COLUMN住まいの情報
2024年の記事(181件)
記事一覧へ猫と暮らす木の住まいのお引渡し。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。先日内覧会を開催させていただいたMさま邸のお引渡しをさせていただきました。Mさまとの出会いはホームページからのお問い合わせ。お会いした当初はガルバリウムと木の外壁を使った、スタバのような見た目をご希望だった印象が強くあります。ガルバリウムの外壁にする場合、弊社では軒無しをおすすめしています。長期的にメンテナンスがいらないイメージのガルバリウムですが、雨で洗われることで美しさを保ちます。雨がかからない軒下部分は、静電気によるゴミの吸着のせいか特に軒下近くに白い点々としたさびが発生します。それを避けるために弊社では、ガルバの場合は軒無しをお勧めしています。軒無しはちょっと…とのことで、その後外壁はスギ板へと変更されていきました。ご主人様は木外壁にしたかったそうで、私のガルバの話はグッジョブだったと聞きました♪Mさまは建築工事に積極的に参加してくれました。外壁の塗装はとても暑い夏のさなかでしたが、お子様と一緒に施工されました。また室内の壁天井のしっくいは、ご主人さまが『もう二度とやらない…』と愚痴をこぼされるぐらいい大変な作業でしたが無事やり遂げられました。内覧会に来た方々からは『え—!一般の方でもここまで出来るの?!』とびっくりされ、プロ顔負けの仕上がりさすがです!まだまだ暑い日だったので大変でしたでしょう。本当にお疲れさまでした。弊社の引き渡しは約1時間~1時間半ほどのお時間で説明させていただきます。以前はもっと早かったのですが、住まい方の説明をいろいろしているうちに長くなってしまいました。高気密高断熱の住まいは住み方を間違えると、住みにくいと感じてしまうことが起こりえます。いままでの家と同じように住むのではなく、より少ないエネルギーで快適に過ごすことが大事。床下エアコン、2階のエアコン、換気システムの掃除、給気などの使い方…あげるときりがないですが、それらを一番いい使い方をしていただくことで建物の性能をフルに発揮できます。何事も勉強。Mさまもメモ帳をもってお聞きいただきとてもうれしかったです。先日から少し早起きして、外で使えるベンチを3つ制作いたしました。ベンチが欲しいといわれてましたが、サプライズでお渡しいたしました。個人的に、デザインと強度含めいい仕上がりになったと思います。庭先のあちこちにおいて、さらに居場所を増やしてください。Mさま、建築中よりいろいろなお気遣いありがとうございました。また最後の最後も、本当にありがとうございます。ご丁寧なお手紙はめちゃくちゃうれしいです。今後もたくさんの人たちの居心地のいい場所を造っていけるよう努力し続けます。新築おめでとうございます。これからの方が長いお付き合いになりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

景色のいい平屋の上棟。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。岡崎市で施工をさせていただいているKさま邸。週末は雨の心配をしながらでしたが、上棟作業当日は無事いい天気になり、また寒さも和らぎ過ごしやすい中での上棟作業をさせていただきました。この住まいのブログでは必ずでてくる景色のお話。南側の開口の先には自然の森が残っています。岡崎市の管理でこの先も当分の間は森の景色が楽しめます。そんな森という最高の景色を取り入れる平屋の住まい。景色の取り入れをするために、奥行5mに対し幅が20mほどある住まい。森方向に対して素直に幅をとり計画をさせていただきました。幸い敷地の南側も所有されているのですが、その部分は雑草などが映えていて、平屋ということもあり広い通りからは一切建物が見えません。森側が完全に自分たちのためだけの庭になっていて、とても贅沢。今週中にはおそらく外断熱が完成し、サッシの取付が完了します。そうなると南の日射熱を受け、建物内はほどよい室温になり作業のしやすい心地よい空間になります。おそらくニコハウス史上最も景色のいい住まい。Kさま上棟おめでとうございます。いつも丁寧な対応をいただき、スタッフ職人一同大変うれしく思います。日々建築が進んでいきますが、安全第一で進めてまいりますので引き続きよろしくお願いいたします。上棟作業また帰りにもさまざまなお気遣いをいただき、ありがとうございました!

