COLUMN住まいの情報

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換気風量のチェック。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。岡崎市で内覧会を終えたKさま邸。YouTube動画を取り終え、掃除をしすべて完成いたしました。掃除の際に必ずやることがあります。『換気風量のチェック』です。弊社では、第一種換気の際にはダクト方式の熱交換換気を採用しています。換気は屋内空気が1時間に0.5回変わることを建築基準法で定めています。家の大きさによりますが200~300立米ぐらいの体積があれば、その半分の100~150立米の空気を入れ替えてくださいねというもの。それに対し、換気メーカーが設計をし、換気風量のボリュームを決めます。弊社が使っている熱交換換気では1~10までのダイヤル式のボリュームがついていて、体積と設計の仕方で例えば5にしてくださいと決められます。 ダクト式のため、メーカーの想定風量が出ているのか出ていないのかは実際に計らないとわかりません。なぜかというと現場でダクトを配管し、設置しているから。現場では多少なりとも、設計したダクト長さとは絶対に差異が生じます。また曲がりなどがあれば空気抵抗が増えることもあります。そのため、全ての給気、排気口の風量を計って実際のボリュームを決定しているのがニコハウス設計室のやり方。想定通りに風量が出ていれば、合格。風量が強ければいいかというと、そうではなく、過剰な換気は熱ロスにつながります。ちょうどいいところを狙うのは測定をするしか方法がありません。その上で実際に生活してみて、室内のCO2濃度を測り、さらにちょうどいいボリュームを探す。たかが換気ですが、けっこう奥が深いのです。『メーカーが設計しているから大丈夫でしょ』ではなく『何事も実測が大事!』弊社の換気の向き合い方のお伝えでした。

小さな平屋 造作完了。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。豊橋市で施工中のFさま邸。少し前に、足場が撤去されました。野原に建つかわいらしい平屋。小さな平屋プロジェクトとして進めさせていただいてますが、ミニマル感覚がたまらなく愛おしい姿に見えます。このプロジェクトの背景には物価高によることもありますので、経済寸法というものを意識して造っています。経済寸法と私が呼んでいるものは『無駄なく材料を使い切る寸法』のこと。例えば、屋根を構成する垂木は4mという出回っている材料寸法を一切加工せずに取付できる軒の長さになっています。カットすると、加工手間がかかり、端材としての産廃もでます。ちょっとしたことですが、多くの部材から構成される建築は、こうした積み重ねにより金額は上がっていきます。間取りや設計段階からそうしたことを意識すると、地球環境にも優しい住まいとなります。屋内は大工さんによる造作工事が完了いたしました。住まいの坪数はまだお伝え出来ませんが、コンパクトなことを感じさせない広がりのある空間になっています。なぜ広く感じるのか?内覧会にきていただいた方には毎回ご説明をしますが、視線が壁にぶつからず外に抜けていくことを意識して計画しているから。またその視線が建物内でもっとも距離を感じる『斜めに抜ける』ということを多用することで面積以上の広がりを感じます。皆さんが要望される『家事動線』『スタディースペース』『パントリー』などの要素も盛り込まれています。来週には紙クロス工事が終わり、いよいよお施主さまのDIY工事。しっくい塗装となりますのでFさま準備運動をよろしくお願いいたします。5月末頃からは皆様にお披露目できるようになると思います。見たことない住まいなのは間違いありませんので、たくさんのお問い合わせをお待ちしています。

スタッフ自邸 内覧会。

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ニコハウス設計室 二級建築士で設計アシスタントの鈴田です。 週末に自宅の内覧会をさせていただきました。雨の中たくさんのご来場ありがとうございました!私は日曜の午後から参加しましたが雨で庭に出てもらうことはできませんでしたが、リビングのソファに座った時の景色は体感してもらえたのかなと思います。 待ち時間の間に今回の設計について話し感じたこと。リビングが広すぎた一般的な畳数でお伝えするとLDKが19畳と一般的な我が家。開放的な空間でつくりましたが、開放感の中に落ち着ける場所があったらよかったかなと感じました。少し間が抜けているような気がしたのでソファからTVボードまでの距離をギュッとすることでその空間がつくれそうです。もっと小さくつくれたのかも!設計の工夫次第で同じ大きさの空間でも広く感じたり、狭く感じたり…設計のスキルが上がったことで空間以上の広がりを出せた結果だと思っています。家具のようなキッチン自宅でしかやれないこと、実験を兼ねて木を多く使っています。キッチンはレッドオークを使い家具のように設えました。ステンレスより価格が下がるので造作キッチンでもお値打ちにつくれるのも魅力です。木って意外と扱いやすいよと証明できるのではないかなと思います。収納が少ないミニマリストではないですが、収納はあればあっただけ入れてしまいます。モノが多いと管理できなくなり、把握できていないものが増える…収納の面積が増えれば当たり前ですが床面積も増えていきます。小さな家で快適に暮らすために今あるものをイメージしながら必要最低限でつくりました。昔取得した整理収納アドバイザーの知識を思い出しながら今は断捨離中です。ご来場いただいた方々にも収納が少なく驚かれていました(笑)来月以降で暮らし見学会を開催予定です。普段の生活に近い形で体感していただけると思います。これからの家づくりの参考にご来場お待ちしております。

