COLUMN住まいの情報

2024年の記事(181件)

記事一覧へ

20坪平屋のお引渡し

up - スタッフブログ
豊橋で施工させていただいた20坪のIKさま邸。内覧会を終え、先日お引き渡しをさせていただきました。3階建てからの建て替え案件でしたが、コンパクトにまとまったとてもいい住まいとなりました。建て替え前の建物は私が建築を志した専門学校で教えていただいた先生による設計の建物。その先生は奥様より先に旅立たれ、空から私の仕事ぶりを見ていただいているようで気の引き締まる仕事となりました。縁あってお仕事させていただきましたが、とても感慨深い。これまでは2階のLDKだったため、庭がとても遠かったのですがこれからは庭へのアクセスもしやすくなりました。大事な24時間の熱交換換気扇のお掃除説明。月に1回の掃除を約束していただいてますがしっかりした換気量により室内環境が保たれます。外気を自然に取り入れる第三種換気に比べ、梅雨時期の湿度対策でも効果的。私の住んでいるリノベモデルは第三種換気をつけていますが、それと比較するとみなさんの住まいは10%程度湿度が低くなっています。リノベモデルの頃はまだまだ勉強不足でした(汗)内覧会に来られた方々は皆さん同じように『20坪には思えない、広がりを感じる』といっていただけ、設計者としてとてもうれしかったです♪弊社は設計が上手になるよう日々勉強をしています。設計手法の『抜け』というものを使い、視線が室内壁にぶつかることなく屋外へ抜けていき、さらにはその先の植栽へと抜けます。これを建物のあちこちで表現することで、空間以上の広がりを得られ広く感じるというもの。そんなことも内覧会では説明させていただきました。この住まいもご要望により、冬は床下エアコンを採用され、夏もエアコン1台で過ごす省エネな住まいです。少ないエネルギーで快適に過ごすには、住まい手の工夫も必要になります。新築初年度はみなさまは初心者なので、その手ほどきの意味も込めて弊社では室温を1年間保証するということをしています。そのための過ごし方マニュアルはとーっても大事。これまでは植栽をしても、名前のお伝えができていませんでした。これまでのみなさまごめんなさい。これからは植物1本ずつ名札をつけさせていただくことにしました。わずかな気遣いかもしれませんが、IKさまにも喜んでいただけとてもうれしく思います。 出会いから1年ほどのIKさま。いつも心遣いをいただき、本当にありがとうございました。お引渡しということでいったん区切りになりますが、今後も引き続きよろしくお願いいたします。週末、温湿度計の設置もよろしくお願いいたします。

リノベーション相談会のお知らせ

up - お知らせ
ご予約はこちらから。新築から30年もすると機器類が壊れたり,生活スタイルの変化で変えたい部分がでてきます。解体して新築か?リノベーションか?迷われることもあると思います。弊社がおすすめしたいリノベーション向け建物の特徴は① 構造がしっかりしている(上下の柱の位置がそろっている)② 雨漏りしてなく、屋根が瓦かガルバである以上の二点です。新築には手がでないけど・・・という方は上記二点を見て中古物件を探されることをおすすめします。中古を検討の方で、購入に迷っている物件があれば間取りをお持ちください。アドバイスいたします。二点を考慮の上、絶対におすすめしたいのが断熱改修。水廻りは機器類が壊れたという決定的なことがない限り優先順位を低く考えることをおすすめします。理由は生活をする上で,新しくなるだけで快適性において何も変わらないからです。新しくしてもしばらくすると飽きます。クロスも同じだと考えています。『断熱改修』は住み心地が劇的に変わります。高断熱の住まいを体験することが一番なので弊社リノベモデルを体感されるのがおすすめですが,これまでの住まいは何だったんだ?!というぐらいに過ごしやすくなります。電気使用量が少なくても広い範囲を暖めたり涼しくしたりできますので経済的です。家全体をやらなくてもエリア断熱といって家の一部を高断熱化することも可能なので居住時間の長いLDK+水廻り+寝室をやるのは生活がその中で完結でき,快適さが体感できます。快適で省エネな住まいは健康にもつながり、日々の生活に心地よい日常をもたらします。ご予約はこちらから。

