高気密住宅は基礎が大切|水分とシロアリへの対策

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。

豊川市で施工が始まったTさま邸。

夏季休業の間に基礎コンクリート養生が終わり、基礎が完成しました。

弊社では基礎工事が終わると、まず基礎コンクリート面をデッキブラシで洗います。

「どうせまだ工事で汚れるのに、なぜ?」

実はこれにも理由があります。

今回の物件も床下エアコンを採用された住まいになりますが、コンクリートが出来上がった状態のままだと表面をほうきで掃き掃除してもいつまでも粉っぽいのが残ります。

床下エアコンを採用する住まいでは、床下も室内環境の一部として考えています。

そのため、できる限りきれいな状態でお渡しするひと手間として、基礎をデッキブラシで掃除しています。

この時期は特に暑いので大変ですが、無事きれいな基礎になりました。

そして上棟に向けて、土台設置作業も行わせていただきました。

土台設置後の状態も、一般的によく見かける施工とは少し違います。

床合板まで敷き込み、全体をブルーシートで雨養生している現場も多く見かけます。

弊社の場合は、写真のように土台までを設置し、土台のみ雨養生をして完了です。

なぜ床合板まで張らないのか?

一番大きな理由は、基礎コンクリートの水分をできるだけ抜くためです。

コンクリートは基礎が完成すると見た目的には乾燥していますが、まだまだたくさんの水分を持っています。

基礎断熱の場合、床下も断熱された空間の内側になります。そのため、コンクリートから放出される水分をできるだけ早く外へ逃がしておくことが大切です。

床合板を施工し全体をブルーシートで覆ってしまうと、基礎から出た水分が抜けにくくなり、内部の湿度が高くなる原因になります。

雨の心配もありますが、晴れて乾かす方が圧倒的に水対策になるからです。

それでも急な雨などが土台のほぞ(柱を立てるために土台に開けた穴)に入ってしまうと、水がたまり気持ち悪いのでお値打ちな建築用の防水シートで覆うようにしています。

こうすることで、高気密高断熱住宅の天敵となる水分を少しでも減らし、初期結露対策としています。

もうひとつ一般的な施工と違う部分として、弊社では水道配管を基礎の立ち上がりから抜くようにしています。

地盤面より下で配管を貫通させる方法もありますが、なぜ弊社はそうしないのか?

一番の理由はシロアリ対策です。

床下エアコンのように、基礎部分を暖めてしまう方法はシロアリにとっても過ごしやすい環境になるわけです。

地中から基礎を貫通する配管まわりは、シロアリの侵入経路の一つになり得ます。

だから、シロアリの侵入経路になりそうな部分は、できるだけ地面より上に。

そうすることで目視で点検することもでき、異常があった場合にも発見しやすくなります。

 

一般的な施工方法とは少し違う部分もありますので、「なぜこんなやり方をしているの?」と思われるかもしれません。

一つ一つの作業にはかならず、そのようにした理由が存在します。

やりやすいからなどというのは理由になりません。

 

無事土台工事が終わり、いよいよ上棟作業となります。

Tさま工事は順調です。安全第一で引き続き工事を進めてまいります。

Tさまへの宿題として、電気配線打合せが上棟から2週間後ぐらいにございますので、予習をしっかりお願いいたします。