断熱性能による表面温度差。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室、一級建築士の代表鈴木です。最低気温が10℃を下回ってしまいました。断熱性能(気密も)によってどのぐらい表面温度が違うのか、断熱リノベをするとどれほど快適になるのかをお伝えいたします。私の家は自宅をリノベしたUa値0.26の建物。その横に2006年頃(平成16年頃)に建った廊下でつないだ離れ Ua値0.90があります。洗濯が旧建物で行っているので床の冷たさに驚きます。そしてリノベした自宅に戻ると床暖房なのか?と思うほどに暖かさを感じます。気になると測定して報告したくなるのでどのぐらい違うのかお伝えします。また最後に少し衝撃的な内容を書きますので飛ばし読みなら最後を見てください。 11月8日 今朝の外気温は私の家の温度計で11.9℃でした。寝ている間はまだ半袖、短パンで薄い夏用布団1枚ですが快適です。靴下はあまり履きたくないので素足での感想になります。自宅の床は表面温度が18.6℃。 じっとしているとすこしづつ冷たさを感じますが、まだまだ素足で大丈夫。リノベ物件は床下の構成が大引間スタイロ90㎜(一般的な床断熱のやり方と同じ)+合板上に全面敷で20㎜のスタイロを敷き熱橋をなくしています。合計110㎜の断熱材+合板2枚分+床材の断熱構成です。離れの方の床温度は12.5℃。素足だと寒いのでスリッパが必要です。 申し訳程度の床断熱が施工されていますが、外気が11.9℃ということで断熱材の効果が0.6℃ほどしかきいていません。ほぼ外気温と思って間違いないでしょう。平成16年の建物でもこんなものです。 せっかくなので窓廻りも計ってみました。 リノベのトリプル樹脂サッシの表面温度は18.9℃。床の温度とほとんど変わりません。今日は曇っていますが、日中陽が差し込むとそれだけで部屋の中が暖まり、まだまだ暖房無しで過ごせます。離れの方の窓の温度は10.2℃。んっ…外気温より低い。もしかしたら温度計がいまいちで10℃を下回っていたかもしれません。 離れの方はペアガラスのアルミサッシ。床と同じくほぼ外気温。暖房をしても暖かいはずがありません。 寒い家の場合、どれほど暖房をしようが床面や窓廻りは外気温に近づきます。暖めれば暖めるほど室温と床、窓表面温度の差が広がります。水分を発生する灯油を使った暖房器具を使うと、窓廻りにびっしり結露が出るはずです。窓廻りは目に見えるから結露の水を拭けますが、床や壁の中は結露していても気づきません。気づかないとどうなるかというと、木材の含水率が上がり、床が腐りぶかぶかしたり、カビが発生します。 こうした温度差を可視化してみると、その違いに驚かされます。いかに断熱が大事なのか、また気密が大事なのか。結露で木が腐っていくわけですがそうなると耐震性能にもおおきな影響を与えます。耐震などで使う金物は鉄で出来ていますのでほぼ外気温でしょう。室内の温湿度の影響を受け、夏のコップの結露のようにびっしり木材を濡らすことでしょう。中途半端なリフォームをすると、中途半端に気密がよくなりより住まいをダメにします。こうした発信をつづけることで、皆さんの断熱気密に対する大切さが伝わり、よりよい住まいが増えるといいなと考えます。お問い合わせはこちらから。この住まいの情報が皆様の有益な知識に変わっていることを切に願います。 最後に、Ua値が高いはずなのに寒い方へ。もし今日の気温(最低外気温10℃)程度で暖房を入れないと寒いとするならば、計算上のUa値のみで施工が伴っていない可能性があります。一度、建築された工務店さんに相談された方がいいでしょう。サーモカメラがあると断熱施工の良し悪しは可視化できますので、『なんとかしてよ、鈴木さん』って方はお声かけください。

小さな平屋を造る相談会を開催します。
