18坪でも要望は諦めない|小さな平屋を豊かにする設計
豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。
田原市で建築計画中のMさま邸。
建築予定地はもともとのご実家、部分的に高低差が2mを超える敷地。
リノベーションという選択もある中で、敷地を測量してみるとセットバック道路に敷地の土留めなどが引っかかることがわかりました。
建築基準法の改正により、2階建て木造住宅などではリノベーションの内容によって建築確認申請が必要になるケースがあります。
また確認申請が必要かどうかにかかわらず、工事内容について現在の法令を確認し、必要な対応をした上で計画することが基本です。
「確認申請が必要ないから、そのままでいい」という話ではありません。
将来この敷地で建築や工作物の工事をする際に問題を残さないためにも、どこかのタイミングで整理しておく必要があります。
Mさまにはそのことをご説明した上で、既存建物をリノベーションする場合と、新築する場合の両方を検討しました。
結果として擁壁など造成にも多くの費用が必要になるため、弊社の提案としてセミオーダーのちょうど暮らしの平屋を提案いたしました。


建築を志す、弊社の新人さんによる力作の模型。高低差があるのでなかなか難しかったと思います。
高低差を処理して、要望となった駐車場3台をとりつつ、予算をできるだけ圧縮する。
造成計画の段階でもなかなか難しい案件ですが、擁壁の高さを抑えつつ、敷地との高低差が残るのり面には植栽を植えながら目隠しをし、室内と庭がシームレスにつながる計画としました。


今回の提案となる『ちょうど暮らしの平屋 ゆとりの間』は18坪の建物がベースとなります。
その大きさの中にご要望をギュッと詰め込みます。
みなさん、18坪の中にどんな要望が詰め込めるのか?と思われるかもしれません。
今回いただいた代表的なご要望は、
① 雨でも、寒い日でも外でいろりを囲んで楽しめる空間
② 5~6人が集まってゆっくり語れる場所
③ ランドリースペースとパントリー・納戸とウォークインクローゼットが必要
④ 風通しよく
⑤ お仏壇を置くスペース
になります。18坪の中にこれだけの内容が入るのか?と思われると思いますが、私の設計では可能になります。


要望のあった外キッチンなども計画に盛り込み、楽しい計画となりました。
セミオーダーにはなりますが、要望をいただければそれをどのように計画するのかは設計する私の腕の見せ所。
世帯人数が少なくなっているこれからの日本。
一世帯で暮らす住まいに、本当に30坪を超えるような大きさが必要なのか、一度考えてみてもいいと思います。
大きい家は手入れやメンテナンスがその分費用がかかります。
また将来、解体するとしたら高くつくでしょうし、賃貸で貸し出すにしても大きいとそれなりの家賃にしないといけないので、入居者を探すのが大変でしょう。
そういった観点もあるのが『ちょうど暮らしの平屋』になります。

先日来られた方に『予算でお問合せをためらっていました。門前払いにあったらどうしよう・・・』というような笑い話がありましたが、気を遣わずお問合せください。
住宅価格高騰時代でも、心地よい暮らしを諦めないための選択肢が『ちょうど暮らし』です。
ファイナンシャルプランナーとして将来の資金計画も考えながら、予算やご要望に合わせてフルオーダー、セミオーダーを分けてご提案いたします。
Mさまご提案いかがでしたでしょうか。ご検討よろしくお願いいたします。