COLUMN住まいの情報
スタッフブログ(527件)
記事一覧へサッシ取付講習会。
up - スタッフブログ
豊橋市で施工中のSさま邸。新建ハウジングさん主催,『【住まい環境プランニング・古川繁宏氏に学ぶ】施工で失敗しないHEAT 20・G2/G3実践塾』の2回目の現場講習会。今回はサッシの取り付け方法を学びました。古川さんたちには前日入りしていただき,講習会当日の説明用動画撮影と合わせて,実演していただきました。この部分はこれまでの一般的な取付方法とはぜんぜん違います。不具合の可能性のあるものをつぶし,もし起こっても水分が排出されること,長期的な気密性の保持が目的です。手間はこれまでよりもかかりますが,30年以上住んでいただく住まいの開口部。いままで以上の気遣いは必要です。講習会当日は天候が心配されましたがたまに雨がぱらつく程度でおさまりました。前回に引き続き,多くの方が参加され,窓の取り付け方法を真剣に学ばれて行きました。この取り付け方はこの地域でやられている方は間違いなくいません。でもまじめにやるとここまでするんだなということで,多くの工務店さんがこういったやり方をして,長寿命な木造住宅がふえるといいなと思いました。何事も今以上のやり方が存在しますので派手なデザインの部分だけでなく,地味だけど大事な部分の勉強の大切さを実感いたしました。次回の講義は12月に断熱の入れ方,調湿シートの接続実演+中間気密測定が待っています。控えていると現場の大工さんはペース配分が必要ですが,今のところ大丈夫そうです。

自然素材のしっとり感。
up - スタッフブログ
田原市で施工中の『閉じる住まい』。壁,天井の仕上げが終わったとのことで確認にいってきました。壁天井は紙クロスの上にフェザーフィールという漆喰塗料で施工しました。マットな仕上がりが気に入ってます。窓枠や木枠は自然塗料オスモカラーのヘムロックファーで仕上げ。初めての色でしたがやさしい色味で個人的にかなり気に入っています。LDKは5.46m角の空間の中に,ポツンと丸柱が建っています。需要な構造の柱で,横方向の地震力は負担しませんが上部の荷重だけを受けています。二十代のお施主さまと打ち合わせをすると要望の多い,Rの垂れ壁。前回内覧会をさせていただいた老津のMさま邸続き,今回も採用されました。ファッションが大好きとのことで,大きなウォークインクローゼットを備えています。当社では部屋ごと仕上げを変えることはしていません。絶対に飽きるから。ベースとなるデザインはなるべくシンプルに。またビニールクロスはもちろん使いません。これは好き嫌いといよりも家にとっても住まい手にとってもよくないから。長くなるのでまた別の場所で書きます。窓は天井にめいっぱいにつけると抜けるような解放感が得られ,窓上にたれ壁をつけると重心が下がり,ぐっと落ち着いた雰囲気に変わります。建物によって部屋によって窓の取り付け位置は工夫をしています。今日はキッチンを施工予定。Aさま完成まで今しばらくお待ちください。

性能による室温の違い。
up - スタッフブログ
少し前の住まいの情報にも書きましたが,最低気温が10℃を下回るようになりましたので改めて性能による温度差の違いを計ってみました。今朝,6時前の気温外気温 8.8℃で相対湿度72%。絶対湿度が6.3グラムとだいぶ乾燥した空気になってきました。火のもとには要注意です。 同じ時間,この仕事をする以前に建築された我が家は室温15.8℃,相対湿度59% 絶対湿度は7.9グラム。20年前の建物は10Kのグラスウールという断熱材がなんとなく施工された状態です。気密は計っていませんがスカスカの建物で冬場はアルミサッシにびっしりと結露が生じます。断熱材のおかげで外気温より7℃高い。注目はUa値でこの地域の断熱等級4,Ua値0.87より少しいい数字です。Ua値が低い理由は建物が小さいから。『Ua値だけで判断するのはだめだよ!』ということがここからよくわかります。 同じ時間,築80年ほどの建物をリノベーションしたモデルハウス。室温 19.9℃,相対湿度 56% 絶対湿度は9.6グラム。この建物はHEAT20のG3グレードクラスでリノベーションですが気密性も高めてあります。Ua値は0.26で 隙間C値は0.8です。そのおかげで昼間の太陽の熱をため込み,外気温より11.1℃高くなっていました。 前にも書きましたがこの温度差の体感は暖房している部屋としていない部屋を行き来するときの感覚とよく似ています。室温はこの差ですが実際は床,壁,天井の温度からの輻射冷却があるはずです。熱は高い方から低い方へ流れますのでじーっとしているとわかりますが,私たちの体温を壁などが奪いつづけています。熱が奪われる量の差は断熱の性能によって変わるので,室温だけの問題でなく,その周りを囲む家自体の性能が大切になってきます。 断熱性能や気密性能の数字だけが先行してしまっているように思うので『なぜそうするのか?』を建築屋さんに聞いてみるといいかなと思いました。合わせて換気計画の方法も室内環境に大きな影響をもたらします。