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一級建築士で弊社代表の鈴木による『小さな平屋相談会』を期間限定で開催します。様々なものの物価高により、建築費用も値上がりが続く昨今大きい家よりも手の届くコンパクトな平屋の相談が多くなっています。3~4人家族であれば20~25坪ほどでも十分なプランが提案できます。30坪を超えると予算が増えるだけでなく、将来夫婦のみになった際に広すぎて使い勝手が悪くなります。将来を見据えた『小さな平屋』いかがですか?小さい分、コストを抑えた計画が可能です。しつこい営業はいたしませんので、お気軽にご相談ください。 開催日:11月23日(土)・24日(日) ※終了いたしました時間:10:00~17:30場所:ニコハウス事務所 こんな方におすすめ。□ コンパクトな平屋に住みたい□ 小さくても収納と動線は充実させたい□ コストを抑えた自然素材の家がいい□ 敷地内に離れを建てたい□ コンパクトでも広く使えるコツを知りたい

木外壁 スタッフ自邸。
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豊橋の工務店。ニコハウス設計室 二級建築士で設計アシスタントの鈴田です。雨が多くなかなか進まなかった木外壁。今週は雨が降っていないので順調に進んでいます。前面道路は2m弱と狭い道路に接する土地。雨が降ると道路に土が少し流れてしまうので掃き掃除をします。あまり車が通らないからか小・中学校の通学路になっていて夕方になると人がよく通ります。通る人が興味を持ってくれるわくわくするような家ができたらいいなと改めて思いました外壁材はもちろん弊社での採用率NO.1のスギ板です。弊社ではガルバリウムとほぼ同価格でできることもあり、迷うことはなかったです。塗装をするかしないか、これは悩みました。せっかくなら経年変化していく姿を見たいと思い、無塗装に。幅広の木板に隙間をあけながら貼っていき、狭い板で重ねるように施工していく押縁張りで施工します。将来一枚変えたいよとなった時でも簡単にかえることができ、職人さんを呼ばずに変えることもできてしまいます。サイディングは産業廃棄物にしかならないですが、杉板は外構のフェンスで使えたり、焚火に使えたり、環境にやさしい家づくりをしていると実感します。それでもなるべく余りが出ないように発注する前に1枚1枚拾います。今週には外壁が貼り終わりそうです。 スギ板外壁については弊社代表がみなさんの疑問にお答えしていますのでぜひご覧ください。現場のご案内も可能です。みなさまぜひお声かけください。お問い合わせはこちらから。お隣の家がスギ板のやさしい自然素材の家だと、とても喜ばれます。ご近所に愛される家づくり、いかがでですか?

内覧会の感想と次回開催について。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。週末内覧会へお越しいただいたみなさま、ありがとうございました。弊社の内覧会の特徴でもありますが、みなさまものすごくゆっくりされていきます。座っていただき、心地よさを体感いただけるのでとてもいいことだと思っていますが、いつも時間が足りないな…と感じてます(汗)今週末も追加で内覧会を開催させていただきますが、もっとゆっくりすごしていただきたいということで、2時間枠とさせていただきました。2時間あると実物を見ながら具体的な相談もできますので弊社初の試みではありますが、内覧&相談会とさせていただくことにしました。予約が埋まっている時間もありますので、気になる方はお急ぎください。ご予約はこちらから。内覧会で評判のよかった点をお伝えいたします。① 家事動線がものすごくいい。きていただかないとわかりにくい内容ですが、回遊動線になっていて行き止まりがない間取りになっています。文章だけで見ると通路が多そうに感じるかもしれませんが通路だけで使うことはなく通路兼〇〇〇というように用途を2つ以上もたせてます。裏動線があるとリビングが散らかることがぐっと少なくなります。リビングを通過しないとキッチンへ行けない間取りでは、片づけている間はリビングが落ち着かない空間になりますが、ゆったりしている時間に買い物から帰ってきてもリビングを通りませんのでリビングは落ち着いたまま。