温湿度計を設置しながら。

up - スタッフブログ
先月お引渡しをさせていただいた田原市のKさま邸。見守りの温湿度計を置かせていただこうと思い訪問してきました。生活がはじまり、家具や雑貨、おもちゃなどが並んでいると、子供が巣立っていったようなそんな感慨深い気持ちになります。お子様がいるので、おもちゃが出ているのは当たり前ですが生活感がでたことで建物がよりよくなったように感じます。生活感があるこの感じを皆さんに見てもらいたい、そう思えるとてもいいコーディネート。元々お持ちだった家具だったりがちょうどいい感じで建物に馴染んでいます。私の設計が良かったのでしょう(笑)温湿度計を設置している間に、住んでみてどうでしたか?などいろいろな質問もさせていただきました。とくに印象的だったのが、Kさまらしくたくさんのお知り合いお友達が家に遊びに来るということ。中庭的なところにはプールが出ていましたが、ここにたくさんのお友達がきてお子様たちは芝生広場で遊び、親御さんたちは濡れ縁にならんでおしゃべり。私が理想とした使い方をしていただいていてとてもうれしい♪個人的に一番大好きな、太平洋を望むスタディーコーナー。子供部屋への廊下を兼ねています。長ーいカウンターなので近所の子供たちも合わせて5人ぐらいで宿題やったりしているそうです。このカウンターからは中庭で遊んでいる子供たちが見え、コミュニケーションの取れる距離感を喜んでいただけてました。せっかくの場所なので、子供たちが楽しそうにしているときにあらためて訪問したいなと思いました。ちょっと残念だったのが玄関わきのヤマボウシが枯れかかっていました。これから暑くなるので、夏の植え替えは我慢した方がいいかもしれません。様子を見て、復活してくれればいいのですがダメだったら植え替えですね。ご心配をおかけします。もうひとつジューンベリーの木は毛虫の団体さまに葉を食べられていました。これまであまりなかったことなので、なんでかな?ということでこちらも様子見が必要です。 外での立ち話の際にお聞きしたのですが、ハウスメーカーでは植栽が1本10万円近くするそうです。同時期に施工されていたお友達がいて、そのお宅の予算から数本しか植わらないんじゃないかと思ったそうですがその心配をよそにたくさんの植栽と芝庭を施工させていただきました。住まいの動画はこちらから置かせていただいた温湿度計。新しい家に住むようになってさらっとしていて気持ちいい、梅雨でも気にならないと喜んでいただいてます。まだ冬を経験していなく、初年度のため、床下土間コンクリートからの湿気は気になりますので湿度への配慮は必要です。室温は家全体で安定していますので、ほっとしています。今後は温湿度をモニタリングしながら、異常な数字が出たらおせっかいにいろいろアドバイス。引き渡した後のおせっかい。これがニコハウス設計室のやっかいなところです(笑) Kさま楽しい時間をありがとうございました。嬉しそうに話していただけてる姿を見るだけでとてもうれしい気持ちになります。今後もよろしくお願いいたします。

