リノベーションの前に考えてほしい|「あと何年住みますか?」という質問
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。
東京ビッグサイトで行われていたリノベ工務店サミット2026に参加してきました。
これまでは参加者として話を聞く立場でしたが、今回はYKK APさんからお声がけをいただき、初めて登壇させていただきました。
『先駆者と考える!いまを乗り切る性能向上リノベ戦略』で約90分間の枠。


弊社のブログでも何度もでてくるのですが、今回、私が一番お伝えしたかったことがあります。
リノベーションを考えているすべての方に、最初に考えていただきたいことがあります。
「あと何年住むつもりですか?」
「その建物を将来どうするつもりですか?」
登壇させていただいた中でも話しましたが、この2つの目的をあいまいにしたまま表面をきれいにするなどのリフォームの価値が私には理解ができないのです。
長く住むのなら、地震の対策をしないと意味がありません。
もしリフォームの翌日に大きな地震が起きたら、きれいになった住まいも失い、住宅ローンだけが残ってしまうかもしれません。
そうした事実を知ったうえで納得して耐震せずリフォームするならしょうがないでしょう。
その重要性をお伝えすることも、私たち住宅会社の大切な役割だと思っています。

予算のことはもちろん重要ですが、それ以上に重要なことは命を守ること。
せっかくリフォームしても命が守れなかったら何のための住まいなのでしょうか。
また、できることならさらに上の暮らしを守ることを意識していただきたい。
地震のあと、慣れない避難所での生活は大きな負担になります。
少しでも気持ちが落ち着ける自宅での生活ができるのなら気持ちも違ってくるはずです。
以上のようなことを伝えたいと思ってお話をさせていただきました。

みなさまのお役に立てたのか?はわかりませんが、1人でも多くの方になぜリノベをするのかをもう一度立ち止まって考えていただくきっかけとなったのなら幸いです。
リアル会場での初登壇でしたが無事終えることができました。
もっと緊張するのかなと思いましたが嫌いではないなと感じました。
YKKリノベの会の方々、新建ハウジングの皆様、いい経験をさせていただいたことを改めて感謝いたします。
リノベーションは、古い家をきれいにする工事ではありません。
これからの暮らしと命を守る住まいへ再生すること。
その想いを忘れず、これからも一棟一棟向き合っていきたいと思います。