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スタッフブログ(548件)
記事一覧へ仕上げ工事に向けて。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。豊橋市で新築施工中のIさま邸。仕上げ工事に向けてお施主さまのDIYオイル塗装が進んでいます。建物は間口が7.28m 奥行が6.37m、とてもコンパクトな建物にお風呂だけぽこっと飛び出した平面計画。当初提案した大きさの中にお風呂も入れたいと思ていましたが、お施主さまのこれまでの実体験でお風呂は気持ちよく大きくしたいとのことでいつもは使わない大きさのお風呂を使っています。気持ちのいいはきだし窓のあるお風呂でデッキとつながっているので、外気浴ができます♪計画はいつも通り、四方八方の窓からの抜け感を利用し、利用できる借景は使わせていただく作戦。玄関入ると正面に梅の木の借景が見えてきます。奥が明るいと魅力を感じその方向に視線が向きます。手前が暗いことで奥の明るさが活きる。日本には陰影礼讃と呼ばれる影の魅力があります。谷崎潤一郎さんの著書が有名です。ただただ明るい家を作ってしまうと事務所や教室のように変化のない明るい家になります。気持ちが上向いている時だけでなく、沈んでいるときもあるでしょう。そんな浮き沈みのある私たちを受け止めてくれるのが住まいになります。明と暗を大切に考えて住まいを計画するのが弊社の考え方です。外観はかわいらしい横貼りのスギ板。下見板貼りという方法です。外構の打ち合わせをさせていただき、これで打ち合わせは全て終了。宿題は造作ソファーの布地を何色にするか?です。Iさま、ご検討よろしくお願いいたします。家は素朴な自然素材なので何を選んでも違和感なく溶け込むでしょう。

住まい手らしさ。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。豊橋市で2年前にお引渡しさせていただいたFさま邸。建物の一部20坪ほどを、リノベーションにて断熱改修工事させていただいた現場の2年点検に伺いました。建築当時から2年経つと、住まい手の色によって建物がよりよくなっています。インスタなどでは、クロスを何にするか?アクセントに〇〇使ってみました、などありますが、弊社はベースとなる建物はなるべく飾りつけをせず素朴に仕上げます。自然素材を使っているのはそういった理由もあります。ベースとなる建物の素材が色濃く出ていると、そこに置く家具や椅子なども選択肢の幅が狭まります。そうなると、そのしつらえに飽きたときにはまたリフォームとなり無駄にお金がかかってしまいます。なるべく素材だけが活きるようお伝えし,施工させていただいてます。点検をさせていただきましたが特に悪い部分はなく、2年間快適に過ごしていただき弊社としても大変うれしく思います。以前から懸念されていた屋根からの雨漏りですが、台風などの一時的な暴風雨の時だけしか見られませんので、引き続き様子見となりました。雨漏りはその内容の見極めが大切です。常日頃から雨漏りしている場合は、構造部材が濡れによって腐敗し、構造耐力を満たさなくなりますので早急な対応が必要です。一時的な雨漏りは濡れたとしてもまた乾き、構造的な影響はほぼないため早急な対策は必要がありません。 雨漏りは簡単には直せません。中途半端に手をだすと、別の場所から発生したり応急的な処置になりがちです。どうせやるなら徹底的に。ということで引き続き状況確認をよろしくお願いいたします。Fさまは革製品の手作り制作をされていて、(私もバックは2つ購入いたしました)手作りの革バックは私がつくる自然素材の長く愛せる住まいとコンセプトは同じ。いいものを長く愛用する。 Fさま点検でのお伺いありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。

のどかな基礎工事。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。田原市で基礎施工がはじまったIさま邸。今回も基礎断熱の工法で施工させていただきます。先月内覧会のあった岡崎と同じように、見える景色がのどかな現場。機械が動いていなければ鳥の鳴き声ぐらいしか聞こえません。弊社の基礎断熱は土間下にスタイロフォームを全面に敷きます。地中梁部分の断熱はありません。なぜこの部分は断熱しないのか?というと、加工にものすごく手間がかかるからです。手間をかける=費用をかけることになりますが、そこまでを求めていないのが弊社のやり方。また一般的に地中部分の断熱は防蟻処理された断熱を利用するケースも多いのですが、ものすごく高価なので弊社では薬剤による防蟻処理をした後にスタイロ(断熱材)を敷くようにしています。薬剤の防蟻処理の高価は5年なのでもしかしてその先に食害されることもあるかもしれませんが、全ての断熱材を食い尽くされることはないだろうとの考えです。そもそも断熱材に栄養はないのでその心配はないでしょう。基礎の立ち上がりはコンクリート打ち込み前に設置して、コンクリートと密着させます。基礎断熱材を打ち込み後に設置すると、完全な密着をせず隙間での結露の恐れがあるからです。少しでも結露リスクを減らすため、弊社ではこのような施工方法を取っています。それにしてものどかです。この現場は月末に上棟を予定しています。安全第一で進めてまいります。

