空調設計の奥深さ。

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。

約半年間受講していた空調設計講座、昨日卒業発表を終え無事卒業することができました。

空調設計講座とは、『一般社団法人 ミライの住宅』が主催している講座でいい住宅を作っていこうと全国で頑張っている有名工務店さんたちはほぼほぼ受講されているちょっとマニアックな講座。

具体的にどんなことをしているかというと、『設計しようとしている住宅をある温湿度に保とうとするときにどれぐらいの熱容量が必要なのか』というもの。

わかりやすくいうと例えば外気温5℃ 60%の時に室内を20℃ 50%にするには〇〇Wの熱がいるよ、だからエアコンなどで〇〇Wの熱を加えようというもの。

この半年間は、座学として約半日を全部で10回ぐらい行い、さらに3時間ぐらいはかかる宿題が毎回でる涙。

しっかり復習しないとまったくついていけなくなるとてもハードな勉強会でした。

卒業発表にむけては仲間たちとともに、ZOOMなどで自主勉強会を夜12時近くまで行ったりしてました。

一般的に家電屋さんでエアコンを買うとすると部屋の大きさが8帖だから8帖用エアコンで…みたいな安易な選び方をします。

それは知っている人からすると、ものすごいオーバースペックになるわけです。

家電屋さんは住宅のプロではないのでしょうがない。

でも住宅会社だとしてもこれぐらい安易な提案をしている人がまだまだたくさんいます。

もしくはエアコンなどがどれぐらい必要なのか根拠を示せないので、高額な全館空調システムに頼ったりします。

空調設計というのは高気密高断熱で隙間C値が0.1でしたという単純な話ではありません。(この部分も簡単ではありませんが…)

それはただの家の性能値の話。

空調設計では冷え込む明け方があれば、ものすごく暑い秋があったり、気持ちのいい春もあるわけで、それらを過剰にならず、なおかつ足りない性能にならず、省エネに配慮された適切な計画をすること。

過剰な提案をすればすべては簡単(過剰だとはだれも気付いていませんが)

100万円以上する高額な全館空調設備はその代表的な例でしょう。(空調設計を勉強し使っている人も、もちろんいます)

知らずに使っていること、よくわからないけどこのぐらいの設備で…、メーカーが設計してきたからこれでいい…、がよくないなあと思うわけです。

これまで感覚的に提案していた空調設計から、より根拠をもった空調設計にかわります。

提案する内容として、私の仕事が1つ増えたわけですがよりいい住まいになることになりますので手は抜きません。

空調発表を無事終え、合格を聞いた時の喜びは1級建築士に合格した時以来でしょうか。

そして三度の優秀賞をいただくことができました。

でも卒業することが目的ではありません。

お施主さまに対してより正しい提案をし、これまで以上に快適に過ごしていただくことが目的。

引き続きニコハウス設計室をよろしくお願いいたします。