何の対策もしなければ…リフォーム翌日に地震が来たらどうしますか?

使ったお金はすべて意味のないものになります。

夫婦が老後も住む予定なのに、断熱気密が悪いまま表面をきれいにするとどうなるか知っていますか?

暖めたり、冷やしたりすることに対し多くのエネルギーが必要になります。

また結露の問題は何も解決されていないと、あいかわらずカビなどによるシックハウスに悩まされ、ヒートショックの心配もそのまま。

そのようなリフォームは何の解決もできていません。

 

こうした表面のみのリフォームはどこの業者がやってもそれなりに完成します。

ただし根本的な解決(耐震、断熱、気密)をしよう思うと知識を持った施工会社でないと無理でしょう。

今回のリノベーションアワードで、弊社を評価いただいた先生方から『なぜ選ばれたのか』を聞くことができました。

以下は弊社が評価された点

① 耐震への対策の評価(プロがやっていても正確な補強がなされていない場合もある)

② 断熱、気密の評価

③ 性能だけでなく、デザイン面での評価

④ 価格面で無理をせず手が届く

以上が優秀賞、ゾーン断熱賞に選ばれた理由になります。

今回応募させていただいた2作品とも、当初相談に来られた際には表面だけのリフォームのお話がありました。

私は最初に

『その住まいをあと何年使いますか?』

『将来その住まいをどうされますか?』

を聞き、そして予算がかかる性能向上リノベに思いが変わっていきました。

500万~1000万円以上は当初予算より上がってしまいました。

でもどちらのリノベーションも満足いただいてます。何より、後世に負の遺産を残さず、有効な資産となることが私は一番良かったことだと考えます。

表彰式終わりの懇親会では、建築の世界で知らない人はいない著名な先生方より高評価のお話をいただきました。

また今以上にいいものを提供していきたいと強く思いました。

実はこの表彰式の1週間ほど前に性能向上リノベの方より、懇親会の中締めのあいさつをしてほしいと連絡がありました。

約300人ぐらいの前で私が話せる機会をいただくのは、緊張もありますがいい経験値になります。

その時点では何かの賞に入るのか?もわかってはいませんでしたがちょっとだけ期待してしまいました。

慣れない中締めなので、同じことを2回言っていたようですが(汗)、無事大役を終えることができました。

『後世に負の遺産を残さない』

私がリノベーションで一番大事にしていること。

それをみなさまの前でお伝え出来ました。

今後も将来に残せるいいリノベーションを続けていきます。

このような賞をいただけたのは、お施主さまが私を信頼してくれたから。

お施主さまに最大級の感謝をし、またご報告にいきたいと思います。

 

リノベーションをお考えの方、安さで飛びつくのはくれぐれもおやめください。

本質を改善することが、今後のためになります。