30坪の内覧会にぜひ。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。週末内覧会の開催を予定している岡崎市仁木町の『四季を望む平屋の住まい』。おかげさまで多くのご予約をいただきありがとうございます。弊社からは少し遠方のため、開催自体をどうしようか迷っていましたが豊橋からも多くの方が参加いただけるので開催してよかったなと思います。今回のお庭はお施主さまから『美術館や博物館などの前にある走り回れるような庭』というご希望がありました。男の子がいますので走り回って、疲れたら休んで、高低差のある敷地を活かして草スキー的なこともできたら。そんなことを考えて公園のような庭を造りました。というよりも、もはや公園です。春先から葉が茂りだすとあちこちに木陰ができます。木陰で休んで、また走り回る。子供なら1日中遊べる庭が本日完成しました。デッキ回りは夏の日射を遮りたいので、大きく育つ木を複数本植えてあります。将来的には樹木と外壁とでハンモックをつなげ、ゆったりした休日を楽しめるように考えています。またデッキからさっと庭に出られるよう、地面とデッキの高低差は10cm程度です。春らしい陽気になり、窓を全開放すると家からデッキ、そして山へとつながります。四季を存分に楽しめる住まい。予約の空きはあと少しですが、この機会にゆったり過ごせる住まいをぜひご体感ください。みなさま、よろしくお願いいたします。

25坪 平屋内覧会にぜひ。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。今日、明日は豊橋市植田町にて完成内覧会を実施いたします。弊社設計士、スタッフの自邸でもありますので普段お客様には提案がなかなかできないことにチャレンジしています。代表的なのはなかなか高価で使えない『木製窓』大開口が実現でき、庭とのつながりを最大限楽しめる窓。高いのでなかなかここまでの本数を使うことは難しいのですが、スタッフ頑張りました(汗)またお風呂も普段とは違い木の香りがふんだんにする造りになっています。メンテナンスはどうなんだ?カビは心配ない?などそういった質問にもお答えいたします。毎日が旅館期分でお風呂を楽しめますので、一般的なユニットバスよりも高価ですが、雰囲気をご体感ください。最近はずいぶん減ってしまった和室。スタッフの住まいではお布団で寝ることを前提に和室があります。和室は落ち着ける空間となるよう『陽と風を取り込む窓』『落ち着く景色を楽しむ窓』を使い分けています。開放的に造るばかりでなく適度に閉鎖的に造るのは、メリハリの効いた住まいにするコツです。最後に景色との距離感。大開口を取る場合、それに見合った『引き』がないと窓が近すぎて景色を楽しめません。大きな窓には適度な距離が必要になります。造作ソファーから眺める大開口越しの庭は、その『引き』の大切さを感じていただけるはずです。 このようなことを聞かれればくどくどと説明をいたします。こちらから営業することはありませんので安心してお越しください。本日土曜日はほぼ満席ですが16日(日)はまだご覧いただけます。電話連絡をいただいても構いませんので、ぜひ有効にご利用ください。みなさまよろしくお願いいたします。

