気密測定は完成時が本当の性能|施工途中ではなく完成後に測る理由

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豊橋市の工務店。ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。

高気密住宅では「気密測定」が当たり前になってきました。

しかし、その測定をいつ行うのかについては、会社によって考え方が異なります。

豊橋市で施工中のWさま邸では、完成時の気密測定を行いました。

一般的には、気密測定は施工途中に行われることが多くあります。

なぜ施工途中にやるかというと

① 測定結果を見ながら悪い部分を補填できる

② 再度測定する

①と②を繰り返し行えるため、よりよい数字を目指す場合に、施工中の気密測定はとても有効になります。

でも弊社は完成時のみに気密測定を行っています。それは実際に住める状態で行った方が実態に近いだろうという考えからです。

では中間時に何もしていないかというとそんなことはなくて、社内で漏気があるかのチェックを行っています。

 

気密施工に慣れてくると、だいたい怪しい部分はわかってきますので、その部分を重点的に対策すると、おおよそC値0.3程度には収まる感覚があります。

施工途中よりも実態に近いという点ですが、エアコンなど外部と内部を貫通する部分の施工を終えている点が一番違う点です。

中間気密測定の場合、外部貫通部分は養生テープでぺたぺたと処理します。

そのため、実際にエアコン配管などを施工した完成時よりも、良い数値が出やすくなります。

高気密施工に慣れた工務店さんなどにエアコン設置をお願いしている場合、こうした部分も丁寧に施工してくれるでしょう。

一方で、高気密施工に慣れていない会社や、一般的な家電量販店などでエアコンを設置する場合は、そこから漏気してしまうケースも少なくありません。

だからこそ私たちは、完成時の気密測定こそ実際の性能に近く、大切だと考えています。

完成した状態で性能を確認し、その結果をお客様にご報告した上で安心して住み始めていただく。それが私たちの品質管理の考え方です。

Wさま邸はC値0.14といい結果になりました。

 

それから気密測定の方に時間的余裕があるときは、私が勝手に「開放C値」と呼んでいる測定も行います。

換気口などをテープでふさがず、実際に暮らす状態に近づけて測定する方法です。

その方が正しそうに感じるのは私だけでしょうか。

『開放C値』は0.48でした。

とてもいい数字で安心しました。

ただ私はこの気密に関して数字合戦になってはいけないと考えています。

高い数字を目指すことは大事ですが、その部分にコストをかけるのはやめた方がいいと思っています。

出来るだけコストをかけずに高気密に。C値0.5程度なら十分でしょう。

C値0.5程度あれば計画換気もしっかり機能し、体感できる隙間風もほとんどありません。

数字だけを追い求めるのではなく、コストとのバランスを考えた家づくりが大切だと私たちは考えています。