住んでみるとその良さに気づきます。耐震等級3が多くなり壁の関係で裏動線を造るのが難しくなったりしますが出来る限りリビングを通らず水廻りやキッチンへ行けるように工夫しています。②落ち着き弊社の天井高さは勾配部分の低いところで1.8mぐらい、一般的な天井は2.1mです。吹き抜けなどで高さの感覚は変わってきますが低さは感じません。むしろ天井が低いことで包まれるような落ち着きがうまれます。みなさんイメージだけで天井が高いほうがいいと思われていますが、ぐっと抑えた天井を経験するともう元には戻れなくなります。椅子に座ってゆっくりされた方々は包まれた落ち着く感覚を実感されました。いつもお話させていただきますが、吹き抜けた大きな空間でゆっくり過ごすことと、押し入れの中でゆっくりすごすこと。押し入れの方が落ち着けることがイメージできると思いますが、天井が低く囲まれていた方が人間は落ち着きます。だからこそヌックという場所も好まれるわけです。とにかく広く造るよりも落ち着ける場所はたくさん作る。昔のように家族団らん、TVを囲んで過ごすことはなくなってしまいました。本を読んだり、スマホを触ったり1人時間も多い。そんなしつらえはこれからの住まいで重要になります。③ 庭とのつながりの心地よさ。土曜日の夕方は土砂降りだったので体験できませんでしたが、それ以外の方は皆さんお庭の良さを体験されました。道路から視線をカットしながらゆったり過ごす外時間は何物にも代えがたい贅沢さがあります。今回の住まいではお隣との関係に十分配慮し、見下ろされない中庭空間としました。夕方、陽が落ちた際に電気がついていても舞台でスポットライトを浴びるような視線にさらされる感じはなく、ゆったりした家族時間を楽しめるよう計画しています。薄暗くなってくる夕方時間はおすすめです。またスギ材で造った住まいの『香り』は目に見えませんが、癒されることは間違いないでしょう。木の良さに気づきます。みなさんが帰られたあと、薄暗い中のお庭の魅力と住まいの魅力を感じ、撮影してきました。来週にはお引渡しさせていただくので、今週末がお披露目最後になります。ご予約はこちらから。ゆったり2時間枠になっていますのでご興味ある方ぜひいらしてください。こちらからの営業はいたしませんので、安心してご予約ください。みなさま、よろしくお願いいたします。

11月の内覧会のみどころ最終回。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。今週末に予定させていただいている豊川市の新築内覧会。住まいの見どころをお伝えさせていただきます。 最終回の見どころはとても地味ですが、特に女性の方が気にされる家事動線と収納。弊社では主となるLDKへの動線だけでなくバックヤード(納戸・パントリー・水廻り)への動線を分けて考えるようにしています。理由としてはリビング動線とバックヤード動線を一緒にすると結果的にリビング周辺に動線が混在し落ち着かない空間になってしまうということ、またリビングに雑多なものが一時的に置かれ片付けしにくい家になってしまうから。弊社の定番ではありますが、玄関より直通で広めの洗面台への動線が確保されています。洗面台は玄関から見えないように配置していますので多少乱雑になってもそれほど気にはなりません。またその奥にパントリー経由でキッチンへとつながる動線が確保されています。玄関→手洗い洗面→パントリー→キッチンドアはなく一部にのれんをつけますが、両手がふさがっていても問題ない動線です。洗面のすぐ横に脱衣室があります。脱衣室はみんなが大好きなかんたくんが控えています。脱衣室からファミリークローゼットへとつながっています。かんたくんの下にはスライド式の机があるので洗濯物の仕分けが簡単にできます。仕分けた服はすぐ横のファミリークローゼットにさっと片付け。洗濯物がリビングに散らかることは一切なく、また階段の上り下りも必要ありません。ファミリークローゼットから土間収納へつながり、玄関までのバックヤード動線が成立しています。ぐるりと回れる家事動線は日々の生活の中ではとても重要な役割をもちます。廊下のように移動だけで取られる面積は無駄でしかありませんが、動線の中に役割を持たせることで無駄でなくなります。 構造を成立させながらバックヤード動線をとるのは意外と難しかったりします。(壁がなくなってしまうため)地味なバックヤードの動線。家づくりのコツになると思いますのでぜひお越しください。ご予約はこちらから。明日は雨なので中庭体験ができそうにありません。おすすめは晴れた日曜日かな。みなさまよろしくお願いいたします。

