COLUMN住まいの情報

2024年の記事(181件)

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外構計画は間取り計画の際に。

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豊橋市で施工中のKさま邸。足場が外れましたので、外構のお打ち合わせをさせていただきました。弊社は一般的な会社に比べ、打ち合わせの時間が少ないのが特徴です。数ある建材の中から自由にお選びくださいというスタイルでなく、プロとしてこれはどうですか?という提案をしているためです。外構の打ち合わせなのですが、基本的には外構の最終確認。今はまだなーんにもない外廻りなのでイメージはつきづらいと思いますが、ここから劇的に変わっていきます。 建物には外構、造園がないと心地よい日常は訪れません。一番やったらダメな外構計画は、南の大きな窓の前に車が駐車するような計画。分譲地などでもよく見る景色ですが、その窓のカーテンを開けることはほとんどないでしょう。窓は外とのつながりを持ち、日射と風を取り入れるための建築的素材。役割を考えて使うことが大切です。だから一番いい外構計画は窓にカーテンをつけなくてもいい計画。建物だけを間取りをするとこういったことはイメージできないと思いますが、建物も外構造園も同時に考えることで心地よい空間が生まれます。外構造園ありきの提案をしている理由、わかっていただけるかなと思います。現在はこのような姿ですが、外構計画によって南側にはカーテンなしでも過ごせる空間をつくり、屋外にも外キッチンを配置し内と外で緩やかにつながりながら楽しめる空間となります。完成イメージはこちら。もうひとつ、道路側、敷地ぎりぎりに塀を建てることもおすすめしていません。道路側には余白を残し、道路を歩く歩行者さんにも楽しんでもらえる植栽を施工します。自分の敷地だからめいっぱいになんでもしていいというわけではありません。ご近所とのつながりも大切にしながら、住まいを計画していくことが重要です。そうすることで地域に溶け込み、景色の一部として環境に馴染む住まいとなるのかなと考えます。この住まいは9月中旬以降で内覧会を予定しています。当たり前に思っているその考えを覆す計画。外構の考え方、大切さが伝わるはずです。みなさま、ぜひお越しください。心地よい住まいにされたいご家族、お問い合わせお待ちしています。お問い合わせはこちらから。みなさま、よろしくお願いいたします。

定期点検強化週間。

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先週から今週にかけてお引渡し後の定期点検強化週間となりました。田原市で5年前にリノベ工事のお引渡しさせていただいたIさま邸。このリノベ工事では断熱の強化と間取りの変更をさせていただきました。2世帯のため、子世帯にはミニキッチンなどをつけ、ダイニングの想定もしていましたが広ーいリビングとして使われていました。ちょっと広すぎるので落ち着きという点は表現できなかったかもしれません。造作させていただいた洗面はきれいに使われていてとてもうれしく思います。点検では、上吊戸の吊レールの不具合がございました。ソフトクローズといってゆっくり閉まる機構がついていますが、この機構は無理やりな使い方をすると故障してしまいます。お施主さまにあった提案の仕方が必要かなと反省いたしました。 2件目は岡崎市で2月にお引渡しをした新築のIさま邸。初期不良などないか確認する3か月の点検です。この時期になると、庭の緑がとてもきれいで、そよ風があるとゆらゆら揺れてとても気分がよくなります。外壁のスギ板部分のウッドロングエコは徐々に色が抜け落ち着いた雰囲気になってきています。元々ハウスメーカーを検討されていて、床暖房絶対いる!というご家族だったのですが床下エアコンに出会い、ご満足いただけています。床が気持ちよくてそのまま寝落ちするというのはとてもうれしく思いました。太陽光がのりいわゆるZEH(ゼロエネルギーハウス)になっているので、床下エアコンの電気代もほとんど気にならないでしょう。何より、庭を楽しんでいただいていることがうれしい。私たちが点検をしている間も、お子様たちは庭先を行ったり来たり。庭で育てたバジルを料理に使ったり、ハーブを干してお茶にされたり…、ジューンベリーの実を楽しんでいただいたり…、庭を楽しんでいただいてるのが伝わってきました。家だけの提案ではこの生活ができなかっただろうなと思います。私は家と同じくらい庭が大事だと考えています。 3件目は豊橋市でお引渡しから2年が過ぎたWさま邸。前回の点検時は予定が合わず、私がいけなかったのでどうしても同行したかった建物です。敷地面積33坪に6人家族個室ありの住まい+駐車場3台というニコハウス設計室史上、条件の一番厳しかった敷地。しかも敷地周りには2階建てが建ち並び、普通に造ると北側が真っ暗になってしまう。そんな思い出の建物。塗りなおしたのかな?と思われた1階部分のスギ板は特に何もしていないとのことで、きれいなままでした。2年ぶりに訪問させていただき、よくまとまったなと改めて自分自身に感心しました。狭小地での無理なお願いでも、私はあきらめません(笑) 点検に伺うと、いい点もあれば、不具合が起きていたり使いにくさがあったりと私たちの提案をより向上させるための勉強をさせていただけます。みなさま、点検にお時間をとっていただきありがとうございました。引き続きニコハウス設計室をよろしくお願いいたします。 