…エアコンが効かない。

up - 住まいの情報
いつもホームページをご覧いただきありがとうございます。先日エアコンが効かないというトラブルがありましたので、なぜだったのか?ということを書きたいと思います。弊社は夏もエアコン1台のみで家じゅうを冷房する方式をとっています。たくさんのエアコンを使えば室温安定は簡単なのですが、エアコン導入コスト、故障時、交換時、室外機の置き場、光熱費などせっかく高断熱高気密の家を造ってもそのスペックを活かさずに住むことになります(これまでの家と一緒)それはとても無駄なことなので、できる限り少ないエネルギーで快適に暮らせるよう工夫し、提案をしています。 トラブルの状況:数日前まで涼しく快適だったのに、ぜんぜん冷えなくなった。機器の故障ではない。床下が25℃ 湿度70%、その他の部屋、数日前まで26℃だったが軒並み30℃付近 湿度50%。弊社は建築後1年の間、温湿度をモニタリングしてアドバイスしています。大ピンチだったので、その日の夕方急いでお施主様の家へ行ってきました。 確認させていただいたところ3点気になりました。1点目:エアコンが除湿自動運転になっている2点目:室内の空気を動かす換気扇が止まっている3点目:西日を受ける箇所に日除けが設置していない 『1点目:エアコンが除湿自動運転になっている』についてこの住まいは共働きのため、すべて室内干しをしています。洗濯物のそばにエアコンがあるので除湿として使われていました。でも部屋の湿度は50%。すでにカラッとしていますので除湿運転はものすごく控えめ。おまけに自動運転のため冷風もほとんど出ていませんでした。対策:冷房運転に切り替え、風量を強運転にしました。電気代を使いそうな風量強運転ですが設定温度を下げるよりもよほど省エネです。また遠くまで冷気を飛ばすので1台運転の場合は風量強運転が基本 『2点目:室内の空気を動かす換気扇が止まっている』エアコン1台で過ごすため、室内の空気を動かすような仕組みを取っています。(詳しくはお伝え出来ません、事務所か見学会にお越しください)たかが換気扇ですが、されど換気扇。高気密だと換気扇を動かすだけで室内の空気がとても素直に移動します。その動きを止めてしまうと地面を這うように移動する少しの冷気では部屋を冷やすことが難しくなります。そこへ除湿運転の弱風運転が重なっていました。対策:室内空気を動かす換気扇のスイッチを入れました。聞き取りではつい最近まで動いていた…とのことでしたので念には念をということで、室内空気がより動くような位置へ移動させていただきました 『3点目:西日を受ける箇所に日除けが設置していない』高断熱の家だからまあいっかとなりがちな、東西の日差し対策。これはとても重要です。植栽で和らげる予定ですがまだ大きな成長をしていませんので人工的にする必要があります。東西面は時間帯で350W/㎡近い熱が入ってきます。それを一定の性能を持ったガラスでやわらげ室内に侵入します。室内側で防ぐ場合、何もしていない場合に比べ3割減ぐらいですが、外部で防ぐと8割も減らせます。※わかりやすく㎡をなくします350Wをガラスとカーテンで防ぐと100Wぐらい室内に侵入します。この熱がエアコンと戦う元となります。350Wをガラスと外側の日よけで防ぐと35Wぐらいまで減らせます。エアコンに少し余裕がでます。曇りだろうと外が暑ければ入ってきますので油断はできません。西日の方が悪そうに感じますが、外気が暑くなる前の東の陽なのか、外気の暖まったあとの西側の陽なのかの違いなのでどちらも一緒。できれば両方防いであげましょう。もう一つ、地面の照り返しも注意しましょう。対策:北のハキダシ窓からの北西の日射がきつく感じるようなので、タープの検討をしていただくことになりました その後見守っていますが、無事解消されました。温度は1℃差程度で安定し、湿度も低い状態を保っています。エアコンの消費電力も昼間ならこれぐらいでしょう。 毎年のように異常な酷暑となり、しっかりした暑さ対策が必要になってきました。箱型の建物の吹き抜けなどで、庇なく窓がついている家を見ますが、いったいどんなことになっているんだろうと想像するだけでぞっとします。エアコン入れてもたぶん日射と輻射熱で室内はぐったりしているでしょう。見た目と性能だけでなく、日射のこともちゃんと考えて家造りすることをおすすめいたします。考えた家づくりをご希望の方はこちらから。30年以上、毎年暑さと戦うのはやめましょう(汗)

DIYで建築参加。

up - スタッフブログ
豊川市で施工中のMさま邸。お施主さまがお休みを利用して少しづつ外壁塗装を進めてくれています。弊社でおすすめしている『DIYでの建築参加』の住まいです。塗装しているのは外壁のスギ板。ウッドロングエコ塗装です。ウッドロングエコは新品のスギの板を経年美化したような美しい色目に変えてくれる完全自然素材の塗料です。人体に害もなく、塗りやすいので一般の方でも扱いやすい材料です。お施主さまから写真を送っていただきました。お子様も家づくりに参加。みーんなで造った住まいはお子様の成長過程でとてもいい思い出になるのではないでしょうか♪毎日「お家出来たかなぁ?」と楽しみにしてくれているそうで、私たちも励みになります。梅雨はどこ?という天気が続きますのでその間に外壁を貼り終われば、足場も解体できます。遠目に見える桜の木を借景に木外壁の落ち着いた佇まいが楽しみです。屋内は石膏ボードの工事と天井板の工事が進んでいます。木視率が高くなるので、包まれた落ち着いた空間に変わっていきます。暑い日が続きますが棟梁、引き続きよろしくお願いいたします。