完成時の気密。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。岡崎市で施工中のKさま邸。現在は植栽工事真っ最中です。敷地が広いので、植栽もいつもより多めの設計をさせていただきました。夏に木陰が出来るように、しっかり育ち、幹が太くなったらハンモックをかけたいねというお話をしました。だから完成はまだ10年先になるかもしれません(汗)植物には『向き』があります。室内側から見た時を正面ととらえて、植え込みを行っていきます。少し回転させて、また室内側から眺めてみて。それを繰り返して位置をばしっと決めます。 室内は完成しましたので、完成時の気密測定を行いました。施工中の段階での気密検査は社内にて行い、気密化をしています。そのため、完成時の一発勝負での結果を求められます。施工中の結果を求めなくなった理由は、完成時の方が気密が悪くなる可能性があるためです。完成時には、エアコン接続の貫通があり、太陽光接続の貫通があり、インターホン接続の貫通があり…その他電気配線なども含めると多くの配線が内側と外側を行き来します。この部分がどのぐらいしっかり施工されているのか?は完成時でないとわかりません。そのため弊社では完成時気密測定としています。手慣れたものでC値は0.13。この住まいも超高気密住宅となりました。 とにかく景色がいいKさま邸。 リビングのソファーから、キッチンに立った奥様からもそれぞれ少し表情の違う景色が楽しめます。そしてお風呂からも違う景色が楽しめます。全ての部屋から山々を望む景色が楽しめる。こんなに条件のいい敷地はなかなかありません。3月22日(土)、23日(日)に内覧会を予定しています。私たちにはとてもハードな2週連続の内覧会。豊橋と岡崎で場所も全然違いますが、2パターンの平屋を体感いただけます。平屋希望の方、本当にたくさんいらっしゃいますので、ぜひ有効にご活用ください。よろしくお願いいたします。

広がりのある間取りのコツ。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。豊橋市で施工中のFさま邸。外壁工事がおおむね終わりました。今回の外壁は標準的な施工、スギ板外壁 無塗装のまま押さえ縁仕上げです。いつも通りの見た目で安心感があります。木の外壁が徐々に増えています♪自然素材は景色に馴染むのであまり目立たず、控えめなところがいいなあと思っています。室内は石膏ボードが貼られました。天井の仕上げは弊社で多い構造表しです。上棟が終わると出来上がっている天井。木造らしい力強い構造は住む方に安心感を与えます。この住まいは小さな平屋(仮)のプロジェクトとして施工させていただいてます。コンパクトに造るときのコツは『視線が壁などにぶつからず外まで抜けていく』こと。居場所から斜めでも直線でも四方に視線が抜けていくことで面積以上の広がりを感じます。また構造的に必要のない壁は天井まで造らないこともポイントになります。間仕切り壁というよりもパーテーションといった方が正しいかもしれません。ただの目隠しの壁なので将来住み方が変わった際は壊してもなんの問題もありません。この造り方も視線が抜けていきますので広がりを感じていただけます。コンパクトに造るときの最大の注意点は『家の端から端まで見通せ、その先に窓と景色があること』。これがあるのとないのでは広さの感覚は全然違います。間取りをすると構造的に難しかったりするのですが、私は常に意識して計画しています。この話の延長に、普段座る場所の視線の先、キッチンに立った時の視線の先も注意します。よくある間取りで、家の中の壁に向いて座るリビングや対面キッチンをみますが、こういった間取りはとても狭く感じますのでやめた方がいいでしょう。アパートに住んでいても何も変わりませんし、ただ少し広いだけです。 間取りだけでは気づけない、広がりのある計画。意識してみると住んでからの感じ方が全く違います。

借景に感謝。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。豊橋市で施工中のIさま邸。外壁工事に入り、少しづつ家らしくなってきました。今回の外壁はスギ板のよろい貼り仕上げ(下見板貼り仕上げ)です。いつものたて貼りと違い、下から順番に30㎜の重ねをとって貼っていきます。普段と貼り方を変えた理由ですが、お施主さまを見たときのイメージというのが一番大きいかもしれません。外観は小さな子供が絵をかいたような三角屋根のおうち。そのおうちには縦に板が貼ってあるよりも横の方が似合うだろうと思いました。そしてお施主さまにもその方が合うだろうと。直感でしたがかわいらしい印象でいつもと違った佇まいになります。この住まいの主役は少しづつ咲き出した梅の花。実は両隣の方の植栽なのですが、大きさも十分で庭に出ると梅の花につつまれるような大きな木が複数本植わっています。その花を建物に取り込んであげたいと思い、どの部屋からも梅の木を眺めることができます。いわゆる借景というもの。玄関を入った正面にも梅の花が眺められる窓があり、誘い込まれるように室内へと誘導される仕掛け。寝室からもお風呂からも眺められるようになっているので花期の長い梅の花を存分に楽しめるようになっています。外壁貼りがまだまだかかりますので、足場シート越しですが、咲いている間にシート外せるかな?!焦らず来年の楽しみにもなりそうです。晴れている日は外壁工事が進み、雨の日は室内の石膏ボード工事が進みます。工事は順調です。安全第一で工事を進めていきますのでIさま、引き続きよろしくお願いいたします。