シロアリ対策は何にするか?

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今回のテーマは地味な『シロアリ対策』です。お施主さま自身で選ぶというよりは、どちらかといえば工務店やハウスメーカー任せの方がほとんどだと思います。私も建築を仕事とした最初の頃は気にしたこともありませんでした。先に結論をお伝えすると『初期コストよりもその後のことが大事!』です。30年後に『しまった!』と思わないようにすることが大切です。 まず初めに一般的に行われているシロアリ対策としては化学薬品による処理。土壌に薬をまき、地中にあるかもしれないシロアリの巣から上がってくることを防ぎます。そのうえで、建築基準法でも定められている地上1Mまでの木部への処理を現場にて行います。保証はほとんどの場合5年となっています。メリットとしては『初期費用がお値打ち』です。会社によるとは思いますが、新築お祝い価格といわれ3万円~ぐらいで施工+保証をしてもらえるのではないでしょうか?とってもお値打ち・・・・ですが、5年ごとの再調査、再施工を求められますのでその都度20万円~が必要です。40年住むとして、合計8回160万円!なかなかの費用です。なぜ5年ごとに再施工をしないといけないのかというと、化学薬品は5年ほどで揮発してしまうからです。5年後はシロアリに対してノーガードになりますので、再施工が必要になります。もう一つ、再施工の時には建物が出来上がっているわけなので、塗布できない部分も出てきます。まあしょうがないということです。また床下や構造体部分を使った空調方式などは、薬品を室内にばらまくことになりますので、絶対にやめておきましょう。人体にもオサイフにも優しくないため、弊社ではお勧めしていない方法です。建売などに代表するローコストなどはほとんどこの方法を採用しています。 次にご紹介するのは『ホウ酸処理』弊社標準のシロアリ対策です。化学薬品と違い『初期費用』は20万円~ぐらいの金額です。化学薬品に比べ、建物坪単価は1万円弱あがります。それでも採用している理由ですが、ホウ酸は目薬などにも入っているぐらい人体への影響が少ない材料です。(食塩ぐらい)そのため、弊社で採用している床下エアコンなど、構造部分が室内化するような空調方式でも心配なく使えます。またホウ酸はさきほどの化学薬品のように揮発することなく、木部表面で結晶化するためいつまでも効果が続きます。そのため15年の保証の内容では、5年ごと点検をするのみとなり、再施工の費用はかかりません。その先も自身で点検しておけば、費用はかからず半永久的に効果を発揮し続けます。ただし、水がかかると溶けてしまうのでその点だけ注意が必要です。40年間住むと、化学薬品に比べ140万円お得になります。人体にもオサイフにも優しい! 次に『注入材』といわれる柱や土台を使うという対策。緑色の柱といわれるものです。プレカット加工前に柱や土台などに薬剤を加圧注入する方法。耐久性は何もしていない材料に比べ5倍ぐらいアップするそうです。私は採用を迷いましたがやめました。理由ですが、一般的な化学薬品などと同じように人体には少なからずよくない(だろう)という点、一番気になったのはプレカット(木材加工)前に加圧注入している点です。プレカットをすると、処理されていない部分が表面に現れます。そこはやはり手による薬品処理が必要になりますので、結局化学薬品とお同じではないのかと感じました。またその部分の再施工はできないため、疑問に感じました。初期費用が一般的な構造材よりも高くなりますので、オサイフに優しいとは言えず、人体にもいいとは思えませんので私はホウ酸を選択しました。 最後にヒノキやヒバなど耐久性の高い樹種を使い、無処理とする方法。フラット35の仕様書にものっている方法です。当たり前ですが、費用は一番安くすみます。自己点検をしっかりしていればこの方法はありではないかと感じます…が、私が住む愛知県豊橋市の海沿いはシロアリの生息が多い地域なのでよほどこまめに点検できる人以外はやめた方がいいと思います。海岸から離れた人たちには向いているでしょう。人体にも、オサイフにも優しい無処理。 最後に、シロアリが怖いのは木材を食べてしまうからということではありません。木材を食べられたことにより、構造強度が著しく低下するからです。発見ができれば、対策をし再補強することは可能ですが、被害に気付いた時には大変なことになっているのがシロアリです。各地の大きな地震でも建物の強度不足と同じよぐらい、シロアリによる強度不足倒壊も良く見聞きします。長く安心して住むためにも、シロアリ対策は手を抜かずしっかり検討することが大切です。