無暖房での室温予想。
up - スタッフブログ
豊橋で施工中のSさま邸,『太陽の恩恵を活かす住まい』太陽の熱を建物に取り込んで暖めるパッシブハウス的な要素をもった住まいです。方位にはほぼ正対していて,南面には大きな開口がたくさんあります。お施主さまがとにかく明るい家を…!といわれ,このような計画となりました。この家の温熱シミュレーションをしてみると,冬場,半袖で過ごせる気温となることがわかります。例えばですが1月10日 21時 外気温が2.4℃の時の室内の気温ですが,暖房なしで21.2℃あります。昼間は無暖房で25℃付近まで上昇します。動きの多い子供さんだと半袖間違いなしです。日射の調整をするか,窓を開けないと夏以上に冬は暑くなってします。太陽の角度が低くなる真冬になったら半袖で仕事をしてねと大工さんに伝えてあります(笑)Sさまには説明ををさせていただきご理解していただいたようでしたが,まだ実際に住んでいないので???だと思いますが。その点,夏はしっかりと庇を出してあるので,暑い日差しは入ってきません。大きな窓をとる場合,日射の調整はとても重要です。庇無しで吹き抜けなんかにどでかい窓を付けると夏場,信じられないぐらい暑くなりますよ(汗)無計画だとそのどでかい窓の下は冬場コールドドラフトでキンキンに冷やされるでしょう。

ギャラリー多数の上棟作業。
up - スタッフブログ
先日,豊橋市で施工中のSさま邸の上棟作業をさせていただきました。新建ハウジングさん主催,『【住まい環境プランニング・古川繁宏氏に学ぶ】施工で失敗しないHEAT 20・G2/G3実践塾』の講習会当日にもなります。 住まい環境プランニングの古川さん,魚谷さん,島守さんには前日入りしていただき,先張りシートの指導をしていただきました。先張りシートとは:木造住宅,高気密の天敵,結露対策のために後では処理しにくい部分に先に防湿シートを貼っておくこと大工さんたちの上棟作業が進む中,先張りシートの施工も邪魔にならないようすすめます。私自身も初めての経験のため,指導をいただきながら実際に作業させていただきました。思っている以上に細かな部分にまで配慮しています。工務店さんたちの現場視察は10時頃からの予定でしたが,朝8時からの作業を見ていただく熱心な方々も!おおよそ30人ぐらい,全国から見に来られました。これだけおおくの方に現場を見ていただくのは初めてなのでこちらもちょっと緊張。大工さんたちはいつも通りで,見られることはあんまり関係なかったみたいです。3時過ぎには屋根の外断熱工事が終わり,垂木がならびました。ここまでくると安心。快晴の中,無事上棟作業を終えることが出来ました。Sさまおめでとうございます。ひさしぶりのお餅投げもあってにぎやかな上棟となりました。近所の方々もたくさん来ていただいて,とてもいい1日になりました。安全第一で進めてまいりますので引き続きよろしくお願いします。

棟上げ作業。
up - スタッフブログ
豊橋市で新築工事をさせていただいているSさま邸。昨日上棟作業を行わせていただきました。いつものように8時過ぎから柱を建てさせていただき,天気がいいので気持ちがいいです。10時の休憩前には二階の床合板を貼ることができました。この日に向けて土台敷のあとに全面養生をしてこの日を待ちました。雨はしのげていたのですがこの時期朝晩との寒暖差があるせいで,基礎から蒸発する水分により養生の内側にびっしり結露がでていて,乾かしていた基礎が濡れてしまいました。養生のやり方にはまだまだ課題が残りました。昼前には登り梁がきれいに並び,外部に接する金物の吹付ウレタン養生はばっちり。1重目の屋根の上に施工するネオマフォームは気密を兼ねるため,ピンクの目地テープが重要です。その上に通気層となる屋根垂木が並びました。ここまでくると万が一の雨でも安心。無事上棟作業を終えることが出来ました。Sさま上棟おめでとうございます。少し間が空きましたがこれからどんどん進んでいきますので,引き続きよろしくお願いします。 そして私たちは週末の次の上棟に備えます。