庭の大切さ。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室 二級建築士で設計アシスタントの鈴田です。 新しい家に住み始めてから1週間が経ちました。まずは自分でやってみる!精神で引っ越し業者を頼んでいないのでまだまだやることがたくさんです。そんな忙しい中でも朝起きて寝室からリビングに行くと庭の景色が広がり、とても癒されます。子供たちも目が覚めない中、ぼーーっとみる庭の景色がお気に入りのようです。鳥が遊びに来たよ!あっこのお花かわいいね!と毎朝外に出て小さなじょうろで木々に水をあげてくれます。 ジューンベリーの花が咲き終わると今日はつつじの花が咲いていました。つぼみの花をみるとどんな花が咲くのかなとわくわくしています。家の中から植栽のゆらぎを見ていると気持ちがとても穏やかな気持ちになります。毎日変化があり、楽しみができて庭をつくって本当に良かったと思います。 現場監督をさせていただいている、豊橋市で施工中のI様邸。大工さんの造作工事も終わりが近づいてきました。 I様邸の植栽工事は6月を予定しています。植栽が入ると家はここからさらによくなります。建物だけで終わりではなく、庭とつながることで居心地の良さ生まれ、愉しめる住まいになります。いよいよ今週末からIさまによる木部塗装のDIYが始まります。しっかり準備運動さされたと思いますので、気合を入れて施工をお願いします。自然塗料は自然発火のおそれのある材料になりますので、お伝えしたり使った道具はしっかり水で濡らして処分をしてください。よろしくお願いいたします。

四季を望む住まいのお引渡し。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。岡崎市で先月内覧会を開催させていただいたKさま邸。先日、お引渡しをさせていただきました。内覧会では来られた皆さんが、住まいから見える景色を絶賛されました。景色があるということを、どれだけ意識してプランをするかによって出来上がりの印象は絶対に違ってきます。出来上がったものを見ていただいて、景色に違和感を感じず、魅力として見ていただけたのが私はとてもうれしかったです。お引渡しの時には皆さん小さなメモ帳を出し、熱心に聞いてもらえます。私が特に注意して説明するのは、機器類などの使い方よりも住まい方。少ないエネルギーで快適に過ごしていただくことを目的としていますので、住み方はエネルギーの使い方に大きく影響します。今回は少し上級者向けのキッチンの換気扇の使い方を説明させていただきました。弊社のような高気密住宅の場合、キッチンの換気扇をつけると家の中が大きく負圧になり、玄関ドアは子供では開けられないぐらいになってしまいます。その対策として、差圧レジスターといって室内が負圧になった時だけ給気をするダンパーをつけています。ただ、『無断熱の穴』になってしまいますので本当はその差圧レジスターはないほうがいい。そうなるとどうするかというと、答えは簡単で窓を開けてもらいます。今回のキッチンにはIHコンロのすぐそばに開閉できる窓を設置いたしました。キッチンの換気扇は、空気をショートサーキットさせたほうが室内の熱ロスが少なくなります。(ショートサーキットとは:空気の通り道をできるだけ短くすること。通り道が遠いと外気が流入し排出されるまでの部分で冬なら冷たさを感じます)ということで、上級者の方には換気扇の強さに合わせて、窓をあけてもらう。少し面倒ですが、窓は断熱性がいいので『無断熱の穴』よりは熱ロスが圧倒的に少なくなります。説明している間、庭から大きな鳥の鳴き声が聞こえ、見てみるとキジがいました。あきらかに住んでいる様子で、庭でキジが見れる自然があるのはものすごい贅沢に感じました。お引渡しから約10日が経ちましたが、メンテナンスLINEでは楽しく住んでいただけているのが伝わってきます。Kさま、ご新築おめでとうございます。また雑誌取材をこころよくお受けいただいたことも感謝いたします。お土産までいただき、感無量です。お引渡し後の方がながーいお付き合いになります。絶景のお庭での焚火は絶対にいい時間になると思いますので、そのご報告も楽しみにしています♪