べた基礎でもシロアリは怖い。

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豊橋市で基礎工事が進んでいるOさま邸。基礎のコンクリートを打つ作業を行いました。弊社の基礎工事は、土間コンクリートと立ち上がりのコンクリートを別々に打つ一般的な方法です。デメリットとしては、打ち継ぎと呼ばれるコンクリート同士が離れてしまっている部分があること。立ち上がりも一体で打つと、打ち継ぎがなくなりシロアリ侵入リスクが大幅に軽減されますが、コストの面で採用には至っていません。弊社では打ち継ぎ部分に薄い鉄板を入れて、シロアリ侵入リスクを減らしています。そのため、基礎が打ち終わった後、雨が降るとプールのような状態になります。別物件ですがこんな感じ。打ち合わせの際には説明させていただいてますが、実際にプールになっていると心配されるお施主さまも少なくありません。でもプールになるということはちょっとの隙間もないということです。基礎の打ち継ぎからのシロアリ侵入できないでしょう。またウッドデッキや玄関ポーチなど基礎とつながるような部分の土間も、基礎工事のべた基礎を打つ際に一緒に施工いたします。これもシロアリリスクを減らすため。べた基礎だけ隙間がなければいいわけではなくて、将来的に施工するポーチやデッキも後施工の土間では打ち継ぎが生じます。シロアリは、乾燥や風、日射は嫌いますが、影になって隠れているような部分からは侵入リスクがあります。特にデッキは床下を潜ったりしての点検もあまりしないと思うので、土間を一体で打つことを心がけています。構造計算をして、強度があってもシロアリ被害があるとその強度は一切期待できなくなります。過去の大きな震災では、耐震強度のみでなく、シロアリ被害での強度不足も多く見られます。そのため、しっかりした強度の前と同時に、しっかりしたシロアリ対策が必要になります。弊社のシロアリ対策は化学薬品処理でなく、ホウ酸による処理を行っております。なぜホウ酸処理なのか?は住まいの情報に書こうと思います。シロアリ対策の選び方 住宅地のため、敷地に余裕はなく施工時は車が道路にでてしまいます。許可をとり、ご近所さんに施工予定日、時間をお伝えさせていただき工事を行っていますが、立ち上がりのコンクリートと上棟作業のあと2回。ご近所さんにはご迷惑をおかけしてしまいますが、いつもご協力ありがとうございます。 基礎は晴れ間に完成できそうです。梅雨明けに上棟をさせていただく予定ですが、まだ梅雨に入っていません。梅雨明けはいつなのだろうか…?Oさま引き続きよろしくお願いいたします。

