高気密住宅の除湿はエアコンが最適|梅雨を快適に過ごす方法。
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。
今回のテーマは梅雨から夏にかけて重要な『除湿について』をできるだけわかりやすい言葉だけでお伝えいたします。
まず『除湿』するには結露をさせる方法しかないということを知っておいてください。
結露させて出た水分を捨てるというのが 『除湿』です。
「私の家の除湿機もそうですか?」と思った方、間違いなくそうなっています。
除湿をしようと思った場合、どのぐらいの水分が家の中に入ってきているのか?は知っておく必要があります。
一般的な給気口のついた家で換気扇を回してるとおそらく1時間あたり150立米などの空気の出入りがあると思われます。
その空気に何リットルの水が入っているのか?
私が気持ちいいと思う季節は5月の新緑のころ、じめじめして気持ち悪いなあと思うのは真夏の雨あがりの晴れの日でしょうか。
じめじめの真夏日の日を5月の新緑の季節の体感にしようとするとおおよそ1時間に2リットルほどの水分を取り続ける必要があります。
一般的な除湿機では追いつかないことは容易にわかると思います。1日に48リットル除湿する必要があるわけですから。
だからこそ除湿に一番向いているのはエアコンになるわけです。
除湿機は一定時間たつと、タンクが満タンになってしまい水を捨てないといけませんが、エアコンは外に水が捨てられますので楽ちんです。
またエアコンはヒートポンプという方式を使っていますので、電気代は除湿機に比べ安くすみます。

その次に問題になるのはエアコンは冷房運転でいいのか?除湿運転がいいのか?です。
冷房運転は目標の室温まで冷やすことを目的としています。
除湿運転は目標の湿度まで除湿することを目標にしています。(相対湿度60%以下ぐらいだと思われる)
どちらで除湿をするのかは、現時点の私の知識と体験的には家の性能によると思っています。(私の家では除湿運転の方がうまくいっています)
とくに今のような梅雨時期だとどちらを選んでも家の中が冷えてしまいます。
そこで登場するのが『再熱除湿』という方式です。
水分をとるために結露させますので、エアコンからはずーっと冷たい風(15℃とか)が出続けます。
その冷たい空気を暖めて室内へだすのが『再熱除湿』という方法になります。
一般的な除湿機はすべてこの方法をとっていますので、そこまで寒くはなりませんが電気代がかかるのです。
空気の温度をあげると、空気の持てる水分が増えますので、エアコンには高温高湿の空気を吸ってもらい、除湿して吐き出すのが一番いい除湿方法。
そのために弊社では外気の取入れやエアコンの設置位置などはプラン作成時から考えて設計をしています。
現在、私の家では冬用のエアコンを24.5℃で暖房運転し、夏用エアコンを23℃除湿で運転し、室温24.2℃ 相対湿度58%で快適に過ごしています。
家全体で再熱除湿という方法をとっています。
エアコン入れて暑くないの?と思われるかもしれませんが、夏エアコンから冷たい風がくるのでちょうどいい空気になります。
冬エアコンも夏エアコンも目的の温湿度にならないのでさぼらず運転を続けてくれます。
ここからは実際にどれぐらいの室温になっていてどのぐらい電気代がかかっているのか?
興味のある方は引き続きお読みください。
2026年6月26日(金) 台風が来る手前の朝でしたが、外気がものすごく不快な温湿度でした。
気温 24℃ 相対湿度99% 絶対湿度21.54g/立米
空気のエネルギー(比エンタルピといいますが)的には気温35℃ 相対湿度40%の夏の日とほぼ同じ。蒸し暑いわけです。
そんな外気の時でも私の自宅はさらっとさわやか、5月の陽気になっています。
気温24.3℃ 相対湿度59% 絶対湿度13.06g/立米


蒸し暑さは一切感じません。
その時に使っている電気の使用量ですが、
夏用のエアコンが1日あたり3.1KW程度
再熱除湿をしている冬用のエアコンが2.8KW程度
合計6KWぐらいなので1日200円ぐらいでしょうか。
大型の除湿機を10時間つけてると同じぐらいの消費電力になると思います。


そんな私の家は第三種換気という、従来からあるお値打ちな換気システム。
外気がそのまま室内に入り、屋外に排気する方式です。
よく住宅屋さんの標準仕様のホームページに『第一種熱交換換気を使っているので室内の温度差がほとんどありません』的なことが書かれていますが、それは熱交換のおかげだけではないので間違った情報ですね。
大事なのは熱交換よりも空調計画。
そんな私の家の温湿度ですが、だいたい1℃以内ぐらいの温度差の家になっております。

除湿のやり方はわかったけどなんかよくわからないなあと思った方はぜひお問合せください。
リノベモデルハウスで体験しながら説明させていただきます。
今時高断熱高気密なんてどこの会社でもやっています。冬暖かいのは当たり前。
夏や梅雨時期を快適に過ごせる提案が、低コストな空調計画で実現できることが大事だと考えています。
今回は『除湿』にしぼったお伝えをさせていただきました。
みなさまの参考になれば幸いです。