リノベ相談の参考になった点。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。先日のリノベーション相談&内覧会。お越しいただいたみなさまありがとうございました。どの方も時間以上にゆっくり過ごされ、コンセプトモデルハウスの心地よさを実感いただきました。みなさまからとても好評だった点をお伝えさせていただきます。性能面での大切さとやってはいけないことがよくわかった。みなさん性能面はたくさんの工務店さんが発信されていますので、よく知っているという方が多くいらっしゃいますが、その真意を知らない方が多く感じます。数字だけのことで本質が伝わっていない。例えば耐震であれば、とにかく強くすればいいと思っている…、でもリノベーションにはそれが不向きな場合があることを知らない。また断熱も同じですが、とにかく高断熱にすればいいと考えられているのですが、結露リスクが伴うこと、またなぜ結露が起こるのかを知らない。表面だけのリノベーションで起こりえる問題を、出来る限りわかりやすい言葉と画像でお伝えいたしました。私が心配していることは、この数年とにかく増えた『リノベをしたあとの後悔』です。現地調査に行くと思った以上に知らずに造っているケースが多い。お施主さまが知らないのは当たり前なので問題ありません。現場の大工さんが知らないのはよくあるができれば知っといてほしい。工務店さんが知らないというのもよくあるが勉強不足だから興味をもって知ってほしい。。 昔北海道でナミダダケ事件というのがありました。なみだだけ事件のググるはこちらから。結露が原因で木が腐って構造として意味をもたなくなってしまうというものです。北海道ほど冬の気温が下がらないにしても、高断熱化しているこの地域でも内外温度差はどんどん大きくなります。内外温度差が大きいほうが結露は起きやすい。夏場、27℃の室温に氷の入った10℃程度以下の飲み物を入れた時を思い出してください。すぐに結露します。施工者が防湿気密のことをしーーっかりと知ったうえで工事をしないと大変なことになります。コップの結露は目に見えてますから、ふくことができます。壁の中の結露は見えていませんから、ふくことはできません。気温の状況が変わり乾く場合もありますが、結露はないほうがいいに決まってます。リスクは少しでも減らす。そうした施工がリノベーションではとくに必要です。なんか心配になってきた…という方はお気軽にお問合せください。ご相談はこちらから。後悔しないリノベーションにするために、勉強することを強くおすすめします。お知り合いの大工さんに頼むっていうのは、もしかしたらやめた方がいいかもしれません。(汗)

床材施工 スタッフ自邸。
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ニコハウス設計室 二級建築士で設計アシスタントの鈴田です。自邸の工事は大工造作工事が順調に進んでいます。 先日床貼りの作業が完了しました。自宅ではオークの床材を施工しました。 乱尺といって長さが400㎜~1800㎜のものがバラバラに入っています。一般的な材料は、1800㎜ほどの一定の長さ材料を貼りますが1本ものという継ぎ目のない材料はとても高価な材料です。また同じく1800㎜ほどでユニという材料がありますが、そちらは長さ方向に対し、短い材料が継いである材料になります。その間になるのが今回使っている乱尺材という床。配送されてきた床材をばらし、長さを分けて並べてバランスよくまたセンスよく貼っていく作業になります。床材は種類が豊富で樹種によって特徴が異なります。