木のキッチン。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。岡崎市で施工中のKさま邸。先週より設備仕上げ工事に入りました。設備仕上げ工事とは?大工さんの工事が終わり、壁や天井の下地クロスとしっくい塗装を終えた状態。キッチン、トイレ、洗面、照明器具、コンセントなどを取り付ける工事。完成直前の工事です。今回のキッチンはⅡ型というタイプの造作キッチンです。シンクのある方は庭側に向いて気持ちのいいキッチン配置になっています。水を気にされカウンターはステンレスのバイブレーション仕上げ。そしてコンロ側はレッドオークのカウンターをオイル仕上げしています。『コンロ側は木で大丈夫なの?』と心配されますが、木はオイルを塗りますので、油跳ねとは相性がいいのです。跳ねた油でもカウンターは保湿されます(笑)カウンター以外の扉面材は弊社で多い、ラワンオイル仕上げ。Ⅱ型のキッチンをご検討の方は参考にしていただけると思います。この住まいは3月22日(土)、23日(日)に内覧会を予定。30坪の平屋の住まい。豊橋からはちょっと遠い岡崎ですが、みなさまの来場をお待ちしています。 その前の3月15日(土)、16日(日)は豊橋市植田町にてスタッフの家完成内覧会を開催します。本日予約ページをアップいたしましたので、こちらも合わせてぜひご来場ください。 25坪の平屋の住まいになります。スタッフの家もⅡ型のキッチンを採用し、コンロ側だけでなくシンク側もレッドオークのカウンターを使用しています。 二週連続で忙しくなりますがみなさまよろしくお願いたします。

間取り提案時の耐震断熱性能。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。浜松市で建築計画中のYさま邸。現在は遠方にお住いのためZOOMにてプランのご提案をさせていただきました。見晴らしのいい高台に建つ住まい。ご夫婦ともに在宅ワークをされていますのでそれぞれの書斎できれば4帖づつが必須の条件。無駄を省くのはいつも通り、ひさしぶりの30坪台ということで4人家族の住まいを36坪でご提案させていただきました。テーマはインドア派が住むアウトドアな住まい。どこかに出かけず、自宅でのアウトドアを楽しむことを前提にした提案。高台のため、庭からの眺めは抜群で視線を感じることはありません。そのためおそらく庭側の方はカーテン一切なしで生活することが出来るでしょう。これからのような気候のいい季節は窓を開け放ち、家の中と外を行き来できるそんな住まいになります。ガレージは贅沢に車用と大型バイク用をしつらえます。またアウトドアを雨の日でも楽しんでほしいと思い、雨天でも外で食事のできるデッキテラスも。内外がグラデーションをもってつながることができます。 弊社では初回の提案時に間取りと内外観だけでなく、性能値も提案しています。間取りを書きながら構造も考えているため、初回提案時点ですでに許容応力度計算をし、耐震等級3になっています。梁の大きさは梁の強さE110(ヤング係数 110)で見て、最大で240㎜なので経済設計が出来ています♪弊社へきていただいた方にはお話ししますが、間取りをしてもらい、構造計画をした際に梁の大きさが360㎜以上で出てくるのは構造がおかしいと思った方がいいです。梁は大きいほうが丈夫だ!と思っている方がいますが、それは完全に間違いなので注意しましょう。梁は小さいほうが上手に設計されているということになります。また断熱性能もおおよそこのぐらいの窓を使うだろうということで温熱計算をし、Ua値もご提案いたします。今回の住まいはUa値0.32で十分な高断熱での提案になります。気密性能はいつも通りでつくれば完成時のC値で0.3以下になりますので、この住まいも高性能は確約されています。 弊社の初回の提案時は間取り、内外観デザインだけでなく、性能値もすべてお伝えし進めていきます。そうしないとあとで『柱が増える』『壁が増える』『窓が小さくなる』なんてことが起こってしまいます。柱が1本増えるだけでも、部屋が外に抜けていく感覚はまったく変わります。大事なすべてを検討の上、ご提案しています。Yさま、間取りの検討よろしくお願いいたします。来週の打ち合わせも楽しみにしています♪ちなみに模型は打ち合わせ終わりごろに宅急便でご自宅に到着するというちょっとしたサプライズをいたしました(笑)