夏エアコンと断熱改修のすすめ。

up - 住まいの情報
急に暑くなってきましたので、夏のエアコンのことを緊急で書くことにいたしました。節電だったり、脱炭素社会ということでエアコンを我慢するということを考えてしまいますが命の危険にさらされますので絶対にやめていただきたい。『我慢は美徳』の日本ですが、暑さについては間違いです。お金をかけずに脱炭素を考えるなら、いつもいる場所をエリア断熱して乗り切ることをおおすすめしています。国交省作成:部分断熱改修の消費者向けパンフレット(PDF形式:2,382KB)PDF形式をご参考になさって下さい。子育てエコホーム支援事業には対応しておりますので、断熱工事に対してはほぼ使えます。ものすごくいい内容なのですが読むのがめんどくさい方は直接相談にお越しください。お問い合わせはこちらからこちらから営業することはありませんのでご安心ください。 エリア断熱を内側で施工するのが一番費用が抑えられます。そうすることで断熱性能だけでなく、気密と結露にも有利に働きエアコンの効き方が劇的に変わります。(夏も冬もどちらも)① 暑い夏(寒い冬)の電気代が気になる方② 新築は高いから中古住宅の購入を考えている方③ 家全体をきれいにリフォームしようと考えている方上記の方は全て断熱することを徹底的におすすめしたい人たちです。工事に費用がかかるから、今のままでいいんじゃないの?と思った方は以下を参考にしてください。空調にかかる電気代の目安は、使わない時期と使っている時期の電気代の金額差で把握できます。(本当は給湯エネルギーの費用もかわってますが)今ならだいたい1KWあたり33円ぐらいで計算すればわかります。(中部電力圏内)その費用差をいつまで払い続けるのか、いつまで住み続けるのかで、掛けられる費用が変わってきます。5年程度だったら断熱しなくてもいいけど、まだ30年住むよ、とのことなら絶対に断熱することをおすすめします。室内環境だけでなく健康にもつながります。安くしようと③家全体を表面だけきれいにしたリフォームをすると、元々の家から性能面で何もかわらないため、引き続き夏冬ともに結露をし、カビなどによる健康被害にも悩まされるでしょう。②新築は高いから中古住宅の購入を考えている方はせっかくなので、購入前に耐震のことも考えましょう。耐震性能のあるなしは1階の間取りと2階の間取りを重ねてみるとよくわかります。木造軸組み工法の場合、耐震性は1階の柱の位置に、2階の柱があるのか、ないのかで大きく変わってきます。間取りを重ねて1階と2階の壁柱位置がずれてたらその建物はやめておきましょう。ちょっと専門的なので構造知識のある建築屋さんに確認してから購入する方がいいです。声を大にして言いたいのですが、構造がしっかりした建物とそうでない建物は建築時期が同じでも強さが全然違います。筋交いが入っている、耐震診断で大丈夫そう、だけでは判断しないようにしましょう。水平構面の強度など、不動産屋さんでは絶対にわからない内容まで配慮して購入することがその先のリフォーム工事費用に大きな違いが生まれます。 最後に断熱をするメリットは、住み続ける限りその恩恵を意識せずに受けられる点です。同じく耐震性能も、住み続ける限り命を守ってくれる可能性が飛躍的に向上します。様々なものの物価高により、建築費用もどんどん上がっています。壊して建て替えるだけでなく、骨組みがしっかりしているのならリフォームをして住み続けることはとてもいいことだと思います。夏エアコンの話からリフォームの話になりましたが、性能がしっかりしているうえでその先をデザインする。それが大事だと考えます。お問い合わせはこちらから