完成まであと少し。
up - スタッフブログ
田原市で施工中のKさま邸。塗装と下地パテ処理まで終わりました。今回の仕上げは,天井をラワンベニヤで仕上げさせていただきました。落ち着いた色目にしたいとのことだったので,オスモカラーのシーダーで仕上げました。最初から塗装すると壁色とびしっとメリハリがつきます。とてもいい色に仕上がりました。毎回思いますが,塗装屋さんめちゃくちゃ上手です。壁はコストのこともあって今回は珪藻土クロスを採用いたしました。当社ではビニールのクロスは一切禁止としています。その理由は見えない壁内部の呼吸をさまたげてしまうからです。見える結露は対策が出来ますが,見えない結露は気づきません。いざというときには大変なことになりますので,壁は呼吸できることを前提に作っています。 外部は玄関ポーチの工事が進んでいます。下地の制作まで終わりました。今回の仕上げは墨モルタル仕上げ。落ち着いた墨の色と徐々に色の抜けていく感じがいい風合いをだします。玄関先だけ,壁はそとん壁で仕上げます。下塗りの作業が終わり,クラック防止のネットも貼り終えました。本当は全面そとん壁で仕上げられたらよかったのですが,…高いですからね。銀黒色のガルバリウムとキシラデコールピニー色のスギ板とそとん壁のW121という白色の組み合わせの玄関先になります。玄関扉は建具屋さんにて絶賛制作中です。外部は濡れ縁の工事と植栽工事をして完成します。11月の完成まであと少し。Kさま,もうしばらくお待ちください。

今月の上棟に向けて。
up - スタッフブログ
ニコハウス設計室では年間6件ほどの新築をさせていただいています。なるべく時期が重ならないように進めているつもりですが…たまに重なってきます。10月はたまに重なってしまう月になってしまいました。どちらも同じ苗字の方なので,私も,建材屋さんも,職人さんたちも十分な注意をして進めてまいります。 先に上棟予定の豊橋の物件。昨日土台敷き込みを完了いたしました。基礎の水分をなるべく乾かすため,当社では上棟前に床合板を伏せることはしていません。土台敷を完了し,全面ブルーシート養生をして土台敷は終了。来週の上棟に備えます。 もう1件は事務所のすぐそばの現場。新建ハウジングさん主催,『【住まい環境プランニング・古川繁宏氏に学ぶ】施工で失敗しないHEAT 20・G2/G3実践塾』で講習及び勉強会にも使わせていただく現場です。こちらは型枠を外し,基礎断熱の養生を終えて,土台の敷き込みに備えます。こちらも来週の上棟を予定しています。平屋で広いので土台敷き込みは2日ぐらいかかりそうです。 構造材は濡らしてしまうと初期結露の原因になります。秋は天気が変わりやすいので上棟作業の決断が難しい・・・。私は間違いなく晴れ男ですが,事務所の近くを担当する大工さんは雨男のため,見えない天気の戦いがまだしばらく続きます。

大工工事大詰め。
up - スタッフブログ
田原市で施工中のKさま邸。大工工事が大詰め。リビング空間にはTVボードを兼ねたベンチが出来上がりました。ちょっとした段差ですが,窓際に佇むことが出来るのでいい居場所となります。LDKの中央部には1間角の小さな吹き抜けがあります。打ち合わせ当初からとにかく明るい家を望まれていましたのでいい光が差し込み部屋全体を明るくしてくれます。吹き抜けを2階から見ると,個室の窓と3つ並んで変わった景色がのぞめます。おもしろい写真がとれたなと思いました。吹き抜けのキャットウォークは窓のメンテナンスも兼ねるため,部屋からの行き来が出来るようになっています。猫を飼っていらっしゃるのでキャットウォークの名の通り,冬にはここで日向ぼっこをしてくれるかな。外部は戸袋となる木板の工事が進んでいます。もう少ししたら玄関先のそとん壁の下地塗りがスタートします。秋晴れだとガラス面に雲が映り込みとてもきれい。外部は濡れ縁のようなデッキ空間が出来,一部分ですが築山を作り,植栽で飾り付けます。完成まであと1か月。今後は仕上げ工事が進んでいきます。Kさま,引き続きよろしくお願いします。