住まい設計の手法。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。蒲郡で建築計画中のIさま邸。先日、初回提案をさせていただきました。せっかくなので私がどうやって住まいを設計しているのかのお話をします。ご依頼をいただいて最初にすることは敷地の状況及び周辺環境の確認をしに現地へ行きます。ぐるりと写真を撮って、動画も撮影し、さらにアプリを使って太陽高度の確認もします。地図やグーグルマップではわからない情報が現地にはたくさんあります。私が特に意識することは① 視線が抜けるポイントがどこにあるか?⇒現地に行くと敷地の先の緑が見えたり、遠くまで視線が抜けるポイントがあったり、逆に空き地でも建築されそうな場所や隣の建物との距離や違和感を感じたり、とにかくいい場所悪い場所を洗い出します。② 周辺住宅の建て方を気にし、周囲を散歩します⇒周辺の街並みも気にしてうろうろします(笑)。周囲の人からすると変な人に見られそうですが、街並みに合わせた計画をすることで街並みもきれいになりますし、威圧的でなくなります。③ 日当たりの確認⇒最近はスマホの有料アプリで太陽高度が手に取るようにわかります。どのあたりから朝日が昇り、日射が入るのか?、冬至に日当たりは確保できるのか?、夏場西日はどのあたりまで影響するのか?別の方の敷地ですがこんな感じでわかります。④ 居心地のいい場所を探す⇒ 一番気持ちのいい場所を探し、その場所から離れた位置に駐車場を計画します。気持ちのいい場所はリビングということが多いですが、間違っても窓を開けたら目の前駐車場なんていう計画はご法度です。リビングが外部とつながり緩やかに地域とつながることが大切です。以上のことをふまえたうえで、計画案に取り掛かります。 計画をしていく上で、いい場所でない所はいくら日当たりが良くても窓は設けません。もしどうしてもその場所に窓が必要になる場合は、窓外に景色を造るべく植栽をします。またいくら自分の敷地だからと言って何をしてもいいとは私は思っていません。お隣りにも配慮し、お互いの生活が気にならないようなことは必要ですし、計画する敷地より北側の方には日当たりの確保も必要です。長くお付き合いする近所なのに、じぶんちの壁を見て息苦しく過ごしてもらうのは、逆の立場だったら嫌なはずです。人目が気になるからと境界ぎりぎりに高い壁をどーんと建てるのもいかがなものかと思います。見通しが悪くなり、交通事故の元になりますし、近所付き合いを遮断しているようにも感じますので、できればご近所の方が勝手に休憩しているぐらいのベンチが外にあるといいなと思います。そういったことを私たち設計者は『敷地を読む』と表現します。しっかり読み込んだ敷地に唯一無二の計画をいたします。間取りだけなら簡単そうに( 知れば知るほど難しいのですが)思われるかもしれませんが、複合的に様々なことを考えながら計画していることを知ると提案の深みがわかるかもしれません。Iさま、プランのご検討よろしくお願いいたします。

植栽工事。スタッフ自邸。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。忙しいスタッフに変わり、私がスタッフ自邸のブログを書きます(笑)3月に完成内覧会を予定しているのですが、植栽工事が佳境に入りました。道路と駐車スペースの境界は緩やかな築山で仕切ります。まだまだ小さな植栽ですが、いずれ大きく育ち歩行者も楽しめる緑の目隠しができます。敷地が広くゆとりを持った平屋の計画。走り回れる芝生の庭と高低差のある築山は飽きることなく子供たちが遊べます。室内から目が行き届くので親も安心。玄関と庭は適度な高さのウッドフェンスで目隠し。フェンスを造るときにいつも私が気を付けているのは、歩行者など外の人に対して威圧的になりすぎないようにすること。やたらと高い塀で囲むのは地域とのつながりを遮断しているようで個人的にあまりすきではありません。ちょっと見えるぐらいがちょうどいいと思っています。来週は暖かくなると天気予報で聞きました。落葉樹の新芽も少しづつ膨らんでくることでしょう。雑木の庭の目標は『庭先に小さな鳥が遊びに来ること』私の自宅では週末、庭先にメジロが来ます。たまに来るヒヨドリはメジロをおいかけるので悪者(汗)。バードウォッチングも毎日のように楽しめます。3月上旬には完成し、3月15日(土)16日(日)あたりでお披露目となります。平屋にご興味ある方、25坪らしくない大らかな住まい、楽しみにしてください。