仕上げに向けて。

up - スタッフブログ
昨日から急に暑くなり、蝉の声も聞こえてきそうなうだる暑さ。みなさまお身体のケア十分ご注意ください。近いうちにブログに上げますが、夏エアコンは冬に比べ消費電力は少ないので、無理せずエアコンを賢く使うことが何より大事です。暑さ対策のまずは①窓の外、屋外側での日射遮蔽(すだれなど)、②エアコン の順番です。湿度のことも近々住まいの情報で書きますが、外気は30℃ 湿度70%以上だったりして、なかなか室内の湿度を下げるのは難しい。除湿をがんばろうとするぐらいなら設定温度を1℃下げたほうがよほど省エネで効果的です。十分な対策をして夏を乗り切りましょう。 豊橋市で施工中のKさま邸。大工工事が終わり、造作家具などの木部の塗装も終わりました。コンパクトなのですが、視線を抜くための窓があちこちに設けてあり、その先に居場所を造っていたり植栽がされたりする計画のため、とても広く見えます。『抜け』は建築の手法の1つ。この建物は南だけでなく北側にもはきだし窓がありますが、南北にデッキを持つ珍しい建物です。なぜそうしたのか?デッキはそのまま裸足で出ていくととても気持ちいいのですが、初夏から秋にかけては日陰の方が気持ちいいです。タープだけでは防げない日射もありますので、夏に使える北側デッキをしつらえています。お子様のプールなどにも最適かなと思います。屋外の景色がよくなかったり、無駄な場所には窓をつけないので、暗くなってしまう部分が出てきます。構造的に問題ない箇所は室内側であえて開口をとり、お隣の部屋から光を呼び込む工夫もしています。まだデッキだけがポツンとある庭ですが、お盆明けぐらいからは外構工事で外キッチンなどの施工が進みます。全て出来上がると、毎日外で食事したくなるような気持ちのいい空間が現れます。9月末から10月中旬にかけて内覧会を行います。23号バイパスから近く、アクセスもしやすい場所になりますので、みなさまの来場をお待ちしています。本当は暑い時期にご案内できると、夏の室内状況の体感ができいいのかなとは思いますが。 6帖エアコン1台での夏の室内体験は週末の内覧会がとてもよさそうです♪ご予約はこちらから。空いている時間がございますので、みなさまぜひお越しください。週末も外はとても暑そうですが、室内はびっくりするぐらい快適です。