床が占める面積の割合は大きいので完成した時の雰囲気が変わります。床材では針葉樹と広葉樹で大きく変わりますが、日本人は基本的に素足で生活します。針葉樹のスギやヒノキは柔らかいので長時間の家事など歩いていても疲れにくく、肌触りがいいので素足でも気持ちがいいです。一方で物を落として傷つきやすい特徴があります。今回選んだオーク材は固くスギなどに比べ傷つきにくい材料になります。 上がオークで下がスギの赤身です。グレードによって節の数も変わってくるので小さなサンプルだけ見て決めるとイメージと違った!となってしまうことも…。自宅で使ったオークは広葉樹で堅いので実際に持ってみるとかなり重く感じます。私がオークを使った理由は床材だけでなく家具など幅広く使われ、和洋問わず長く愛されている樹種を使いたいという理由からです。 ご自宅を検討される際、たくさんの床材があり悩まれるかと思いますがご参考になさってください。 最後に弊社ではシートや単板を貼った合板フローリングと言われる材料は一切使いません。その理由ですが① 出来上がりが最上級によくあとは劣化するのみ② 傷がついても一般の方では直しようがない③ お手入れは特別なワックスが必要で基本的に一般の方が使わない材なので扱いが難しい④ 15年も経つとリフォームしたくなるぐらい見た目が悪い⑤ 呼吸をしない材料なので、汗ばんでいればペタペタする。足触りが悪い。無垢の材料を使うと① 出来上がった後は自然に色が変化し経年美を楽しめる② 傷がついた場合は部分的にやすりで削り、DIYで手入れが出来る③ お手入れはオイルを塗るだけ。ちょっとのことならお料理の油でもOK④ 全体が傷んで気になるなら、やすりをかけオイルを塗ると元通り⑤ 1年を通してさらっとしていて、足触りが気持ちいい 物価高により床材も価格は上がっています。でも体に触れる部分だからこそ、気持ちのいい材料を使いたいものです。気持ちのいい床で過ごされたい方、お問い合わせはこちらから。みなさまの家づくりの参考になれば幸いです。

11月の内覧会の見どころ②。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。今週末に予定させていただいている豊川市の新築内覧会。住まいの見どころをお伝えさせていただきます。 この住まいは東側道路の敷地になっていますが、一般的に東道路の場合、駐車場を南東の角にとります。南北に長い敷地であれば、その計画で問題ありませんが、この敷地の場合正方形に近いため南側に駐車場をとるとプライバシーのない庭が完成します。しょうがないといってしまえばそれまでですが、プライバシーのない庭が出来ると、大きな窓のカーテンがあけられない家になります。庭は人目が気になり、家の中にいても人目が気になる、そうなると落ち着いた生活ができないため出かけたくなる家となってしまいます。下の図のような計画が、一番一般的で、一番いまいちだと思います。 建物は間取りを考えるよりも先に、やることがあります。最初にこの敷地の一番いい場所を見つけ、その次に駐車場の位置を決めます。駐車場がリビングから丸見えなのは、先ほどお話しした通り落ち着きのない家になってしまうので絶対にそうならないような計画にします。そこで私が考えた配置が以下のような図になります。普段、買い物やお子様が乗り降りすることがおおい車は玄関先に。仕事のみの利用の車は道路側に。縦列を嫌う方がいますが、たまにくる来客のためなら問題ないでしょう。ここまでを決めた後に間取りを考えていきます。ここまでのプロセスを大事にしないと、出来上がった後の住まいは『家』はいいけどなんかいまいち…になってしまう可能性があります。外構計画まで入れておくことで、全体予算もぶれない計画となるわけです。プライベートな庭は廻りの目を気にせず楽しむことができます。朝食や昼食を外でとることもできるでしょう。この住まいは猫ちゃんがいますが、家族として、でも外に出すとご近所さんに迷惑が掛かってしまうのでデッキのベンチ部分に格子のある小屋が備わっています。