建て替えではなくリノベーションを選ぶ理由|建築士が大切にしていること

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。

昨年末に受賞をいただいたリノベデザインアワードの関係で、7/29、7/30に東京ビッグサイトで行われるリフォーム産業フェアの1コマ『リノベ工務店サミット2026 先駆者と考える!いまを乗り切る性能向上リノベ戦略』にて登壇させていただくことになりました。

 

その関係で、インタビューを受けたりする機会があり、言葉にすると自分の思っている内容がぶれていないなということに改めて気づきました。

弊社では年間1棟ぐらいのペースでフルリノベーションを手掛けています。(今年は予定がありませんが…。)

リノベーションというのは一般的には新築よりも難しい工事になります。

昨年弊社が施工させていただいた物件のお施主さまのお話ですが『解体費を会社側で持つから新築にしませんか?』と言われたそうです。

リノベの相談をしているのに新築をすすめるという荒業です。

表面をきれいにするだけのリフォームやリノベーションはどこの会社でもできますので簡単。

けれども根本的に性能を向上させるリノベーションは、知識が伴わないとできないのです。

こうしたスケルトン解体を伴う工事は一般的に難しいとされています。

弊社がなぜこうした工事を行えるようになったかというと、リノベモデルハウス(私の自宅)で経験を積んだからになります。

新築と違い古い家屋は壁がまっすぐではありません。基礎強度も大丈夫なのかわかりません。雨漏りもあれば、シロアリ被害もあります。

それをどう直すのか?がとても難しい。

簡単とお伝えした表面をきれいにするリフォームですが、私はお勧めしていません。

なぜか?

一時的に新しくなったことを喜べるだけで根本的な住み心地に何も変化がないからです。対策が何もなされてなければ出来上がった翌日に地震が起きれば命すら守れません。

そんなリフォームに価値があるとは思えないからおすすめできないわけです。

新築の場合もリノベの場合も一緒ですが、まずは建物が長く使えるための根拠ある耐震性能と断熱性能が必要になります。

簡単なリフォームはこの部分が完全に欠落しています。

できれば地震が起きた後でも住み続けられる耐震性能を、それが難しい場合は最低でも命の守れる耐震性能を。

最近も各地で頻繁に地震が起きています。

家族を守るための家。

そういった想いで、リノベーションにかかわらせていただいてます。

次世代に残すのか、自分たちの世代で使い終え壊すのか。

次の世代に迷惑をかけないためにも、考えをもってリノベーション・リフォームすることをお勧めいたします。

みなさまのご参考になれば幸いです。