躯体検査。

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設計アシスタントの鈴田です。急に暑くなりましたね。普段はパソコン作業がメインなのでたまに現場に行くと体が慣れず、どっと疲れがきます。普段から現場で作業されている職人さんには頭が下がります。 先日、豊川市で施工中のMさま邸のJIOの躯体検査に立ち会ってきました。弊社で構造計算した図面がその通りになっているか第三者機関にチェックしてもらいます。 毎回検査員の方が現場に入ると驚かれることが2階に梁がないこと。登り梁を採用しているので外観を低く抑えながらも内部空間を大きくとることができます。そのため、見た目がいまいちな火打ち梁も存在しません。 また筋交いは圧縮には強いのですが、引っ張りに弱いので負担を分散できる耐力面材を使っています。2階の梁、筋交いのチェックがなく躯体検査の項目が少ないです。構造はなるべくシンプルに分かりやすく。現場を見ていただくと一目瞭然です。今月はこの物件の構造や断熱などをご覧いただける、『構造見学会』を開催しています。構造と断熱の計算を外注依存されている工務店さんが多い中、弊社は自社ですべて行っています。実力を測る、『性能確認チェックリスト』を作成しましたので、来場者の方にお渡しいたします。いくつか的をしぼった内容8項目をわかりやすく解説しています。検討中の工務店さんの理解度チェックにも使えますので、「しっかりした性能は最低限に必要だ」と感じている方、ぜひご参加ください。構造見学の予約はこちらからみなさま、よろしくお願いいたします。

田原市でのお引渡し。

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田原市で施工させていただいたKさま邸。内覧会が無事終わり、お引渡しをさせていただきました。弊社では重要な空調機器の使い方。使い方といっても操作の仕方ということではなくて、どうやって使えばより省エネで快適になるかということ。暑いから冷房をつける、寒いから暖房をつけるという簡単なことではなく、エアコンの特徴を知った上で生活上の工夫をした上で使う。基礎断熱をした住まいは、初年度は床下土間コンクリートの影響で湿度が高くなります。これからの季節は床下エアコンを送風モードで使うことをお伝えしました。いろいろなものの使い方を説明させていただきますが、ご家族が集まってくるといよいよここで生活がはじまるという感じがします。いつも最後は玄関の開閉を確認いただき、無事お引渡し終了です。弊社は施主検査というものなくお引渡しをしています。施主検査で一線をひくことは企業側の保守の観点からだと思っているのですが、お引渡し後、生活がはじまって気づくこともあるかと思います。短時間の検査では絶対気づけないので、一線をひかずお引渡ししています。 お引渡し後は、お友達も来場し、にぎやかな空間になりました。6年ほど前ぐらいにリノベをさせていただいたFさまも来場。なつかしいお話など楽しい時間を過ごさせていただきました。弊社がつい最近ロゴをバージョンアップしたことを、タオルをお渡ししつつご報告。 たくさんのお友達が訪れるKさま。これからもよろしくお願いいたします。今後は観葉植物もどんどん増えていくと思います。インターネットがつながったら、温湿度計の設置にお伺いします。Kさま、新築おめでとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。