性能向上リノベ開始。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。田原市で工事が始まったKさま邸。築55年の住まいの性能向上リノベーションになります。契約前にいろいろお話しをさせていただいて、予算のことがありましたのでどこまでやるのか?すごく迷われていました。リノベーションをお考えの方に私が必ず聞く質問『①いつまで使うつもりですか?』『②将来この住まいをどうするおつもりですか?』この質問で考え方は大きく変わっていただけたように思いました。 いつまで使うつもりですか?の質問には必ず来るであろう大地震に対し、無策でいるのか?命だけを守るのか?引き続き住むのか?それによって工事の仕方が大きく変わります。無策でいるならせいぜい10年住むぐらいにしておく方がいいでしょう。ただしその場合、地震があった際には避難所生活を余儀なくされ、地震規模によっては複数年の間その生活となります。私は命を守るだけでなく、ストレスなく引き続き住めることを前提にお話しをさせていただきました。将来この住まいをどうするおつもりですか?の質問には、子供世代、孫世代に引き継ぐつもりがあるのか?それとも自分の代で壊すのか?次世代に引き継ぐということは、次世代がメンテナンスで困らないよう、また時代に流されない普遍的なデザインで造るべきです。そのために、メンテナンスがご自身で可能な自然素材を使った、廃盤のない飽きの来ない日本的デザインをご提案いたしました。最後に、リノベーションをするというのは過去の想い出を守り、次世代の暮らしをより良いものにすると考えています。既存の思い出のある扉などは再利用し、出来るだけ昔の面影も残す。悪い部分は取り換え、更新をする。55年の歴史には、思いがけないシロアリ被害や雨漏り被害などで部分的に傷んでいる部分が必ずあります。こうした部分は隠さずお伝えし、全力で現代の高性能住宅へと生まれ変わらせます。上部構造評点は0.13から1.59の耐震等級3程度へ、偏心率は0.07以下へ。断熱性能Ua値は3.35から0.37のHEAT20 G2グレードより上の断熱へ。気密性能はいつも通りのC値0.3以下へ。弊社の新築同等の性能を造ります。リノベーションにご興味のある方、費用など気になる方、性能向上リノベの相談会を4月19日(土)、20日(日)に開催しますので是非ご利用ください。ご予約はこちらから。気になる費用も図面などがあればざっくりのお伝えは出来ると思います。リノベにするか、新築にするか悩まれている方、特に2階建ての場合は構造がしっかりしているのかがポイントになります。間取りがあるとその判断ができますので、相談会の際にはぜひお持ちください。ダメな構造なら隠すことなく、リノベ向きでない間取りの方には新築をお勧めします(笑)

造作工事が終盤です。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室 二級建築士で設計アシスタントの鈴田です。 豊橋市で施工中にI様邸。先日足場が外れ、外観がお披露目となりました。足場がなくなると掃除ができなくなってしまう吹抜の窓、小庇の拭き掃除、木外壁の打ち損じがないかのチェックを事前に行いました。小さな三角屋根のおうち。道路から見た時に低く抑えられた佇まいから2階建てなのか、中はどうなっているのかいろいろと気になってしまいそうです。 中では造作工事が順調に進んでいます。造作工事が進んでいくと電気屋さん、水道屋さんなども入り、仕上げに向けて進んでいくので現場は少し賑やかです。 I様邸では造作ソファとその横に本棚があります。既製品とは違い、1枚の板から本棚、ソファすべて作り上げていきます。図面にしっかり寸法を書き出すことも大事ですが、大工さんと設計者のイメージに相違がないか、現場での大工さんとの打ち合わせが欠かせません。2階吹抜けのカウンターも完成しました。足場が外れたのでお隣さんの借景が見えとっても贅沢な空間になっていました。この景色を見ながら本を読んだり、お子さんがお絵描きしたり…楽しみですね!この住まいは7月頃の完成を目指して工事が進んでいます。完成内覧会も行わせていただきますので、子育て世代の方、借景の使い方に興味のある方ぜひお越しください。Iさま、もうすぐ屋内の塗装工事です。準備運動をしっかりお願いいたします!!