この部分は家の中から自由に出入りが出来るため、猫ちゃんのための外気浴スペース。お施主さまとの会話の中から生まれたオリジナルアイテムです♪道路を挟んだ東側の住まいには2階の窓がなかったので、中庭のプライバシーは守られます。西側の建売の住まいからの視線も配慮し、見られることはありません。裸でプールに入っていても誰からも文句は言われないでしょう(笑)これからの時期は庭キャンプがおすすめかな。広すぎると落ち着かない空間になりますが、おおよそ20帖ぐらいの空間ですが草取りするにも嫌じゃない、ちょうどいい大きさ。週末だけ使うのはもったいないので、毎晩ここで楽しんでもらえると提案した私としてはとてもうれしく感じます。この囲まれた空間の良さは来てみないと絶対にわかりません。囲まれている材料が自然素材のスギ板というのも気持ちよさのポイントです。まだ予約はできますので、自宅で庭キャンプしたいという方はぜひお越しください。ご予約はこちらから。みなさまのご来場をお待ちしています。

木の家の引き渡し。
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豊橋の工務店。ニコハウス設計室代表、一級建築士の鈴木です。今月内覧会を開催させていただいたKさま邸。先日、お引渡しをさせていただきました。いつものお引渡しは、使い方を説明させていただきおおよそ30分ほどで鍵のお渡しをしていますが、いろいろな説明をとても熱心に聞いてくれるKさま。メモもとっていただき、また質問もいただくので一か所づついつも以上に念入りに使い方の説明をさせていただきました。必ずお伝えしなければいけないことの一つに24時間換気の清掃があります。弊社はダクト式の熱交換換気を採用させていただいておりますが、1か月に1回の清掃をお約束していただき提案しています。高気密になりすきま風はほぼないので、室内の換気は第一種換気扇頼りになります。この入口からの給気が減ってしまうと、室内環境が悪くなってしまうため絶対に掃除してくださいとのお願い。脚立だと大変なので換気扇をつける場所の天井高さはいつも2m程度。作業性は良好です♪やることリストその②、床下エアコンの使い方。これまでのエアコンの使い方とは全く変わります。基本的にはつけっぱなしで使っていただきますが日射熱を取り込める昼間は消すのもありでしょう。でも床下エアコンは床下にあります。リモコン受光部が床下のため入り切りするのがめんどくさい。そんな方にはエアコンとは別売りであるWi-Fiユニットをお勧めしています。数千円で変えますが、それを取り付けることでスマホで細かな時間設定ができ時間帯によって入り切り設定も可能です。太陽光がついているとはいえ、より脱炭素に向かうため、エネルギー消費量を減らすのはとてもいいこと。まだ弊社が遅れているなと思うこと。それはお施主さまにお渡しする書類の数々。今回も分厚い説明書と保証書をお渡ししましたがもう少しスリムにしたいと感じます。デジタルデータでもいいんだけど、使い勝手がいい人ばかりではないため悩ましい。いつも何かいいアイディアはないかと考えながらアナログ的に説明書をお渡ししています。お打ち合わせを重ね、自然とのかかわりに深く共感いただき自然に寄り添った暮らしがしたいということで、『鳥の巣箱』が欲しいといわれましたので私が設計施工し、それをプレゼントしました。ついでに断熱性能も計算してみました(笑)鳥の巣箱耐震等級:免振構造のため不要断熱性能:U値 8.0気密性能:測定不能 半年ほどの期間ではありますが、何度も足を運び見てきた現場。カギをお渡しすると、わが子が巣立っていく感覚になりいつも感慨深くなります。Kさまご新築おめでとうございます。気持ちのいいコンパクトな住まいになったなと実感しています。内覧会の際に庭でゆっくりしていると、その心地よさを実感いたしました。心地よさで出かけなくなり、おそらく毎週末のようにバーベキューをすることになるでしょう(笑)たくさんのお気遣いの品、本当にありがとうございました。お引渡し後の方が長いお付き合いになります。引き続きよろしくお願いいたします。

スギ板外壁は大丈夫?