完成に向けて。

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豊橋市で施工中のIKさま邸。先日しっくい塗装の工事が終わり、完成に向けて住宅設備の工事に入りました。住宅設備とは、キッチン、トイレ、洗面、照明器具などを取り付ける工事です。この建物は20坪と、弊社の中でもかなりコンパクトな平屋の建物。このぐらいのサイズでも2~3人家族であれば十分な広さではないかなと思います。とにかく廊下っぽいのを減らすことが大事ですが、今回は個室を強く求められましたので、廊下ができています。よくある廊下だと暗くなりがちでですが、必ず視線の抜けを作り、その部分に植栽を施工しますので嫌な感じは生まれません。むしろ行ってみたくなるような造りを心がけます。個室に入る前はあえて低ーい天井にして、個室のおこもり感を演出。どんなことも気分の切り替えが大事で、低い部分から個室に入ることで体がおやすみモードに感じる(はず)です。反対に長くいるリビング空間はしっかり明るく、外部とのつながりを持たせ、開放的なつくりとしています。個人的にはおこもり感のあるリビングがお気に入りですが、今回は全開口のような造り。南側には日陰を落とす落葉樹を植えますので、木々の揺らぎが室内に入り込む。そんな変化のあるリビングになります。今月中にはおおよそ完成。IKさま、7月のお引渡しまで今しばらくお待ちください。

Q&Aとお客様の声を更新しました。

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様々なものの物価高により、建物価格も高くなっています。高望みでないか…?、またニコさんの床下エアコンどう?との声をいただくようになりましたので□ どのぐらいの年収の方が購入されていますか?□空調方式を教えてください。を追加いたしました。Q&Aはこちらから。 昨年末、豊橋市でお引渡しさせていただいた、『素材を楽しみ育てる住まい』のお施主さまより、ご感想をいただきました。楽しんで住まいを使っていただいてますのでぜひご参考になさってください。お客様の声はこちらから

豊川市 構造見学のお知らせ

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豊川市で施工中の現場にて、弊社の構造をご覧いただけます。弊社の建物は外観や素材の前に、性能面での絶対の安心をもとに計画を進めていくのが特徴です。弊社は自社にて許容応力度の計算を行っていますが、外注依存していないメリットとして①建物荷重の正確な入力②検討項目をより厳しく設定していることが特徴になります。①建物荷重の正確な入力については作る会社が違えば、必ず変わる数字です。初期値のまま計算されていることも少なくないため注意が必要です。②例えば『たわみ』という数字がありますが一般的にはL/200または20㎜とされていますが、8畳間(3.64m)の部屋で真ん中が20㎜も沈むのは一般的な数値上OKですが、実際は支障がでます。上記2つだけでも梁の必要な大きさは3~6cm大きくなるでしょう。樹種や無垢と集成材によっても強度は変わります。理解の上での計算が重要になります。 この見学で知ってもらえること□ 火打ち梁がいらない理由□ 開放的な計画にするときの注意点□ 外断熱の特徴と各断熱材のメリットデメリット□ 通気の重要性□ 床下エアコンを採用する際の注意点□ シロアリ処理に化学薬品を使わない理由□ その他…気になることは何でもお答え 開催日程:6月17日(月)~30日(日)まで開催時間:10:00~16:00 ※完全予約制開催場所:豊川市美幸町規模延床面積 103.03㎡(30.5坪)建物性能耐震等級:許容応力度計算による耐震等級3断熱性能:Ua値 0.34隙間性能:完成時に測定長期優良住宅取得空調計画第一種熱交換ダクト式換気冬用:床下エアコン 6帖用サイズ夏用:2階部分 エアコン 6帖用サイズ

