R壁はデザインだけじゃない|視線と動線を考えた間取りの工夫

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豊橋市の工務店、ニコハウス設計室代表で一級建築士の鈴木です。

今回は、豊田市で完成を迎える住まいの「R壁」についてお話しします。

R壁とは、角をつくらず緩やかな曲線に仕上げた壁のこと。

最近はデザインとして取り入れる住宅も見かけますが、今回のR壁には、見た目だけではない大切な役割があります。

玄関を開けると、最初に見えるR壁

今回の住まいは、玄関を開けると正面に緩やかな曲線の壁が見えてきます。

実は、この壁の形には理由があります。

玄関から入った人の視線を自然とR壁の方向へ向け、その先の居住空間へと導くためです。

反対側には水廻りがあるため、そちらではなく、家族が過ごす空間へ意識が向くように考えました。

壁で無理に仕切るのではなく、曲線を使って自然に人を導く。

いわば、言葉を使わない案内役のような壁です。

壁は、部屋を仕切るだけのものではない

間取りを考えるとき、壁は部屋と部屋を仕切るものと思われがちです。

でも、壁の位置や形によって、人の動きや視の向きは大きく変わります。

今回のように、ほんの少し曲線を取り入れるだけでも、空間の印象は変わります。

木の天井や階段など、直線を基調とした空間の中に柔らかな曲線が加わることで、落ち着いた雰囲気も生まれました。

もちろん、曲線にすれば何でも良いというわけではありません。

なぜそこに壁が必要なのか。その壁にどんな役割を持たせるのか。

そこまで考えることが、間取りづくりでは大切だと思っています。

間取りは、図面だけでは分からない

図面では、壁はただの線でしかありません。

でも実際の住まいでは、その一本の線が、人の動きや視線、空間の心地よさにまで影響します。

今回のR壁も、写真だけでは伝わりにくい部分があるかもしれません。

11月28日(土)・29日(日)には、豊田市花園町で完成内覧会を開催します。

玄関から入ったときに、自然とどちらへ目が向くのか。

ぜひ実際の空間で確かめてみてください。