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。弊社で最近多くなったスギ板外壁。内覧会でよく疑問を持たれますのでそのことについてお答えいしたいと思います。皆さん以下のような質問が多いです。① 木の外壁は高くないですか?② メンテナンスは大変じゃないですか?③ 腐らないですか?その他にもありますが大きいのが以上の3点。この疑問を解決していただこうと思います。読むのが面倒な方は弊社YouTubeチャンネル『ニコチャンネル』にも投稿しています。ぜひご覧いただき、木の外壁の検討をあれてみてはいかがでしょうか?ニコチャンネル 『木の外壁、疑問を解決します』はこちらから。その① 木の外壁は高くないですか?結論を先にお話しすると、ガルバリウムと同じぐらいです。弊社で使わないサイディングの金額も調べるとほぼ同じでした。一般的には高級な外壁のイメージを持たれるようですが、差額はほとんどありません。なぜなのかということですが、サイディングの場合はサイディングを貼る専門の業者がきます。その方たちは外壁を貼るのが仕事。それ以外の工事は一切やりません。工期通りに外壁がしあがっていればよく、その後現場にくることはありません。木の外壁は大工さんが貼ります。防水施工も責任を負いながら内部の造作工事と合わせて、天気を見ながら外壁の工事も行います。大工さんは木の外壁を貼り終えれば、室内の工事に取り掛かれますが、外壁屋さんは帰るだけ。それでも手間としては必要になります。時間の無駄がなくなるのは、イメージできるかなと思います。また廃材という点でサイディングの場合、貼った後のゴミは燃えない産業廃棄物になります。余った材料も、もちろん産業廃棄物です。木外壁の場合、木なのでウッドフェンスなどで流用することができます。産業廃棄物ではありますが、他のことに流用できるのもポイントです。材料は、荒材と言って表面がガサガサしている木を使います。その方が水が染み込まない、加工工程が減りコストを抑えられるからです。以上のようなことから弊社では、けして高価な材ではなくお値打ちに使える材料として皆さんに愛されています。その② メンテナンスは大変じゃないですか?ほとんどの方が大変だと思われていますが、それは一部で当たっていて、一部では間違った情報になります。当たっているという点では、製材してすぐの木は淡い木の色をしています。その色が好きだ!、もしくは塗装した木の色が好きだ!という方にとっては、塗装が必要になりますので定期的な塗装コストがかかります。逆に木本来の色であるグレーがいい!という方にとっては色の変化を経年美化として楽しめば、塗装の必要は一切なくなります。再塗装なし。塗装という点ではメンテナンスフリーになるわけです。色の変化が許容できる方限定になるので、あなた自身でメンテナンスは大変なのか、そうでないのかが分かれます。このお話の際にいつも話題に出す神社。『お近くの神社は塗り替えやメンテナンスを頻繁にしていますか?』おそらくしていないでしょう。というかあなたが生まれたころからそのままの姿でしょう♪③ 腐らないですか?この質問もとても多くいただきます。おそらく木製デッキで腐っているのを何度も見聞きしてきたからだと思われます。結論を先にお伝えすると、乾けば腐りません。乾かないなら腐ります。外壁はデッキのように水平に貼るわけではありません。壁面に貼るので、水がたまる心配がありません。木は水分があることにより腐朽菌が発生し腐ります。雨が降った翌日でもすぐに乾いてしまうので、腐っていく心配はほとんどしなくていいでしょう。ただし、乾くような施工がされていない場合、通気胴縁の通気が不十分、水がとどまる箇所がある、そういった場合はその部分から腐っていくことがあるため、施工には十分な注意が必要です。もし万が一腐ったりした場合、木の外壁の張り方によって、再施工交換は容易にできます。この点が木外壁の最大のメリットです。一般的なサイディング、ガルバリウム、塗り壁などは部分補修が不可能です。その点、木の外壁は廃盤がなく部分補修が可能です。がんばればDIYでご主人さまでも直せます。また1枚当たりの金額も2000円でおつりがくるぐらいなので、外壁再塗装などに比べたら明らかにお値打ちでしょう。木の外壁の心配する点をいくつかお伝えいたしました。この内容は弊社YouTubeチャンネル『ニコチャンネル』にも投稿しています。ぜひご覧いただき、木の外壁の検討をあれてみてはいかがでしょうか?ニコチャンネル 『木の外壁、疑問を解決します』はこちらから。景色に馴染み、地域に馴染む。ご近所にも喜ばれる木の外壁、日本の景色を昔のような美しい景色へと取り戻しましょう。