電気配線の注意事項。

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豊川市で施工中のMさま邸。電気配線の確認をさせていただきました。電気配線の打ち合わせでは、初めに注意事項をお伝えしています。YouTubeやインスタなどで、『たくさんつけておく方がいい』『こういったのが便利!』など建築的にどうか?と思うことがたくさんあるので、お話してます。① なるべく目立たない箇所にスイッチやコンセントを設置すること② 使う目的のないコンセントを無駄につけないことです。使い勝手ばかりを考えたり、これまでの常識にとらわれた設置を求めらますがそれが間違いということ。使っていけばなれますが、目立つ位置についたスイッチやコンセントはとにかく悪目立ちして空間の美しさを損なう原因となります。弊社ではアクセントウォールなるものはおすすめしませんが、そんなものをした壁にコンセントや窓がついているのは論外です。また使い道のないコンセント、具体的でないコンセントをなんとなく不安だからつけるというのもやめた方がいいです。ただ壁が汚くなるだけ。大壁といわれる邪魔者のないきれいな壁は、なるべくきれいな壁のまま残すのが空間をきれいに見せるコツです。そういった意味では、弊社は天井の照明を極力減らします。ダウンライトをモグラたたきの穴のようにポコポコあけている家をめちゃくちゃよく見ますが、とても恰好がいいとは思えません。天井は器具等がついてなければとても美しい面として見せることができます。最後に照明器具の選び方ですが、弊社では流行りものデザイン照明を選ばないようにお伝えしてます。建築で施工する部分に華美な装飾を施すと必ず飽きてしまいます。その装飾が時代を超えて好まれている普遍的なデザインなら大丈夫ですが、流行りものをつけると最悪です。5年もすると『あの頃、流行ってたよねー』みたいな古いデザインとなり飽きてしまいます。ファストファッションのような器具だけはつけないように。出来る限りシンプルに、装飾は小物や家具、ラグ、クッションなどで行いましょう。電気配線、照明でのちょっとした注意事項でした。これを守ると空間の質が上がります。ぜひおすすめします。

豊橋にて地鎮祭。

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豊橋市でこれから着工するOさま邸。着工までに少しお時間をいただきましたが、無事地鎮祭を執り行うことができました。雨予報だったので、前日テントを設置してきました。せっかくの準備でしたが、当日は雨が降りそうもなかったので式を執り行う前に撤収しました。まだ暑くはないしせっかくなら青空の方がいいなーと思いますので。地鎮祭では神主さんが祝詞奏上をおこなっていただきます。降神の儀の神主さんの掛け声の時は、いつも背中がぞくぞくっとする感覚を覚え、身が引き締まる想いがします。地鎮祭、ご近所挨拶も無事終わり、デッキサイズの打ち合わせ時の急な雨はちょっとびっくりしました。思った以上に土砂降りでしたが、地鎮祭の時でなく良かったです。 最近は地盤状況が良くない敷地が続きましたが、今回は問題なく強固な地盤が確認できています。いつ梅雨入りするかなという時期ですが、これから基礎が始まります。Oさまおめでとうございます。せっかくの新築なので、お時間ある際にはぜひ見に来て、写真に納めてください。ニコハウス設計室一同でお待ちしています。12月頃の完成に向けて引き続きよろしくお願いいたします。

抜けのある空間、田原市Kさま邸。

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設計アシスタントの鈴田です。田原市のKさま邸が完成し、手直しを兼ねて見に行ってきました。少し遠いこともあり、初めて行きましたがとっても図面では伝わらないとってもいい空間になっていました! まず入った瞬間に感じるしっとりと落ち着いた空間。Kさま邸は天井に木が貼ってあります。木視率が多いと人はリラックスできるといわれています。床と天井で40%以上、そして弊社では造作家具を多く取り入れているのでもう少し高い木視率になっています。もう一つは抜け感。視線が抜けるところに窓を設けていますので空間以上の広がりを感じます。またその先に何があるかも大事で弊社では必ず植栽を植えるようにしています。 型ガラス(すりガラス)がほとんどないので外とのつながりを感じることができ、椅子に座って植栽が風で揺れているのを見ているとゆっくり時間が流れるのを感じます。キッチンダイニングとリビングに程よい距離感があり、リビングが落ち着く空間になっているのもゆっくり過ごせるポイントなのかなと思いました。 今週末、完成見学会がありますのでぜひ体感していただけたらと思います。