北東の角地でのご提案。
up - スタッフブログ
いつもは豊橋市と田原市ばかりでのご提案ですが,今回は少し離れて岡崎市でのご提案。新築計画中のIさまにご提案させていただきました。 今回の敷地は北東の角地。普段はご依頼があった際にまずグーグルにて周辺環境を確認いたします。現地に行く前に駐車場の位置と建物の配置をおおよそ決め,その考え方であっているのかもしくは違う印象をもつのかを肌感で感じてきます。いつもはだいたいあっているのですが今回は現地の印象が少し違いました。特に違うなと思ったのは,接道している道路の交通量。広い道路よりも狭い道路の方が交通量が多いというのがわかりました。唯一閉じたいなと思えた西側は行ってみるとより環境が良くないことがわかりました。 そんなことを踏まえてご提案をさせていただきました。シンプルな片流れ屋根のたたずまい。敷地が南北に長く,北側の道路の交通量が多いため,落ち着きのない北側からは建物を離し,駐車場としました。また南側は,二軒隣まで延長敷地や駐車場となっているため,今後日当たりが悪くなることはありえないと考え,駐車場と完全に切り離したプライバシーのある庭を提案出来ました。木塀などを設置すれば,道路からの視線もなくなるのでカーテンなどの目隠しの必要性がなく,庭を感じられる空間になります。間違いなく気持ちいい。居場所をたくさん作ったことで,コンパクトでも楽しい住まいがご提案出来ました。またコンパクトに作る際の大切なこと,家の端から端まで見通せることも意識をしました。吹き抜けもあるので北側まで明るく,また視線がタテヨコナナメと様々な方向に抜けるよう配慮しています。打ち合わせでは『楽しい』という言葉をいただき,こっちもうれしくなりました。Iさま,引き続きよろしくお願いします。

講習会現場の基礎工事開始。
up - スタッフブログ
豊橋で基礎工事が始まりましたSさま邸。新建ハウジングさん主催,『【住まい環境プランニング・古川繁宏氏に学ぶ】施工で失敗しないHEAT 20・G2/G3実践塾』で講習及び勉強会にも使わせていただく現場です。基礎の掘り方がスタートしたのが台風が来る前。そして台風明けに基礎下断熱施工前のシロアリ予防剤をまきました。建物のシロアリ対策はホウ酸処理で対応していますが,基礎下の断熱材のためのシロアリ予防です。シロアリ対策処理された断熱材もありますが,一般的な断熱材に比べて3~4倍します。この物件の場合,差額金額にして15万円~20万円ぐらい。昨今の値上げラッシュにより何でもかんでもいいものを使えばいいかというとそれは違うなと感じてます。基礎下は建物が建てば二度と見ることは出来ません。基礎から逃げる熱対策のためですが,防蟻処理さえしておけばそこまでの被害はでないだろうとの判断です。基礎下に薬をまくだけなら3万円ちょっとで施工が可能です。基礎下断熱工事が終わり,基礎配筋が完了。チェックも終わり,明日はべた基礎のベースコンクリートの施工を予定しています。朝晩は涼しくなりましたが,基礎配筋検査,めちゃくちゃ暑かった。全国の工務店さんに見ていただく現場,来月の上棟に向けて工事は順調です。

スギ板の外壁工事。
up - スタッフブログ
田原市で施工中のAさま邸。台風明けにスギ板の外壁工事が始まりました。この建物は2階部分がガルバリウム鋼板。下がスギ板貼りです。まずは1枚目を貼ります。1枚目を貼った後に塗装屋さんが登場し,今回の塗料はキシラデコールのピニーという色で塗装します。2枚目押さえぶちを貼る前に塗装する理由は,押さえぶちが乾燥によりやせてしまって,1枚目の塗装されてない部分が出てこないように配慮するためです。自然な色目のこのスギ板も悪くないなと思います。外壁の下地が見えなくなると,いよいよ完成が近づいてきたなという気がします。外壁がスギだと腐らないですか?とよく質問されますが乾燥さえしていれば問題ありません。特に通気層が大事になりますのでそれをふさがないように施工すること。ニコハウス設計室では15㎜の胴縁をタテに貼った後にさらに15㎜の胴縁を横に貼り,合計30㎜の通気層を作っています。職人さんたちからもよく言われますが30㎜もあると風がさーさーに通ります。木材が濡れっぱなしでいる余裕がありません。まあそれでも長雨で乾燥が出来ず,小口から水を吸ってしまった場合は部分的に傷むこともあるでしょう。その時でも同じ厚みの木の板を購入すれば,1枚から張り替えが可能,DIYでも簡単です。それがスギ板のいいところだなと思っています。2枚目の押さえぶちまで施工出来ればようやく足場が外せます。