外壁材を選ぶ基準

up - 住まいの情報
いつもホームページをご覧いただきありがとうございます。今回のテーマは『外壁を選ぶ基準』です。日本サッシ協会によると2024年の調査での住宅用建材使用状況のシェア率です。窯業系サイディングが圧倒的に多いのですが弊社では使用しないこととしています。なぜ使わないのか?結論を先にお伝えすると、耐久性、メンテナンス性、景観、本質を重視し、ご提案しているからです。外壁材は大きく分けて『① 塗膜により吸水しない材(工業製品)』、『② 塗膜はなく吸水するが性能を維持する材(自然素材)』、『③ 焼き物外壁』の3つに分かれます。ここからはそれぞれの外壁材のメリットとデメリットです。 ① 塗膜による吸水しない材(工業製品)窯業系サイディング、ALC、リシンなどの吹付、ジョリパッドなどに代表される塗装の膜を作って防水する外壁です。初期費用がお値打ちなものが多く、日本の8割以上がこの外壁を採用しています。上記全ての材料が『塗装の膜』によって基材が守られている仕組みで、逆にいうと『塗装の膜』がダメになったら吸水しだし、ほっておくと強度が保たれずぼろぼろになってしまうのが特徴です。そのため10年ごとぐらいの塗り替えは必須。デザインは様々なものがあり、職人ごとの力量による仕上げの違いがあまりないため、ハウスメーカーなどをはじめとした採用率が高いわけです。使いやすい反面、先々の塗装でお金のかかる外壁。塗った直後が最高に美しくあとは劣化するのみで、10年経った後にまた新品のような表情になるところが自然でなく、不自然だと感じます。建物は自然の中に建てるものだから、例えば森の中の魔女の家がサイディングの家だったとしたら絶対におかしいと気づくはずです。塗装を後回しにすると、基材が吸水し、強度を保てなくなります。傷んだ際の張替えが難しく、おおよそ柄は廃盤になっているため、全面張替えとなるリスクも高いでしょう。お金がかかり、メンテナンス性が悪く、不自然なので弊社では使わないこととしています。 ① ’ 塗膜による吸水しない材(ガルバリウム鋼板)ガルバリウムも塗装によって表面を保護していますが①の材料と違う点は、その基材自体が吸水せず、傷みにくいという点です。街中でも多く見かけますが、軒ありのガルバリウム外壁は要注意です。空気中には様々なほこりがとんでいて、ガルバに帯びる静電気のせいかガルバリウムに付着します。雨で洗い流される部分(屋根など)は大丈夫なのですが、軒を出した家の外壁にガルバリウムを使うと軒下だけ雨で洗い流されません。私も昔は軒ありガルバリウムを使っていましたが、地域によっては2,3年でも軒下あたりに白さびが出てくるでしょう。どうしても軒ありガルバリウムにしたい方には、屋根下あたりの外壁をたまに洗ってくださいとお伝えします。(2階建てだとなかなか難しいのですが) ②塗膜はなく吸水するが性能を維持する材(自然素材)弊社で採用率の多い木外壁、そとん壁・モルタルなどの塗り壁系の外壁材です。(ジョリパッドなどの樹脂系塗り壁は①なので違います)弊社の場合、木外壁は高級でなくガルバリウムの外壁と同じぐらいの費用で施工可能です。全国平均で採用率が圧倒的に低い理由は、費用の面と職人の手により仕上がりの差が出るということからだと思われます。また木外壁の場合は木が傷むという懸念からさけられるのかなと思います。傷んで見える(劣化が早くみえる)最大の原因は、『①塗膜により吸水しない材』との合わせ技が一番の原因だと考えます。①の材はできた瞬間が最大に美しく、それを保とうとするが10年後ぐらいに急にがたつく材料。②はできた瞬間の表情から年数が経っただけ変化が生まれる(経年美化)材料。根本的に『質』が違います。合わせて使う材ではありません。初期費用はサイディングに比べれば高くなると思いますが、その後の手の入れやすさが違います。傷んでも、絶対に廃盤がありませんので部分的に張り替えること(塗り替えること)が可能で、塗装するとしてもDIYにて施工が可能です。10年経てば、10年経った表情を見せる、それが自然素材の良さです♪ ③焼き物外壁タイルに代表する焼き物の外壁。吸水しないし、表情を変えることもない不老不死のような材料です…。でも弊社の場合はおすすめしていません。理由として、タイルが傷むことはなくても地震などで揺らされると下地のサイディングから剥離して割れます。そのころには柄が廃盤になっているため部分的な再施工ができません。もう一つ、建物自体が重くなること。地震力による建物への影響の計算式には重さが掛け算でかかわってきます。軽いほうがどう考えても有利。メンテナンス性は良さそうなのですが、再施工がほぼ不可能で建物が重くなる。長い年月が経っても表情が変わらない、年数を重ねた味わいは一切ないのが不自然だと感じます。とても高いお金を払った割には、3、40年後に傷んでいる際には、直すことが一番大変な材料だと思います。(パッチワークなら大きなお金にはなりませんが…、見た目はちょっと) 外壁材は様々な特徴があり、でも基本的には会社ごとのおすすめのものを選びがち。あとはインスタで見た、よさそうな写真をもとに髪型をまねるように、外壁材も真似てみたり。でも大事なのは長期的に見たときの耐久性、メンテナンス性ではないでしょうか。また自分ちだから何色の外壁でもいいじゃん、何色に塗ってもいいじゃんってことはおかしいと思います。地域や景色に馴染み、自然に寄り添うこと、弊社はそれが大事だと考えています。

梅雨明けの上棟に向けて。

up - スタッフブログ
豊橋市で施工中のOさま邸。梅雨前にコンクリートが打ち終わり、晴れ間を見て型枠を外すことができました。久しぶりに、住宅地でのお仕事。敷地が52坪なので、作業車が重ならないように作業計画を進めています。この敷地に30坪ほどの建物を計画していきますが、駐車場は2台分+アプローチ。そして庭側には囲まれ感のあるプライベートな外キッチンのある空間が完成します。この住まいも床下エアコンを採用されましたので、地中梁のあるシンプルな基礎。床下点検もしやすそうです♪すぐにでも上棟作業ができる状態ではありますが、まだ梅雨真っ最中。高気密高断熱の弊社の建物は雨対策ができるまでは、なるべく濡らしたくないと考えています。そのため、お施主さまにもその旨お伝えして、約3週間ほど基礎の養生期間とさせていただきます。上棟は梅雨明け(勝手な予定(汗)の7月末頃を予定しています。ニコハウス設計室初のワントーンの外観の住まいが年明け1月頃に完成予定です。落ち着いた佇まいの和モダン的な住まい。内覧会も開催予定をしておりますので、皆様よろしくお願いいたします。