引き渡し スタッフ自邸。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。内覧会を終えたスタッフ自邸。一般的なお施主さまと同じように、お引渡しをさせていただきました。代表の私がお引渡しの時にどんなお話をしているのか?の勉強も兼ねて。少しづつ家具などは運び込んでいますので、いつもと違った感じで普段何を説明していたか戸惑いつつのお話しになりました。『使い方』の説明はしますが、実際に使ってみないと疑問はでないと思いますのでほどほどに。どちらかというと『住み方』の説明を中心に行います。高性能な住宅は少ないエネルギーで快適に過ごすことを目的としています。使い方を誤ると快適にすごせなくなってしまうからです。そのため弊社の場合、季節の変わり目ぐらいで機器類のスイッチのオンオフや窓廻りの日射熱の対応などメンテナンスLINEでお送りしています。わかっている人からすると耳にタコができる内容ですが、大事なのでしつこく送ります(笑)まだ子育ての続くスタッフ自邸。私の子供はもう大学生になりましたが、小さな子供がいる時からこうした家に住めるのはとてもうらやましい。子供たちを安心して遊ばせられる庭家庭菜園で子供と一緒に野菜を育てる週末は焚火をしながらバーベキュー飽きることなく、自分らしく楽しんで過ごせる住まいご近所からいただいたみかんをお庭で食べている姿を見ると私もほっこりします♪ほんとうにいい住まいになったと思います。家族と共に成長していく気持ちのいい木の住まい。お施主さまの点検に伺うと住まいが家族色に変わっているのが個人的な楽しみですが、この住まいもどう変わっていくのか。暮らし内覧会もタイミングで開催いたしますので、実際の住みごこちの感想と合わせてぜひご来場ください。まずは身内一同でバーベキューですね♪

1年点検の内容。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。岡崎市のIさま邸へ1年点検でお伺いしてきました。外部で弊社が注意して確認する点は、外壁からの雨水侵入の跡があるかどうか?弊社は木外壁が多いので外壁の割れや節抜けなどがもしあった場合、通気層へ雨水が侵入します。防水は下地面でしっかりやり、外壁は一時防水の保護という考えの元施工をしていますので、外壁からの雨水の一時的な侵入は問題ないと考えています…、がその跡があるかを確認します。今回も問題なく、雨水の侵入はみられませんでした。室内では特に床下の確認に時間を使います。弊社は基礎断熱という方法で床下は室内空間になります。床下エアコンを利用しているということもありますが、万が一カビなどが発生していないかを一番の注意点として確認します。お引渡し前に掃除をしているので、今回も床下はとてもきれいで、カビ発生も見られませんでした。お子様がドライフラワーのリース教室に通っているそうで、部屋の中にはたくさんのリースが飾られていました。1年経つと、お引渡しの時にはない、それぞれのご家族の味付けがされ、建物がよりよくなっているように感じます。造作棚にはニトリで購入されたラタン系のバスケットがシンデレラフィットしてました。購入予定のサイズをお聞きし、造作することがありますが今回は奇跡的にうまくいっただけです(汗)キッチン部分の収納もシンデレラフィットで寸法設定が絶妙でした♪ 1年住んでどうですか?との問いかけに、たくさんのお答えをいただけました。印象に残っているのをいくつかご紹介すると□ 自宅だけ特別に暖かく、涼しい。お友達の家は寒かったり、遊びに来た方々は1枚多く着てくるので暑かったり(笑)□ この家に住んでから、肩こりや冷え性がなくなった。子供がいっさい風邪をひかなくなった。□ 実家の母が用事もないのによく来る。実家が寒いので暖まりに来ているのかな?! そしてほめていただいたこと。半信半疑だった部分も多いがお勧めされ、採用した内容。①バルコニーは造らないほうがよいとお伝えし、室内に物干しスペースを造ったので花粉も雨も気にしなくてよい。②キッチンの人工大理石はやめたほうが良いとお伝えし、ステンレスにしたが掃除がラクできれい♪③コンパクトに造るのが不安だったが、住んでみてちょうどいい。④床暖信者だったので床下エアコンを信用していなかったが、家全体が暖かくて半袖でいられるし大満足。お住まいの猫ちゃん。ご高齢ですが、本能で気持ちのいい場所を選びゆっくり寝てました。人間にとって居心地がいいということは動物にとっても居心地がいいはず。まだまだ長生きしてくれるだろうなと感じました。 ものすごくほめていただいて励みになりました。室内が落ち着き、今度は外を楽しめるよう手を加えていくとのことで2年点検での変化も楽しみにしています。Iさま引き続きよろしくお願いいたします。お土産までいただきありがとうございました。