完成時の気密測定。

up - スタッフブログ
豊橋市で完成した平屋のIKさま邸。20坪でものすごーくコンパクトなのですが、個室が2つと趣味室もあって4人家族ぐらいなら十分な広さ。社内でも、これぐらいの方が家族の距離も近くいいんじゃないかと話しています。小さい住まいは、エアコンなどの冷暖にかかる気積が少ないので光熱費に有利です。また外壁などの面積も少なくメンテナンスも有利。来週には内覧会を開催しますので、予算を抑えたコンパクトな住まいをご検討の方はぜひいらしてください。 そのIKさま邸でいつものように完成時の気密測定を行いました。玄関ドアは開き戸を徹底しておすすめしています。引き戸は気密を考えると、とても不利に働くから。打ち合わせの時にはしつこいぐらい(汗)に開き戸をおすすめし、どうしてもって方にはこちらが折れて(笑)引き戸採用いたします。今回のIKさま邸は気密が悪くなってしまう引き戸。気密測定の際に、玄関ドアからどのぐらい漏れているか、風量計を当ててみましたが、風を感じるぐらいに漏れてました。隙間数字が少し悪く出てしまうかなと心配していましたが、一度目は測定エラーがでてちょっと安心。二度目の測定で無事はかることができました。総相当隙間面積は13平方センチでC値は0.14でした。引き戸を使ってもいつも通りの気密の性能がでたので、最近の引き戸はよくなってきているのかなと思いました。私たちの引き戸への対応がこれまでよりも柔軟になりそうです(笑) この建物の内覧会は7月6日(土)、7月7日(日)の2日間。ぜひお越しください。コストチャレンジやコンパクトな提案の際のコツもお伝えいたします。ご予約はこちらから。みなさまよろしくお願いいたします。

7月の完成内覧会のお知らせ。

up - お知らせ
豊橋市で施工させていただきました『趣味を愉しむ平屋の住まい』にて、完成内覧会をさせていただくことになりました。元々は3階建てにお住まいだったお施主さまの平屋への建て替え案件です。20坪ぐらいでコストは抑えて…、の要望には個室が2つ+趣味室ということで高性能な建物らしく、無駄を省き居場所を造る。来客時にみんなで過ごすリビング空間も十分な広さを確保してあげたいということで要望をぎゅぎゅぎゅっと詰め込んだ住まいです。プライバシーに配慮されたお庭を持つ、気持ちのいい住まいとなりました。※終了いたしました建物の特徴□ 木陰を愉しむ自然のゆらぎのあるリビング□ 雨の日もお庭を眺められる屋根付きデッキ空間□ 個室も心地よくする北側の庭□ エアコン1台での涼しさ体験□ なつかしい井戸のある生活規模延床面積 67.89㎡(20.5坪)建物性能耐震等級:許容応力度計算による耐震等級3断熱性能:Ua値 0.32隙間性能:C値 0.14設計性能評価取得空調計画第一種熱交換ダクト式換気冬用:床下エアコン 6帖用サイズ夏用:エアコン 6帖用サイズ 

スタッフ自邸、地鎮祭。

up - スタッフブログ
設計アシスタントの鈴田です。先日我が家の地鎮祭を執り行いました。 土地を探し始めてからあっという間に1年が経ちました。建築会社を決めるのも大変ですが、土地がない方は土地探しからのスタートでさらに大変です。私は地元の不動産屋さんを巡って「掘り出し物があるよ!」と声を掛けていただき、今の土地に出会いました。今はネットで何でも調べることができますが、人との繋がりも大事だと実感しています。 さて、地鎮祭は梅雨の晴れ間に行うことができました。子供たちと鋤(すき)を持ったり、土地の四隅を清めたり、おそらく一生に一回のイベントを存分に楽しめました。 約30枚の図面が書き終わり、社内で検討を重ね、まだまだ課題がたくさんありますが、来月着工します。緑が多く、静かな環境に馴染む家を考えました。これからも現場のことや学んだことをブログにしたいと思います。