換気風量のチェック。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。岡崎市で内覧会を終えたKさま邸。YouTube動画を取り終え、掃除をしすべて完成いたしました。掃除の際に必ずやることがあります。『換気風量のチェック』です。弊社では、第一種換気の際にはダクト方式の熱交換換気を採用しています。換気は屋内空気が1時間に0.5回変わることを建築基準法で定めています。家の大きさによりますが200~300立米ぐらいの体積があれば、その半分の100~150立米の空気を入れ替えてくださいねというもの。それに対し、換気メーカーが設計をし、換気風量のボリュームを決めます。弊社が使っている熱交換換気では1~10までのダイヤル式のボリュームがついていて、体積と設計の仕方で例えば5にしてくださいと決められます。 ダクト式のため、メーカーの想定風量が出ているのか出ていないのかは実際に計らないとわかりません。なぜかというと現場でダクトを配管し、設置しているから。現場では多少なりとも、設計したダクト長さとは絶対に差異が生じます。また曲がりなどがあれば空気抵抗が増えることもあります。そのため、全ての給気、排気口の風量を計って実際のボリュームを決定しているのがニコハウス設計室のやり方。想定通りに風量が出ていれば、合格。風量が強ければいいかというと、そうではなく、過剰な換気は熱ロスにつながります。ちょうどいいところを狙うのは測定をするしか方法がありません。その上で実際に生活してみて、室内のCO2濃度を測り、さらにちょうどいいボリュームを探す。たかが換気ですが、けっこう奥が深いのです。『メーカーが設計しているから大丈夫でしょ』ではなく『何事も実測が大事!』弊社の換気の向き合い方のお伝えでした。

小さな平屋 造作完了。
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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。豊橋市で施工中のFさま邸。少し前に、足場が撤去されました。野原に建つかわいらしい平屋。小さな平屋プロジェクトとして進めさせていただいてますが、ミニマル感覚がたまらなく愛おしい姿に見えます。このプロジェクトの背景には物価高によることもありますので、経済寸法というものを意識して造っています。経済寸法と私が呼んでいるものは『無駄なく材料を使い切る寸法』のこと。例えば、屋根を構成する垂木は4mという出回っている材料寸法を一切加工せずに取付できる軒の長さになっています。カットすると、加工手間がかかり、端材としての産廃もでます。ちょっとしたことですが、多くの部材から構成される建築は、こうした積み重ねにより金額は上がっていきます。間取りや設計段階からそうしたことを意識すると、地球環境にも優しい住まいとなります。屋内は大工さんによる造作工事が完了いたしました。住まいの坪数はまだお伝え出来ませんが、コンパクトなことを感じさせない広がりのある空間になっています。なぜ広く感じるのか?内覧会にきていただいた方には毎回ご説明をしますが、視線が壁にぶつからず外に抜けていくことを意識して計画しているから。またその視線が建物内でもっとも距離を感じる『斜めに抜ける』ということを多用することで面積以上の広がりを感じます。皆さんが要望される『家事動線』『スタディースペース』『パントリー』などの要素も盛り込まれています。来週には紙クロス工事が終わり、いよいよお施主さまのDIY工事。しっくい塗装となりますのでFさま準備運動をよろしくお願いいたします。5月末頃からは皆様にお披露目できるようになると思います。見たことない住まいなのは間違いありませんので、たくさんのお問い合わせをお待ちしています。

スタッフ自邸 内覧会。
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ニコハウス設計室 二級建築士で設計アシスタントの鈴田です。 週末に自宅の内覧会をさせていただきました。雨の中たくさんのご来場ありがとうございました!私は日曜の午後から参加しましたが雨で庭に出てもらうことはできませんでしたが、リビングのソファに座った時の景色は体感してもらえたのかなと思います。 待ち時間の間に今回の設計について話し感じたこと。リビングが広すぎた一般的な畳数でお伝えするとLDKが19畳と一般的な我が家。開放的な空間でつくりましたが、開放感の中に落ち着ける場所があったらよかったかなと感じました。少し間が抜けているような気がしたのでソファからTVボードまでの距離をギュッとすることでその空間がつくれそうです。もっと小さくつくれたのかも!設計の工夫次第で同じ大きさの空間でも広く感じたり、狭く感じたり…設計のスキルが上がったことで空間以上の広がりを出せた結果だと思っています。家具のようなキッチン自宅でしかやれないこと、実験を兼ねて木を多く使っています。キッチンはレッドオークを使い家具のように設えました。ステンレスより価格が下がるので造作キッチンでもお値打ちにつくれるのも魅力です。木って意外と扱いやすいよと証明できるのではないかなと思います。収納が少ないミニマリストではないですが、収納はあればあっただけ入れてしまいます。モノが多いと管理できなくなり、把握できていないものが増える…収納の面積が増えれば当たり前ですが床面積も増えていきます。小さな家で快適に暮らすために今あるものをイメージしながら必要最低限でつくりました。昔取得した整理収納アドバイザーの知識を思い出しながら今は断捨離中です。ご来場いただいた方々にも収納が少なく驚かれていました(笑)来月以降で暮らし見学会を開催予定です。普段の生活に近い形で体感していただけると思います。これからの家づくりの参考にご来場お待ちしております。
